芝居? 幻想? 認知症?
2024年秋
東京女子医大医療センターが2022年1月に足立区に移転しました。
後地は更地になっており、そろそろ何かができるのかなぁという感じで荒れています。
ランニング中
ランニング中に通りかかると地図を持った80〜90歳おばあちゃんが一人迷っていました。
「どうしました?」
「女子医大行きたいんですけど」
と、しっかりした声で言うので、
「あれ、2年前に移転しましたよ」
と場所をスマホで調べてばあちゃんの地図の端っこにメモを書いて、そのままランニングを続けました。
数日後
数日後別の用事で午前中にその前を通ると、やっぱりおばあちゃんがその場所に突っ立っているんです。ランニングの時とは違う格好をしているので、初めて会ったふりをしてまた「どうしました?」と聞くとやはり「女子医大行きたいんですけど」と答えるのです。
理由
なんで行くのかが分からないので「通ってらっしゃるのですか?」と聞いたら「息子が入院中なんです」と答えました。なるほど、そりゃ場所がわからなくても当然ですね。
反対方向に用事があったのですが、「今からたまたまそっち方向に行くので一緒に行きましょうか」とウソをついて連れて行きました。
電車で2、3駅です。
到着
たまたま面会可能な時間内に付いたので受け付けの所に婆ちゃんを連れて行って、そのまま帰ろうとしたら、ばあちゃんが受け付けから戻ってきて外に出ようとしてるんです。あれれ??
いない
「面会無理でした?」と聞くと「やっぱりここじゃないそうです」と言うんです。
やらかした!
もしかしたら、私が別の病院に連れてきてしまったのかも・・とゾッとして、これは責任もって病院探さないとと思いました。
書類
そうするとばあちゃんが「ここには病院名が書いてあるんですけどね」と診断書みたいな書類を出しました。確かに息子さん55歳の名前と、東京女子医大の先生の名前と、移転前の病院の住所(ばあちゃんが突っ立てた所)が書かれていました。
移転時
病院が移転の時にいろんな場所にたらい回しにされたりするのよく聞く話なので、移転先が違うのかもと思い、私がばあちゃんと一緒に受け付けにその書類を持って、今の息子さんの居場所を聞きに行きました。
受け付けのドン?
10分ほど待たされて、後ろからなんかお局さん的なドン的なおばちゃんが出てきて、私に「ご家族の方ですか?」と聞くので、たまたま道に迷ってたから連れてきただけという一連の流れを説明しました。
すると
そうすると、若い事務の女の人がばあちゃんを待合の椅子に座らせて、私だけがなぜだか少し奥まった所に連れて行かれました。
なんと
移転前の2年半前にお亡くなりになったそうです。
これは困った
さぁ、パニックになりました。もし、認知症ならどう対処しよう、もし芝居を打ってるならどう対処しよう、事実を受け入れられていないならどう対処しよう・・・ここからこのばあちゃんを家に帰すのはどうしたらいいんだろう。
まさかこの場で「お亡くなりになってますよ」なんて言えっこない。言って体調悪くなったりしたら、それこそ責任取れない。
自分の頭の回転の遅さに情けなくなりました。
タクシー
タクシーを呼んでばあちゃんの自宅住所を伝えて私も乗り込みました。私が出した結論は
「すみません、僕も場所見付けられなくて・・・今日はいずれにしても面会時間終わりみたいなので、僕も探しておきますね。」
と、逃げられたのかどうか不明な言い訳しかできませんでした。
娘さん
自宅に着いたら娘さん夫婦と一緒に住んでました。な〜んだ、一人暮らしだと思って心配してました。
玄関で娘さん(60歳前後)にいきさつを話すと、息子さんがお亡くなりになってからのこのばあちゃんの常習行動らしく、平謝りされました。
後は娘さんにお任せし、私は自分の用事に戻りました。
安心はしたけど
安心はしたけど・・・
昨日やっぱり移転前の後地に地図を持って立っていたんです。
もう無視するのが、つまりそっとしておくのが一番いいのでしょうかね。
どうすればいいのでしょうか。
私の知能では分かりません。コメントにてご指導宜しくお願い致します。
津本幸司
おしまい♫
今日も元気にいってらっしゃい!
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