2023年によく聴いた音楽
2023年は
去年も去年で音楽漬けだった毎日だった。相も変わらずインスタのストーリーに「Today's Tune」をなんだかんだ毎日上げてるし、その甲斐もあってか毎週色んなアーティストの新譜をチェックして見つけては聴いてを繰り返してより良い音楽を知れた気がする。ただ知れば知るほど深い。ホント深い。まるで泥沼。
そんな泥沼のような音楽の世界にみんなを道連れに出来るように今年によく聴いた良い音楽を例年の如くほんの少し(?)お裾分けしようと思う。
Little Simz / NO THANK YOU
イギリス・ロンドンのラッパーLittle Simzの2022年12月リリースの新作LP。
今回もプロデューサーにSAULTのInfloを迎えて登場。Little Simzのラップももちろんだけど、Infloの曲作りの幅の広さとその凄さを感じる一枚。AdeleやCleo Solなんかの楽曲提供もしてるし、一体どうなってるんだろうね…
T2の"Gorilla"のMVがめちゃくちゃ良い。俳優としても活躍してるだけあって演技の良さも見どころ。自分、外野が同じタイミングで首振るMVに弱いんだよな…
Oddisee / To What End
ブルックリンのラッパー兼プロデューサーOddiseeによる新作LP。この淡々と踏んでいくライミングがホントツボ。ずっと最高。ビートメイカーとしても好きでこの独特の雰囲気のビートが昔から好き。Rock Creek Parkからずっと好き。
T9の"All I Need"のOlivier St.Louisとのコンビはやっぱり良い。またGood Companyを引き連れて来日して欲しいなぁ。
DJ Mitsu The Beats / CELEBRATION OF JAY3
仙台出身のDJ兼ビートメイカーDJ Mistu The BeatsによるCoJシリーズの3作目。CoJシリーズは、E-mu SP1200やMPC3000をベースにビートメイクして音にDillaらしさ出しつつもちゃんとミツさん節も出てるという、なんとも自分得なシリーズ。あの特有のザラつきつつも冷たすぎない音が良い。
特にT9"Perplex"は元ネタの選び方やチョップの仕方が秀逸。
Planet Giza / Ready When You Are
ラッパーのTony Stone、プロデューサーのRami BとDoomXからなるカナダ・モントリオールを拠点にしたHip Hopバンドユニット。N.E.R.Dっぽさを感じる中毒性のあるサウンドにTony Stoneの軽やかなラップが乗っかってめちゃくちゃハマる。
T2の"QUIET ON THE SET"が特に好き。MVもめちゃくちゃクール。
30/70 / Art Make Love
メルボルンのネオソウルバンド30/70による新作LP。Allysha Joyのヴォーカルのスキルとそれを最大限に引き出す粒の立った渋いバンドサウンドがとても心地よい一枚。どんどん進化するんだよなぁ。同じくオーストラリア勢のKiatus Haiyoteが好きなら、刺さる事間違いなし。
T3の"ALL 4 U"は30/70の良さが詰まった一曲。めっちゃノれる。
Elijah Fox / Fading feat. Amaria
ロサンゼルスのピアニスト兼プロデューサーElijah Foxと同じくロサンゼルスのSSW、Amariaの両名によるシングル曲。Elijah Foxのクソおしゃトラックに二人の歌がまぁ映える映える。
MVもむちゃくちゃカッコいい。AmariaとブルーのUDO Super 6が可愛い。
xander. / Bliss
ボストンのマルチインストゥルメンタリスト兼プロデューサーxander.による新作EP。ピアノやギターを基調としたメロウな上ネタと個性的で粒立ちが良いドラムとが合わさって、メロウ過ぎず、かといってギラギラし過ぎず丁度良いバランスの心地よさで普段使いできるスウェットシャツみたいな一枚。
…なのか?
