【八日目】興津〜府中
今日は何処まで歩くか決めずに歩き出した。
宿が絶妙な位置にあるのだ。
20キロ地点と30キロ地点。
急いで30キロ歩いて距離を稼ぐか、
ゆっくり20キロ歩いて観光するか。
スケジュール的には前者が理想だが、後者を選んだ。
ボーナスステージかと思うくらい体に負担のかからない平坦な道を歩く。
八日目。
朝5時に起きて、温泉で足のケア。
足が痛いと、歩いている間ずっとそのストレスで旅が楽しくなくなる。
皆さんも好きな漫画や映画を観ている時、ずっと誰かにツネられてたら嫌だろう。
それと一緒。
足のケアは入念に。
それから二度寝して旅日記を書いて、出発前にまた温泉で足のケア。
もうモデル並みに足のケアをしている。
まあ純粋に温泉に入りたいというのもあるのだが。
綺麗に整えられた東海道を真っ直ぐに。
でこの辺りはすごく道が平坦。
端から端まで丸みとかもほとんどない。
すごく歩きやすい。
興津宿も日本遺産。
だからこんなに整備されているのかと一人で納得した。
宿場は大体日本遺産なのだろうか。
しかし興津宿は由比宿と違って、昔の建物なんかはあまり遺ってないように思う。
古い家があるにはあるけど、窓や扉だけ不自然に新しかったり、ところどころリフォームされている。
歴史なんて住んでいる人には関係ないのかもしれない。
平坦な道を特に急ぎもせずダラダラ歩く。
というのも、今朝の入念なケアで膝の神経痛みたいな痛みが取れたからだ。
変に急いでぶり返すと怖い。
ダラダラ歩いて、静岡のアンテナショップで、
ジェラート食べた。
『清水の美味しい素材を使った本気のかき氷』という幕に惹かれて入ったのだけれど、
かき氷の季節はもう終わっているらしく、しょうがなくジェラート。
ほうじ茶と枝豆のジェラート。
おっさんやん。
ここから大きな道路沿いをただただ歩くのだけど、静岡は他とすこーし違う。
なんというか、長距離ドライバー向けの大きなファーストフード店やガソリンスタンドが並ぶのではなく、車でドライブするファミリーに向けての店が多く並ぶ。
だから、まーー車屋が多い。
「パパ、あの車かっこいいね」なんて子供が言うんでしょうな。
で、しょうがないから見るんでしょうな。
車が売れるんでしょうな。
こういう変わった建物が並んでいれば道路沿いでもなかなか楽しい。
そしてこの旅で私が一番カッコいいと思った建物がコチラ。
イカツイ。
写真じゃ伝わらないけど、デカさと迫力に圧倒される。
右側の簾みたいになってるいるところが凄くいい。
こういう栄えているところは明るいし夜歩く方が楽しいかもしれない。
新静岡駅。
ここに来たかった。
ここに来るということはもうこれしかない。
ここの5階。
炭火焼きレストランさわやか!
静岡名物。
今晩の宿の通り道だし箱根を越えたお祝いに。
待ち時間は30分くらいだったけど、待機席に座った瞬間意識が飛んだ。
何処に行くでもなくそこで「ただ待つ」なんてのが久しぶりで、旅の疲れが一気に噴き出した。
起きたらもう番号呼ばれた。
二つ頼んでるんだ俺は。
大体一人一皿だろ普通。
だけど一人席の男のテーブルの上にジュージューいってるハンバーグがふた皿。
旅の恥はかき捨てとはよく言ったもんで、何とも思わなかった。
東京でもこうありたい。
ふた皿並んだハンバーグがまるで箱根の山のようだな!
美味かったな。
そうして宿へ向かう。
都会だけど東京っぽくなくて不思議。
喫茶店みたいな宿につきました。
ニューマスターチ。
今日の疲れはほとんどない。
明日は山側ルートと、海沿いルートがあって、
東海道としては山側が正しい道で近道でもあるが、寄りたいところがあるので海側を通る予定。
楽しみ。
支出
靴下3組セット 698円(靴下一つ無くした。で、3組セットしか売ってないし、これまで履いてたのが一番安いドンキのボロボロ靴下だったので全部捨てて全入れ替え。ウォーキング用の靴下履いたらめちゃくちゃ歩きやすくなった)
キレートレモン500ml×2 196円
パインとリンゴのジュース 98円
メロンソーダ 88円
ジェラート 480円
さわやか 2530円(ゲンコツ、チーズ、ライス大盛り)
足の炭酸シート6枚入り×2 1050円(ドンキはだいぶ安い。コンビニだと2000円くらい)
宿代 4136円
計9276円
反省
今日歩いた距離19キロ。歩かなさすぎた。