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令和六年十一月十六日『第九回 黒酒ひとり』於・なかの芸能小劇場

この十一月で二ツ目になって三年目に突入。
で、こういう節目とか新たなスタートってのは上手くいかない。
自分の会に来てくれたお客さんは特別扱いをしたくなる(他と同じじゃ申し訳ない気がする)のだけれど、
これでいつも失敗する。
空回りというか、キャパオーバーというか。
しかしそれでもまだまだ頑張りすぎないといけない。
足りてない。
あと5歳若けりゃなぁ、とかはやっぱ思っちゃうね。

◎狸札
二年ぶり? だと思う。
久しぶりにやると破壊と再生ができて黒酒らしい落語になった。
ただ破壊しすぎて再生が間に合わずグズグズになってしまったかな、という感じ。
コンディションが良ければ即興でも言葉を紡いでいけるのだけれど、いかんせん寝不足で、その上、手ぬぐいを懐に入れ忘れた。
手ぬぐいなしでやる狸札は、途中で心が折れた。
ダメージ大きめ。

その後のトークコーナーも引きずって、喋りたいことあったけど忘れてしまった。

◎擬宝珠
ネタおろし。
頭の回転が鈍いのと弱気で、思い出しながらやっちゃったかなぁ。
ポンポン行きたいところもゆっくり喋った。
良くない。

うちの師匠の【茗荷宿】もそうだけど、こういう掘り起こされた噺は隅々までその師匠の臭いがついていて、
なかなかオリジナルにならない。
やはり喬太郎師匠の真似になっちゃう。
新しいやりとりを足しても変わらない。
真似にならないようあえて違うことをするというのは、それは何となく美学に反する。

何にせよ、とりあえずしっかり肚に入れるところから。

◎三年目
ネタおろし。
最初に重い空気を作り過ぎてしまった。
本来はもっと軽い。
前半の重くならないための軽いくすぐり余計な物になってしまった。
声も思った声が出なかった。
何も狙い通りにはいかず。

だけど初めてお客さんの前でやって全部が狙い通りなんて虫のいい話はない。
いっそのこと細かいくすぐり全部抜いて、もっともっと噺の空気を重くして、本所のおじさんで全部ぶっ壊すってのをやってみたいなと思った。




振り返ると反省ばかり。
でも経験状、褒められて伸び、反省が大きいほど変化するので、何かが生まれそうな予感はする。

さて、残すところ2024年もあと一ヶ月強。
12月21日の黒酒ひとりが大一番だと思っております。
終わりよければ全てよしなんで、ここで全部取り返します。
ご来場いただいたお客さんにはネタ出ししましたが、12月は白鳥版【しじみ売り】をネタ下ろし予定です。
お待ちしております。

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