T5の"Complete"は先述したSøren SostrømことElijah Foxがピアノとして参加している。このタッグは大体ハズさない。
Masego / Masego
Masegoによる新作LP。キングストン生まれ、ヴァージニア育ち、イケてるアーティストは大体コラボ済み。セルフタイトルだけあって全体的なクオリティが高い。2023年の前半は大体コレを聴いてた気がする。
T2の"Sax Fifth Avenue"は中でもよく聴いた。
Adi Oasis / Lotus Glow
パリ出身、ニューヨークで活動中のベーシスト兼ボーカリストAdi Oasisの新作LP。ベースの揺れ感とソウルフルな歌声がめちゃくちゃ良い。元々、Adelineというアーティストネームで改名後初リリースとなる一枚。
T2の"Get it Got it"はソウル・ファンク好きにはたまらないと思う。
Jordan Ward / FORWARD
セントルイス出身のSSW、Jordan Wordの新作LP。ジャスティン・ビーバー、ビヨンセ、ジャネット・ジャクソンのツアーに同行するなどダンサーとしてのキャリアもすごい。それで歌も上手いとかもうなんなんだろうね。
T2の"FAMJAM4000"のMVの途中のダンスがもうすでにキレッキレ。
Varnish La Piscine / THIS LAKE IS SUCCESSFUL
スイス・ジュネーブ出身のラッパー兼プロデューサーVarnish La Piscineの新作LP。正直、フランス語は全然分からないけど、フランス語のラップは聴いてると音として結構聴きやすいんだよね。
T2の"NUBIAN FARLOW"は映画監督としてのキャリアもあるためかMVのクオリティが高い。靴を持つとこの間がなんか好き。
Yazmin Lacey / Voice Notes
イギリス・ノッティンガムのジャズ/ソウルシンガーYazmin Laceyの新作LP。相も変わらず声も歌も超良い。声の柔らかさと深さの包容力による癒し。
T2の"Bad Company"のこれだよコレって感じ。最高。
Ryan James Carr / Bleached
Ryan James Carr / Semi-Transparent
Ryan James Carr / Electric Glow
Ryan James Carr / Illusions
Ryan James Carr / Hideout
Ryan James Carr / Drifting
Ryan James Carr / Headspace
Ryan James Carr / Portals
ロサンゼルスのドラマー兼プロデューサーRyan James Carrによる新作LPと新作EP。これら全部、1年間に出たんだぜ。嘘みたいだろ?とにかく制作量がハンパじゃない。しかもちゃんと全部カッコ良い。異次元すぎる。
中でもIllusionsのT2"Vague Valley"が良い。レアグルーヴ好きにはたまらないと思う。
Larry June & The Alchemist / The Great Escape
サンフランシスコのラッパーLarry Juneとロサンゼルスのラッパー兼プロデューサーThe Alchemistの両名による新作LP。まずThe Alchemistのネタ全面押しワンループビートがズル過ぎる。ほぼほぼドラムレスなところも漢気を感じる。そこにLarry Juneのいつもと違う落ち着いたラップがめちゃくちゃ合う。Freddie Gibbsもそうだけど、The Alchemistのビート上だとBPM的にもいつも違ってダウナー気味なラップになるのも良いよね。
T13の"60 Days"、MVが先行で出た時に、The Alchemistが久しぶりにラップしててアガったな。
Reel People / Love2
ロンドンのレーベルPapa RecordsのオーナーであるOli Lazarus率いるソウルコレクティブReel Peopleの新作LP。めちゃくちゃノれる。00年代前後の良い時代のソウル・R&Bがギュッと詰まった感じ。
T2"Save A Lil Love"のMVがすごい良い味出してる。この感じよ。
Alfa Mist / Variables
ご存知、ロンドン・ニューハムが産んだ現行UKジャズの先駆者、Alfa Mistの新作LP。まぁ外さないし、なんなら隙あらば進化する。毎回こう来たかっていう曲が何個か出てくる。ジャズ寄りとビート寄りの半々なバランスの感じも丁度良い。ノリ過ぎず聴かせ過ぎずな感じ。
オススメはT2"Borderline"。Alfa Mistのラップもピアノも"らしさ"も全部味わえる。
ENNY / We Go Again
