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たったこれだけで上手く行く「音楽家が負の欲望に打ち勝つ方法」

負の欲望

禁煙、禁酒、ダイエット、運動、糖質制限、何かとやった方がいいのに欲望に打ち勝つのは難しいですよね。たったこれだけで上手く行く方法を説明しますのでやってみてください。

方法

方法は「欲望と戦わない」ことです。

説明

自分では「欲望に勝とう」と頑張っているようで、実は相手は「欲望」ではないのです。相手は「渇望」です。渇望とは喉が渇いた人が水を欲しがるように強く望むことです。脳が生理的に欲している状態です。そして、その渇望というのは単なる「状態」ではなく「生き物」なのです。いや、ただの生き物というより「モンスター」と考えてください。

したがって、私達、音楽家コーチングⓇの世界ではこの渇望のことを「クレイヴィング・モンスター(渇望の怪獣)」と呼んでいます。

勝てない

こんな生理的な欲求がモンスター級のパワーを持って向かってこられたら、自分の理性なんかで勝てるはずがありません。

だから「戦わない」のです。

練習せずに彼女と遊びたい

私も大学2年生の頃、日本から1週間だけ彼女が遊びに来たことがありました。さすがに楽器の練習なんかせずに彼女と遊んでいたいと思いました。でも、1週間も練習しなかったら、首席卒業はもちろんのこと周りとの差は取り返しが付かないことになります。頭では分かっているのですが、できません。

この場合はスケジュールに「彼女と遊ぶ」と書き込むのです。そして、実際に遊びます。そして遊ぶ前、遊んでいる時にこの「クレイヴィング・モンスター」がどのように欲求を満たしているかを考えます。つまり自分の脳を自由に襲わせるのです。そして、それを客観視します。

さらに、1日中一切練習はしないと決めます。そして、その日が終わってクレイヴィング・モンスターが襲った結果が、どのように自分の夢や目標に影響を与えているかを書き留めます。

「この一日全く練習しなかったことで、今年のディーン(最優秀学生)は逃した。ゲルマンやドン(当時のギターのツートップ)との差も付いた。あいつらは練習していたはず。メジャー・デビューも遠ざかった。」

と、書きました。

これで完成です。

注意

ここで注意点として「これではいけない! なんとかしよう!」と考えたり動いてはいけないのです。これはクレイヴィング・モンスターに闘いを挑むようなものなのです。

上記の書き留めた内容がモンスター以上のパワーを持って潜在意識をコントロールしてくれるんですよ。

このワークは拙著『音楽家の時間管理術』の27番目のワークとして詳しく書いていますので、是非やってみてください。

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津本幸司
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