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2020.9.3 "マーケティング戦略とWEB広告クリエイティブをつなぐ思考を学ぶ"に参加してきた

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マーケティングトレース特別ミートアップのオンラインセミナー、「マーケティング戦略とWEB広告クリエイティブをつなぐ思考を学ぶ」に参加してきました。

まさかの参加者1000人満員御礼。「イマドキのデザイナーはクリエイティブだけじゃなくてマーケティングできないといけないよね」みたいなことが言われる昨今、タイトルから興味を持った方も多かったのではないでしょうか。登壇者も、マーケティングトレースの黒澤さん売れるデザイン制作のnoteでおなじみの川端さん、そしてファシリテーターは二つ返事でOKしてくれたという世界へボカンの徳田さんという超豪華な顔ぶれ。

当日の参加者さんのツイートは川端さんご自身でまとめてくださいました!また、当日の動画についても徳田さんがUPしてくださっています。

■マーケティングとクリエイティブ

タイトルのとおり「マーケティング戦略とWEB広告クリエイティブをつなぐ思考を学ぶ」というテーマなのですが、そりゃ戦略と広告デザイン、切り離すことなんてできないよね?と思いがちですが、なかなかそううまくいかないのが制作の現場だったりします。クライアントの意図、コンサルやマーケターが考えた戦略、デザイナーの方向性が、すべて同じ向きで美しくアウトプットされて成功しました、なんて、なかなかないと思います。

さて、わたしはWebディレクターなので、クライアントとコンサルと制作チームをつなぐことも重要な役割です。自分としては、そこが一番ディレクションの鍵になるのではないかなとも思っているので、「戦略とクリエイティブ」をどう繋げるかという課題感は常にありました。
でも、一方でマーケティングを勉強したことがないよ、という人に、いきなり「4P」だの「3C」だの、フレームワークの説明をしてもピンと来ない…ということはよくあることです。わたしもWeb解析士の勉強会をしたときに、参加したメンバーが一番最初に引っかかったのはそこでした。意味はわかったけど、それってつまりなに?どう使うの?というところです。

というわけで、黒澤さんのプレゼンからスタートです。

■フレームワークを生きた戦略に

ウチのメンバーがマーケティングフレームワークに突っかかったとき、実は参考として紹介したのが黒澤さんの著書「マーケティング思考力トレーニング」でした(めっちゃごますってるみたいになりましたが、ホントにそうだったんです笑)

マーケティングのフレームワークに実例が付いているため、イメージがしやすいというのがポイントでした。特に、黒澤さんが「マーケターの筋トレ」と呼んでいる「マーケティングトレース」は、企業のマーケティング施策を実際にフレームワークに落とし込んで読み解くという面白いトレーニング方法。

あ、これめっちゃ大事だわ、と思ったがこのポイント。

「全体像を理解」⇔「戦略仮説を複数出す」⇔「顧客から学習」

これを一方通行ではなく、この3つのプロセスを行ったりきたりするというのが非常に大事だと思いました。戦略の確からしさは、仮説を検証しない限りはわかりませんし、間違っているとわかったらまた全体像を俯瞰して軌道修正しないことには、小手先のテクニックだけじゃ決められないものです。

■戦略からクリエイティブへ

続いて川端さんパート。以前参加したセミナーでもそうだったのですが、川端さんのスライドはいつもシンプルなのにわかりやすく、作り込まれているために、見入った参加者がコメントをしなくなるという特徴があります笑。

川端さんもはじめはマーケティングについて詳しくなかったとのこと。「全体像の理解」からスタートする黒澤さんのアプローチとは逆に、商品の特性を考え、さらに身近な人にインタビューをすることで、どんな人がどんなときに使うサービスなのか、具体的に考えていく手法を取ったそうです。

今回、例に出していたのが「高血圧の方向け」の商品。
たとえば一口に「高血圧の方向け」を言っても「高血圧で悩んでいるからすぐにでも下げたい!」と思う人なのか「高血圧だけどそれほど気にしてなくて、でも、今より上がったらまずいよな…」と思う人なのか、それによって同じ商品だとしてもクリエイティブの見せ方(デザインやキャッチコピー)は変わってくる、ということです。商品の切り口とユーザーの特性、そのユーザーが求めるゴールによって、切り口はいくつにも分けられます。

ここからがすごいところ(なかなか真似できないところ)ですが、切り口が決まったらすぐにバナーを作り、すぐに広告に出して、すぐに結果を見てみるそうです。それからLPの作り込みをしたりしていくということでした。これは黒澤さんの話にも通じるところですが、まずは立ててみた仮説を検証するわけですね。検証して、正しいのか、間違っているのか、何を変えたらいいのかを考えて、新しいバナーを作ったり、他のバナーにターゲットを絞ったりしていくそうです。
そのあたりの結果の見方、みたいなところも大事なスキルですね…。

さて、最後は質疑応答。とにかく「すげえ…」みたいなコメントばかりだったのですが、その中で個人的に、なるほどと思ったのはこの「バナー」と「LP」のつながりについて。よくファーストビューはリンクさせないと〜、とか、LPの要素をバナーに入れて〜、みたいな話はありますが、川端さんの「クリックしてページに飛んだら、もうその瞬間バナーのデザインなんて覚えてないですよね?」というのは納得の一言。
バナーをクリックした、ということは、バナー自体になにかきっかけとなる要素があったということ(クリック率が良ければOKとする)、LPでの離脱が高いということであればLPを改修していく(ヒートマップなどで分析)というのは確かにとても納得感のある話でした。

■もうちょっとだけ続くんじゃ

「じゃあ最後は川端さんに締めていただきましょうか…」的な流れで、次の企画を発表!という台本だったようなのですが、その企画のことを忘れていた川端さんが「フツーに良いことを言って終わる」モードに入ってしまったため、黒澤さんと徳田さんが軌道修正、笑。

なんと実践編!ということで実際の企業さんの参加を募り、ホンモノの戦略を作ってホンモノのデザインを作って、実際に広告運用してみましょうという、超実践的な内容です。実際の運用などは、マーケティングトレースのサロンメンバーにより行われるそうですが、視聴チケットは↑のリンクから購入できるとのことです。

次回はぜひ徳田さんが壁と同化しないジャケットで参加されることを祈るばかりです(今回は白シャツ白背景で溶け込んでしまった徳田さん…笑)

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