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50〜60代の兼業音楽家の日々の変化について

兼業音楽家

50〜60代の兼業音楽家はお仕事も退職に向けての準備期間であり、ある程度生活も安定しており、人間関係も落ち着いて来ているでしょう。そんな兼業音楽家こそ日々の変化について正しく理解しなくてはいけません。

変化

変化は自動的に起こります。しかし、その変化を自分の経験から勝手な「服」を着せてしまうものです。経験豊富な50〜60代だからこそその「服」選びが上手くできてしまうのです。

例えば、目の前にツンとした美人がいるとしましょう。一瞬で「気が強そうな女」「給料30万円の半分を美容や買い物に使ってる」「近寄っただけで痴漢と間違われそう」「自分には不向きな女」という「服」を着せてしまいます。

別の例

難しい音楽を聴くと「自分には演奏できない」と瞬時に判断してしまいます。これが「服」です。

昨日とは別の自分

時間は流れていくので、一瞬一瞬が過去とは別の自分になっていると考えて、その変化は自動的なので、受け入れて、その中の良い部分を見付けて応用するんです。

例えば演奏したいけど難解で演奏できない曲は、さわりだけでも弾いてみて「新しいことを始めた自分」という変化を作るのです。

よくないのは、「どうせ自分なんて」という過去の「服」を着た状態で脱ごうとしないことです。

スッポンポンになればいいのです。

難しくまとめます

あえて、難しくまとめます。これを文字で簡単に成分だけを書くと誤解が生まれるからです。セミナーでも要注意説明箇所なのです。例えば、泥棒をして次の日になったら「昨日とは違う自分だから関係ない」と言う人が現れるのです。

先入観を持って統計的に意味を固める行為を「着衣」と言います。これを繰り返しすことを「着衣の反復」といいます。すぐに「男ってこう」「女はみそもくそも同じにする」とか言うのが着衣の反復です。

昨日と違う自分、他と違う自分の「違い」を「差異」と呼びます。この差異を受け入れて上手く使ってください。その「差異が反復」していると考えます。つまり、今日は昨日の繰り返しではないのです。明日も今日の繰り返しではないのです。

ベルクソンのような連続した変化も、ヒュームのような突然の変化も、起こり得ます。これを「生成変化」と呼びます。

個人的にドゥルーズは英語の方が漢字で惑わされないため読みやすいと思ったのですが、日本語だと以下が読みやすいと思います。

受け入れる準備はできていますか? 昨日と同じことを60年間繰り返していると勘違いしていませんか?

おしまい♫

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津本幸司
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