音楽家の投資対象の選び方
アセット・クラス
アセット・クラスとは投資対象のことです。株、債券、不動産などです。これについて考える前に三つの前提知識を持ってください。
⑴そもそも投資をする理由
そもそも投資をする理由を知る必要があります。その理由は、私達には老後があるということです。昔のように働き続けて若くして死ぬのではなく、老後に備える必要があります。この備えを貯蓄だけに頼ると、インフレによりお金の価値は目減りするのです。そして、私達音楽家の人的資本は時間の経過と共に減って行きます。この目減りする時間分を投資のリターンで補う必要があります。
⑵世の中の書籍、情報、動画には2種類ある
世の中の書籍、情報、動画には2種類あり、正しい金融論を考察した本物と、その書籍、情報、動画を販売することが目的の偽物があります。書店で読む気がしない厚くて高い本が本物、カラフルな「オススメ株10選!」などが偽物です。私達は前者しか相手にしません。
ちなみにこの記事も偽物です。目的は下の有料記事を販売するという詐欺目的があります。
⑶「これが正解」というアセット・クラス
「これが正解」というアセット・クラスはありません。例えば、音楽講師が「この方法で練習したら必ず上手くなる!」と教えるようなものです。その方法はその音楽講師自身が上手くなった方法、もしくは他の生徒で試したら上手くなった方法であり、自分に適切かどうかは不明なのです。これを押しつける権利を持っているのが「ティーチャー」という職業ですので無理もありません。しかし、私達に必要なのは自分に適切な方法を探させてくれる「コーチ」です。投資に関しても全く同じことが言えます。
三つを踏まえて
以上の三つの前提知識を踏まえて、昨今は「自分に合うアセット・クラスを探す」ことが推奨されています。私も100%同意します。しかし、各アセット・クラスの上辺だけを知ったところで選べません。実経験が必要です。私達音楽家にはそんな時間はありません。各アセット・クラスの概要を押さえて、逆にアセット・クラスを自分に合うように調整すべきです。どれかを選ぶのではなく、次に述べる5つのアセット・クラスを音楽家の経済状況、精神状態を踏まえて、自分流に組み合わせることで自分に合うアセット・クラスを作ります。音楽家の自分専用のアセット・アロケーションを作るのです。
ここから100円の有料記事にしますが、『音楽家の資産形成術』をお持ちの方は27章と同じ内容ですのでお求めにならないようご注意ください。
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