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音楽家の思想・前提知識

音楽家の思想

まず前提知識というか、「このくらいは押さえておく」という部分があります。

たとえば、クラシック音楽を全く知らない人でもモーツアルトくらいは知ってます。ベートーヴェンの「ジャジャジャジャ〜ン」も知ってます。ハイドンなんても名前だけなら聞いたことある・・・というイメージでしょう。

それに匹敵する前提を紹介します。

音楽家になりたかったニーチェ

まずニーチェというメチャクチャな人がいました。クラシック音楽で言うところのモーツァルトみたいなもんです。この人はピアノをやっていたので音楽家になりたかったんです。でも、お母さんがキリスト教の道に進んで欲しいということなので、まぁしょうがないってことで大学で神学を学びました。

でも「ありえない」ということで、「神は死んだ」という思想になるんです。

『ツァラストラはかく語りき』という本を書いても売れないし、批判されまくり・・・ピアノだけがお友達だったのです。

35年くらい思っていること

私はニーチェを読み始めてから35年経ちますが、一つ不思議なことがあります。

まず、雑に考えるとニーチェは「諦めるな! 自分で道を切り開け〜!」とか言う思想です。

な〜んで、ピアニストにならなかったのかなぁ? と不思議に思います。 結論としては思想家の道が自分に合っていたから、音楽より好きだから・・・と、なるのでしょうけど、別に同時にピアニストになってもいいんじゃないなぁ・・・じゃないと、自分で言ってることと矛盾しないかなぁ・・・とか思ったりしていますが、その道の専門家に適当に言いくるめられています。

ショーペンハウアー

ニーチェは「世の中の人はおかしい」と思っていたのです。(個人的には今私は世界中を見てそう思っています)そして、ショーペンハウアー『意思と表象としての世界』を読んで「これだ!」となったんです。考えと合致したからです。

ワーグナー

音楽で人気者だったワーグナーが実はショーペンハウアーの大ファンでそれを音楽で表現してるもんだから、ニーチェとしては大興奮です。

で、評論書書いたりしますが、また酷評・・・

最終的にワーグナーのアンチにもなっています。

プロポーズ

出会ってすぐの女性にプロポーズするのですが、その女性から「もう一人の男の人と3人で住もう」と提案されます。当然その後そのもう一人と付き合っていることを知り地獄のような思いをします。(なんで気付かない?)

メチャクチャ

こういうモーツァルト的なメチャクチャな人生を送ったのがニーチェです。

大切なこと

『ツァラストラはかく語りき』が意味不明なので「補完する入門書が必要」と考えたのです。それが1886年の『善悪の彼岸』です。

これ先に書いておけば人生変わってたのに・・・

同じ事を

実はショーペンハウアーも同じことを40年前(1851年)にやっています。『意思と表象の世界』が人気ないというか分かりにくいので『余録と補遺』を書いています。こっちの方が分かりやすいってことになりベストセラーです。もう晩年ですけどね。

上記のような前提知識があれば本を読んでもスルッと内容入りますし、ワーグナーを聴いてもふむふむと分かりますよ。

おしまい♫

日本の音楽家を応援しています。

今日も元気にいってらっしゃい!

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