ロンドン・テムズミード出身のラッパーENNYによる新作EP。落ち着いているのに軽やかに畳み掛ける独自のフロウが癖になる。あと何と言っても声が良い。Nonameが好きな人には絶対刺さると思う。
T3"Charge It"はMVも良い。ENNYもそのうち俳優業にやったりしてね。
El Michels Affair & Black Thought / Glorious Game
ブルックリンを拠点に活動するファンクソウルバンドEl Michels AffairとThe RootsのフロントマンであるフィラデルフィアのラッパーBlack Thoughtの共作LP。Black Thoughtの正統派ライミングはもちろんの事、El Michels Affairの激渋トラックがまたそれを引き立たせててもう最高。
T7"That Girl"のトラック、カッコ良すぎだろ、どうなってんだよ。
Denzel Curry / Live At Electric Lady
フロリダ出身のラッパーDenzel CurryがCold Blooded Soul Bandをバックに迎えニューヨークのエレクトリックレディスタジオで収録したEP。バックバンドのCold Blooded Soul Bandが良い。そこにDenzel Curryのラップと歌。ってかラップだけじゃなくて歌も上手いのかよ。ズルいだろ。
Denzel Curryのオタクっぷりも結構好きで、ゴジラ作品を昔のを含めてほぼ全部観てるとか松田優作好きだとか、巷で出るオタクエピソードの内容が中々に面白い。
Cisco Swank / More Better
ブルックリンのマルチインストゥルメンタリスト兼ラッパーCisco Swankによる新作LP。バークリー音楽大学出身でピアノを始め、ギター、ベース、ドラム、歌、ラップとなんでも卒なくこなすまさに音楽エリート戦士。
T3の"If You're Out There"のドラムレスビートもカッコ良い。ホントなんでも出来るな。
KAYTRAMINÉ / KAYTRAMINÉ
ハイチ生まれモントリオール育ちの変態グルーヴメイカーKAYTRANADAと、オレゴン・ポートランドのラッパーAminéがタッグを組んだ共作LP。またまた軽トラがやってくれました。いつもの軽トラ節ビートにAminéの変幻自在なラップが加わって1+1=2じゃねぇぞ、1+1で200だ、10倍だぞ10倍状態。
T6の"Rebuke"はLo Borgesネタがめちゃくちゃ良い。あぁ↑、Lo Borgesの音ォ〜。
Reuben James / Champagne Kisses
イギリス・バーミンガムのピアニスト兼SSWのReuben Jamesの新作LP。
総合プロデューサーにニューヨークのベーシスト兼プロデューサーのCARRTOONSを迎えた本作は文句無しの出来。これも2023年の鬼リピ候補だったな。
T2の"Champagne Kisses"のこのパーティー感、良いよね。
Otis McDonald / Live
サンフランシスコのマルチインストゥルメンタリスト兼プロデューサーのOtis McDonaldの2023年の8月にリリースしたLP。ドラムの刻み方やベースの跳ね具合がDillaみを感じる。揺れ感も心地良い。
T12の"You Can't Have it"のドラムや上ネタだけじゃなくてOtis McDonaldのコーラスも良い感じ。
Kaidi Tatham / The Only Way
イギリス・バーミンガムのキーボーディスト兼プロデューサーKaidi Tathamの新作LP。メロディアスな上物とMPBを思わせるパーカスがなんとも良い。めちゃくちゃ踊れる。
T4の"The Only Way"はUhmeerのラップがまた良い。
MMYYKK / The Midst of Things
ミネソタ・ミネアポリスのマルチインストゥルメンタリスト兼SSW兼プロデューサーMMYYKKの新作LP。MMYYKKのスキルフルな歌とめちゃくちゃスイングしてるトラックがまぁ良い。D'AngeloのVoodooを思わせるそんな一枚。
T6の"U Got Me"は間違いない一曲。2023年の個人的1位。
Nix Northwest / Xin's Disappearance
ロンドンを拠点に活動しているラッパー兼プロデューサーNix Northwestの新作LP。とにかく声が好き。めちゃくちゃカッコ良いトラックとダウナーで落ち着いたラップとの親和性がまたなんとも良い。Royle Carnerとかが好きな人には刺さりそう。
T6の"Sun In My Eyes"のトラックが超良い。音数が少なくてめちゃくちゃシンプルなのにちゃんとキャッチーなのがね。
Black Milk / Everybody Good?
