音楽家がステージに立つまでの3つの思考プロセス
ステージ
音楽家がステージに立つというのは、楽曲演奏が完成しているということです。この楽曲の歌唱や演奏を完成させるまでに通るべき3つの思考プロセスの前に、やってはいけない思考プロセスを紹介します。
それが、受動的に先生にならうという行為と、動画を観ながらボケーッとマネをする行為です。こんなのは音楽家のやることではありません。これはその場しのぎの行為です。めったにないこと、多分これで最後なこと、今後あってもまたその場しのぎで乗り越えられそうな内容であれば大丈夫です。
(例えば、先日も娘の大学の卒業式で着たレンタル袴を、返却時にどうやってたたむか・・・妻が動画をボケーッと観ながらマネしてました。)
思考①問題からのスタート
歌えない部分、弾けない部分を探して、「問題」と捉えるのが思考のスタートです。まず、この問題解決が「楽しい」と思えない人はそもそも音楽家にはなれません。
この部分が難しいな
どうやったら演奏(歌唱)可能かな?
この方法とあの方法があるな
こっちを採択しよう
この方法でできた!
お分かりのようにジョン・デューイの方法です。
思考②自分で方法を探す
上記の3番(この方法とあの方法があるな)を気付くのが難しいのです。これは自ら探しに行かなくてはいけません。ネット検索で見つかるなら今頃全員が完成された音楽家になれているはずです。
私達音楽教育家は上記のような「アクティブ・ラーニング」が出来る人に、できるだけ有益で便利な方法を残すことが使命だと考えています。これはバークリー教授達も同意というか、私がバークリーに同意しています。
(ちなみに近所の音楽の先生はアクティブ・ラーニングではなくて、自分が教養を強要する押しつけ学習で数千円を取ろうとしています。このような音楽教室の先生達は永久に貧乏暮らしです。そして生徒達を巻き込んで悪のスパイラルを作っている張本人です。)
思考③結果オーライの儀式
統計学には独立変数と従属変数があります。独立変数は一つではありません。何が原因で上手く行ったかなんて大学院レベルの統計学の計算技術がないとできません。
だから、思い込みでいいんです。
たとえば、神棚に毎日お参りしたら上手く弾けるようになったとかでも、結果的に本人が役に立ったと思えるなら、それが正しいのです。
時代が前後しますが、いわゆる「プラグマティズム」です。パースではなくて、ウィリアム・ジェイムズの方です。
まとめ
上記3つの思考プロセスを儀式的に繰り返すことで、世界中のステージに立つことができますよ。
津本幸司
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