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音楽と文学の初心者講座
初心者の皆さんへ
はじめまして、私は昔、音楽をやっていたおじいちゃんです。老後の生活をしています。音楽家だけをやっていた同僚は全員今でもあくせく働いています。私は文学との関係を知っていたので早い時期(30代後半)にゴールしました。(私達おじいちゃん世代はFIREとかいう言葉を使っておったのじゃぞ)
つまり音楽をやってる人は文学との関係を抑えるといいということです。でもそんなの難しいですよね。簡単な勉強のスタート術を書きますね。
白夜
まずはロシア文学のドストエフスキーの『白夜』というのを読んでください。大丈夫大丈夫、めっちゃ薄いです。数百円で買えます。しかも、ストーリーがめちゃ簡単です。
モテない君と美人が4日連続で話合うだけです。美人のフィアンセ男が手紙の返事くれないから「もーいい!」といってモテない君と付き合おうとした瞬間に、フィアンセ男登場で「やっぱ、戻るわ」となって、「うっそ〜?あかんやろ!これ・・・」となるコントみたいな話です。
セビリアの理髪師
イタリア・オペラのロッシーニの『セビリアの理髪師』というのを観てください。YouTubeとかで観られると思います。大丈夫大丈夫、ただのドリフ的(古いか)なコントです。
オッサンが監禁してた資産持ちの美女に王子様的なのが結婚しようとあの手この手でだまし合いするだけです。最後は王子様が勝って、金ならくれてやるとオッサンに渡してハッピーエンドです。
もう一度白夜
『セビリアの理髪師』を観終わったらもう一度『白夜』読んでください。登場人物が『セビリアの理髪師』を観るシーンがあります。頭の中が入れ子構造になり、『セビリアの理髪師』のようなハッピーエンドを期待してしまいますよね。この文学トリックに気付いてください。
フィガロの結婚
ここでモーツァルトの『フィガロの結婚』観て下さい。『セビリアの理髪師』の後編みたいな感じです。大丈夫大丈夫、アホ劇です。
その王子様が手下のフィガロ君の嫁に一発やろうと近付くので、王子様の奥さんがその嫁に変装してバレておしまいってだけの話です。
時代順
まずですね、『フィガロの結婚』が最初にモーツァルトが書いて、数十年後に『セビリアの理髪師』をロッシーニが書いて、その数十年後にドストエフスキーが『白夜』書いてるんです。いいですかぁ? 後編の『フィガロの結婚』を全員が知ってることを前提に『セビリアの理髪師』が生まれて、その二つを知ってること前提に『白夜』があるんです。
もう一度『白夜』読んでみ・・・ビビるから
びゃくやって・・・
で、「白夜」を「びゃくや」って読んでるそこの君!これが音楽の力なんです!
は?
これは「はくや」と読むんですよ。
森繁久彌という俳優・歌手が作詞した『知床叙情』で自分で間違えて「びゃくや」と読んで、歌って、それを加藤登紀子さんが10年後歌ってしまい、ヒットして・・・いまじゃ、タイピングソフトも「びゃくや」と打つと「白夜」と変換してくれるくらいに市民権を得たんです。NHKもこっち標準にしてるし・・・
音楽と文学ってほじくると深いですよ。
プロになるには音楽だけじゃだめなんです。
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津本幸司
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