デトロイトのラッパー兼プロデューサーBlack Milkの新作LP。ビートメイカーだけあってビートがバチクソカッコ良い。そして何と言ってもこのラップが特に好き。個人的にJ Dillaの正統後継者的な存在。
T5の"Is It Just Me?"のベースラインがめっちゃ首振れる。ギターのメロも良いよね。
Jazzbois / Higher Dimension Waiting Room
ハンガリー・ブダペストのジャズヒップホップトリオJazzboisの新作LP。
ソウルやジャズがHip Hopへと派生するのに対して、その逆のHip Hopのような構成を意識したジャズファンクやレアグルーヴって感じ。ジャズの即興性よりもループ感やビート感をより強めに押し出しててそれがまた良い。
T3の"Mosquitoh"のドラムがまた良い。MVもクール。
Homeboy Sandman / Rich
ニューヨーク・クイーンズのラッパーHomeboy Sandmanによる新作LP。メインプロデューサーのMono En Stereoのシンプルかつ素材を活かしたビートにHomeboy Sandmanの淡々と語るラップが映える。
T3の"Therapy"のビートがまた変態じみてて良い。
Noname / Sundial
シカゴのラッパーNonameの新作LP。同じくシカゴの盟友であるSmino、Sabaも参加してる。落ち着いた独特のフロウがまぁ最高。トラックもどれも前より洗練されていてアルバム全体の質が高い。
T3の"balloons"のSabaのピアノ主体のトラックがNonameのラップと合う。
Mad Keys / Soulection White Labels 025: Mad Keys
ミズーリ・セントルイスのピアニストMad Keysの新作EP。SoulectionのWhite Label Seriesという新人発掘企画の第25弾アーティストとして採用された際の一枚。ちゃんとツボは抑えたミニマルさがセンスをひしひし感じる。
特にT2の"Bergamot"のカッコ良さよ。無駄なところが一つもない。
Declaime & Theory Hazit / Rocketman
カリフォルニア・オックスナードのラッパーDeclaimeとオハイオ・シンシナティのビートメイカーTheory HazitのダブルネームLP。
Theory Hazitの玄人好みのビートとDeclaimeの味のある渋いラップのコンビネーションが良い。
T2の"Back To Normal"の攻撃力の高いビートが最高。
Gareth Donkin / Welcome Home
イギリス・リーズ出身のSSW兼マルチインストゥルメンタリストGareth Donkinの1stLP。Off the Wallの時のMichael Jacksonを感じる歌声がめちゃくちゃツボ。トラックも柔らかいシンセが心地良くて良い。
T6の"Falling For You"がもうまんまそれ。最高でしょ。
Pale Jay / Bewilderment
ロサンゼルス出身の謎の覆面アーティストPale Jayの1stLP。見た目がこんなに怪しいのに歌声はめちゃくちゃ綺麗。このギャップよ。
T3の"Dreaming In Slow Motion"のMVも独特の雰囲気醸し出して良い。
Kiefer / It’s Ok, B U
ご存知、カリフォルニア・サンディエゴのピアニスト兼ビートメイカーKieferの新作LP。今回はジャズの要素が強めではあるけど、どちらかというとKickit AloneやHappysad寄りのビート感出しててなんとも自分好み。
T15の"It's Ok, B U"の歪んだピアノがいい味出してる。この侘しさ漂う感じがまた良いんだよな。
Laufey / Bewitched
アイスランド・レイキャビク出身、現在はロサンゼルスで活動中のSSW兼マルチインストゥルメンタリストLaufeyの新作LP。ホント良い声。そして可愛い。メジャーデビュー前から知ってるだけあってブルーノートの初来日公演を是が非でも見に行きたかったのに、販売開始直後すぐ売り切れて断念せざるを得なかったっていう。とてもつらい。
T10の"From The Start"のBossaを感じるギターとLaufeyのシルキーな歌声が合うんだよね。癒しの権化。
Wakai / Some People Scream, Some People Talk
ルイジアナ・バトンルージュのラッパーWakaiの新作LP。淡々と語っていく落ち着いたフロウと渋いトラックとの相性が抜群。個人的には夏に出たアルバムだけど冬に聴いた時の方が良さが何倍もなるぐらい良い。
