音楽家になりたいなら音大にいかない方が良い理由|音楽家 音大
音楽家
「音楽家になりたいからどこの音大に進学すればいいか悩んでいる」との相談をしばしば受けます。高校生からの相談と言うより、親御さんからの相談が多いのです。
結論
幾度となく本や雑誌に書いていますが、結論は25年間変わっていません。音楽家になりたいなら音楽大学に進学しない方がいいです。
バークリー首席卒、東京藝大大学院卒の私が断言します。
間違った前提
医者になりたいなら医大に行く、弁護士になりたいなら法学部に行く、料理人になりたいなら調理師学校に行く・・・この感覚で芸術を捉えるから、音楽家になりたいから音大に行くという発想になるのです。その前提が間違っています。
逆効果
音大に行かない方が良い理由は、音大の先生は音楽で生活していけてない人ばかりだからです。そんな人達の集団に「教わる」と、音楽を労働収入を稼ぐための手段として用いる職人が出来上がってしまいます。
もし、雇われミュージシャンとして「職」が欲しいのであれば音大に行けばいいでしょう。靴磨きの職人、大根を剥く職人、道路掃除をする職人など別に悪い職業ではありませんし、それを目指すのであれば音大は正しい進学先です。
しかし、真の音楽家になりたいなら逆効果です。
バークリーでも
私はバークリー音楽大学在学中から代理教員を務めていました。周りから見ると優等生でエリートコースを突っ走っているように羨ましがられていました。
これが罠だと気付いたのは職員室です。
尊敬する私の師匠達ジョン・フィン氏、ジム・ケリー氏、ラリー・ベイオネ氏に
「あ、こいつらと同じ音楽人生になりそう・・・」
と、口に出して言ってしまいました。
そして、脳の師匠と心理の師匠から学んだことを教授達を集めてレクチャーしました。あべこべですよね。そして師匠達はその論理に納得してくださり、卒業後は音楽の師匠であり続けてくださっていますが、音楽人生の送り方、特に資産形成においては私の弟子になってくださっています。おかしな言い回しですが、マジです。
ゴミ扱い
音大でるとゴミ扱いされます。音楽しか学んでないからです。私も音大に行かなかったことにならないか必死で頑張りました。でも、世間からはゴミ扱いでした。雇われず、ローンも組めず、世間に馴染めず・・・
高卒で良い
高卒、いや中卒でも大丈夫です。正しい師匠を見付けて学べば音楽家として生きて行けます。
大学行くなら
大学に行くなら普通のFラン大学の経済学部とかの方がよっぽど音楽家としての価値があがります。
でも・・
それでも「進路は決めた」というなら無理にとはいいません。お父様、お母様とお嬢様の三者面談、四者面談をお申込の際は、現状での意思の決定具合をお伝えになってから申し込んでください。それによって引き受けるかどうかを考えます。
まとめ
音楽家になりたいなら音楽大学に進学しない方がいいです。
最後までお読み頂きありがとうございました
どんな年齢の音楽家でも、マインドセットの整理が出来るように以下書籍を書きました。是非ご利用ください。