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【7日目】ぷらすわん

コロナで寄席演芸界は大きなダメージを受けまして、その傷跡の一つとして鈴本演芸場の『月曜定休』というのがある。
勿論この定休は例外もあるけれど、本日11月7日はやっぱりお休みでして、
私の披露目は39日間ということになってしまった。

39に+1

「毎日ネタ変えます」と言っておいて一日休みがあると何だかミソがつきそうで、
定休日の月曜に落語会を開催することにした。
それが桃月庵黒酒落語会『ぷらすわん』。

この会は本当に自分本位の会で、ただただ「40日間頑張りたい」「休みを挟みたくない」「ネタを毎日変え続けた記録を作りたい」というのが目的で、お客様を楽しませるのは二の次にした。(コラ!)
チラシには「披露目でできない噺、やりづらい噺をやります」と書いてますが、これは別に大ネタをやるとかじゃない。
披露目じゃとてもできない下品な噺とマニアックな噺をやるだけ。
もっと大きな会場でやってもよかったんですがここも自分本位で
「上野でやらなきゃダメだろう」
ということで落語協会2階で開催。

「披露目のおめでたい会だ。
しかも二ツ目昇進後初めての落語会だ!
応援に行こう!」

と、平日の夜で白酒馬石兄弟会の裏にも関わらず来ていただいた方には申し訳ない。
千社札で勘弁してください。

千社札

本日ご来場いただいたお客様には配らせていただきましたが、千社札が完成した。

黒酒が本名の黒木繁盛からきているので、じゃあ繁盛の方も、と洒落で【商売繁盛】と入れてみました。
縁起が良いですね。
500枚作りましたが二ツ目の間に消費できるかわかりません。
サインに貼るのがベターなのでサイン書かせてください。
あとは作る予定のスタンプカードの特典? とかなんかで配ろうと思っています。

疲れた

びっくりするぐらい疲れた。
noteの手抜き感すごい。
今日はちょっと許して。


7/40 落語協会2階 七日目
【からぬけ】
さすがにからぬけは披露目でできない。
二ツ目中はもうやらないかも。
しかし久しぶりにやると楽しかったな。

【氏子中】【徳ちゃん】
すごく時代に合っていない。
落語でそんなこと言ってもしょうがないが【御用】の元である【子殺し】が現に廃れているわけで、嫌がる人が一人いたらやっぱりできなくなる。
そしてやり手が少ないから工夫もできない。
きっちりやる人がたくさんいるから工夫が活きるわけで、全員が自由にやると伝統芸能として続かない気がする。
誰が言うとんねん。

【御用】
【芝浜】なんかでもそうだけど、当時の町人は小判なんか使えないとのこと。
しかし歌舞伎では町人も小判を使う。
「見栄えがいいから」らしい。
落語は歌舞伎の簡略化。
小満ん師匠はリアリティよりそちらを優先してこの噺をこさえたそう。
ちなみに小満ん師匠の【御用】はもっとアカデミックです。

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