T3の"Frustrated"のスローながらも重心の低いビートがWakaiのラップをより輝かせている。MVの雰囲気も好き。
GiddyGang & Vuyo / Art Over Profit
ノルウェー・オスロのヒップホップバンドGiddyGangと同じくノルウェーのラッパーVuyoを迎えて制作した新作LP。客演にDJ Jazzy Jaff
やIvan Aveが参加しより豪華に。このビッグバンド感が好き。Sarah Nærø Pettersenの歌とVuyoのラップの相性も良い。めちゃくちゃカッコいい。
T1の"Queendom"とか特にブラスの重厚感とVuyoのラップが良い。
Dage & charliecomehome / Worst Part
ニューヨークのシンガーDageとミネアポリスのマルチインストゥルメンタリスト兼プロデューサーCharliecomehomeの両名によるシングル曲。Dageのソウルを感じる力強い歌い方がカッコ良い。Charliecomehomeのトラックも無駄無くシンプルでむちゃくちゃカッコ良い。今後が注目の二人組。
Human Bloom / Ex+Ordinary
シカゴのギタリスト兼SSWのJackson ShepardとニューヨークのジャズシンガーImani Rousselleの両名によるユニットHuman Bloomの新作LP。まず何と言ってもJackson Shepardが手掛けるこのアルバム全体のトラックの世界観が最高。ネオソウル好きにオススメ。
T3の"No Fuss No Fight"の疾走感とお洒落さが良い。
Khrysis & KEL / Destined 4 Greatness
ノースカロライナのビートメイカーKhrysisと同じくノースカロライナのラッパーKELのダブルネームLP。とにかくKhrysisのネタの選び方と使い方が秀逸。普通のKEKとKhrysisだと思って話しかけたら戦闘が始まった的なカバーアートがまた良い。
T2の"Live And Learn"のビートカッコ良すぎだろ。KELのラップも良すぎ。
CARRTOONS / Saturday Night
ニューヨークのベーシスト兼マルチインストゥルメンタリストCARRTOONSの新作LP。ベースの転がり方、跳ね方が秀逸。地味にバックコーラスの声も良いっていう。
T4の"Grace"は音一つ一つがカッコ良いんだよなぁ。Rae Khalilの脱力感のある歌も良き。
Tommaso Cappellato / Explorare
イタリア出身、現在はロサンゼルスを拠点に活動するドラマー/パーカッショニストTommaso Cappellatoによる新作LP。2023年リリースとは思えない程の超絶濃厚レアグルーヴ感。100年後のサンプリングネタ候補間違いなし。レアグルーヴはもちろん、KPMなんかのライブラリ系が好きな人にオススメ。
T1"Melody Lounge"のTommasoの細やかなドラム技術が光る。さらにベースがまぁカッコいい。エレピのやたら転がる感じも最高。
Shibo / Stilted
ロサンゼルスのベーシスト兼プロデューサーErik ShiboskiことShiboのシングル曲。彼の作る曲はとにかく音の質感が最高に良い。柔らかくて深みのあるシンセに良いところのツボを的確につく渋いベース、タイトでドライなドラム。どれを取っても好みなところばかり。
cosmic collective / nothing matters in the end
ノースカロライナのベッドルームジャズファンクトリオcosmic collectiveによる新作LP。ジャズやファンクの要素とベッドルームミュージックらしい自由なアイデアを加えた、今っぽい音楽の在り方。節々に入ったピコピコシンセの音と疾走感のあるドラムとベースの融合が癖になる。
おすすめはT16"yaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaa!"。
タイトルがすでにイカれてる。ちなみにaは55個、ここテストに出るよ。
Terrace Martin & Alex Isley / I Left My Heart In Ladera
ロサンゼルスのマルチインストゥルメンタリスト兼プロデューサーTerrace Martinと同じくロサンゼルスのSSW兼プロデューサーAlex Isleyの両名によるLP。これもよく聴いたな。だってカッコいいんだもん。にしてもTerrace Martin、2023年エグい量の新譜を出してたな。どうやらコロナ禍で溜まってたアイデアどんどん出力していった結果があれらしい。ヤバいよね。
あとT1の"Paradise"のMVも良い。Post MaloneとDoja CatのI Like Youを手掛けたchild.が担当。
Relyae / Flow State
ブルックリンのSSW兼ギタリストRelyaeの新作EP。2023年に一番聴いたアーティスト。ギターのメロと囁くボーカルがとにかく心地よい。個人的にはポストTom Mischな存在。
T1"Moonlight"はバックトラックの疾走感とボーカルの浮遊感がたまらない。
Flwr Chyld & Sebastian Mikael / Eucalyptus
アトランタのSSW兼プロデューサーFlwr Chyldとスウェーデン・ヨーテボリのR&BシンガーSebastian Mikaelのダブルネームシングル。この二人はまぁハズレなし。歌はもちろんだけどFlwr Chyldが手掛けるバックトラックの切れ味が良い。特にシンセのスイング感とベースの入り方とかもうね。
Sampha / Lahai
サウスロンドンのSSW兼プロデューサー、Samphaの6年ぶりの新作LP。
前回よりもトラックが洗練された感じ。シンプルに心象風景を投影した音作りで元々のシルキーで深みのある声と合わさってより幻想的になっている。
T8"Only"のMVの感じも曲とマッチしてて良い。そしてこのSamphaの髪型。もはやアイコンとして成立してる感じがズルい。
2nd Exit, Imaginary Friend / All Out
先述したAlfa Mistとベーシスト兼リリシストLester Duvalによるヒップホップジャズデュオ2nd Exitによる新作EP。ラッパーのImaginary Friendをフィーチャリングしてさらに強化された波状攻撃が自分のツボを押しまくる。
T2の"Trippin"は三者三様のラップが良い。Alfa Mistがヒップホップヒップホップしてるのもまた良い。(ヒップホップヒップホップしてるとは?)
Sonny Miles / Everything
ノースカロライナのシンガー兼マルチインストゥルメンタリストSonny Milesによる新作EP。2019年のオバマ元大統領お気に入りリストでピックアップされた経歴を持つ彼だが、このEPのスタイルに至るまでに結構紆余曲折あったみたいでどのシングルともタイプが違うんだよね。が結果的にこれが一番好き。これだよコレ。
T3"Over & Over"がまたカッコ良い。Sonny Milesのソウルフルな感じがめちゃくちゃ良い。
Gotts Street Park / On The Inside
イギリス・リーズのネオソウル&ジャズバンドGotts Street Parkによる新作LP。まぁどれも渋い曲ばかり。ギターとベースの色気がこれでもかって感じで出てる。タイファンクやレアグルーヴ好きにはたまらない一枚。
T6"Mountain"の哀愁のあるトラックにENNYの歌声の映える。この色気よ。
Glance / 20
韓国・ソウルを拠点とするマルチインストゥルメンタリスト兼プロデューサーGlanceによる新作LP。カチャカチャしたパーカス、ピュンピュンしてるシンセ、ほわっほわのブラスパッド、どれを取っても一々可愛いしカッコ良い。Lo-FiやChill Hop系が好きならハマると思う。
T1の"Maple Syrup"の音の刻み方が楽しい。そしてちゃんとカッコ良い。
Kroi / Hyper
東京を中心に活動する5人組ミクスチャーバンドKroiによるアニメ"アンダーニンジャ"のタイアップ曲。アニメ見るまでこのバンドの事を知らなくて、「へぇ、カッコいいじゃん」と他のも聴いてみたら、この曲とは全然違った落ち着きつつも揺れる感じでそれはそれでカッコ良くて、色んな意味で衝撃を受けたバンド。今後に期待。
Mina Okabe / Flashback feat. Daichi Yamamoto
デンマーク・コペンハーゲンで活動するシンガーMina Okabeによるドラマ"One Day"タイアップシングル。ドラマ自体は見てなかったけど深夜の再放送でEDだけ見た時に「お、カッコ良いじゃん」となって調べてみたらやはり小袋成彬プロデュース。3つのストーリーが交錯するドラマの内容に合わせて、ピアノ、ベース、ドラムのみのシンプルなセット構成。だがこれが逆に良い。流石小袋君。
って感じでしょうか。今回もとてつもない量だった…
2024年も一杯、音楽浴びるぞ。やるぞ!!
ではでは。
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