令和六年三月八日『金曜日ノ夜♯2』於・落語協会二階
なんだか自分のキャパシティみたいなものを感じます。
自分主催の会ではアレもしたいコレもしたいが多過ぎて、気力と根性で全部やってみるんですが、すぐにキャパオーバーになってアレもコレもできない。
自分主催の一人の会はグズグズになりがち。
去年の『土産噺』あたりからかな。
気力と根性でどうにかできる歳じゃないのかもしれません。
◎旅行日記
過去最高に上手くいきませんでしたね。
最初のセリフから全部間違えました。
で、途中上下を間違えて、中盤は位置関係全部間違えました。
何故こんなことになったのか。
他の二席に力を裂きすぎたかな?
忘れ物も大量にしたしボーッとしてたのかも?
◎百川
二日前にもやって、そん時すっぽり抜けた部分はしっかりやって、要らない部分をカットしたりして、ネタ下ろしの時よりクオリティは上がったけど、やっとスタートライン。(まだ手前かも)
で、ここからどうすんだ? みたいな出来。
順当にいくのなら難しい言葉を排除して百兵衛を誇張して立てていくのがいいんでしょうか。
方針としてはもう少し肚に入れて、江戸っ子同士のやり取りに重きを置きたい。
で、あと5分くらい短縮したい。
百兵衛さんがくわいを飲み込んで、下に降りてからの旦那とのやり取りをそっくり無くしてみようかな?
◎明烏
廓噺、いざ覚えてみるとびっくりするくらい演るところがなくて、一回やったきりでやらなくなってしまいそうだったので必死に思い出してみました。
細部まで行き届かなかった感じがします。
仕草のもっと細かいところとか、元気を出さなきゃいけないところで元気が出ないとか、ちょっとした単語が出ないとか……。
私は疲れてくると軒並みパフォーマンスが落ちます。
前も書いたような気がしますが、その辺うちの師匠は疲れていてもクオリティを落とさないので凄いです。
ちなみに【明烏】のサゲのキレが悪かった問題ですが、分かりました。
「ふふ あなた方
帰れるもんなら帰ってごらんなさい
大門で止められる」
の「ふふ あなた方」が抜けたからですね。
これだけで耳心地が悪くなるので、落語って深いです。
ボロボロでも挑戦する高座と、綺麗だけど安牌の高座は、どっちがお客さんに誠実なんでしょう?
私はなんとなく前者寄りで、しばらくやってない噺、勉強したい噺を演るようにしてます。
だけど、なかの芸能小劇場の会だとかは、お客さんも増えてきて、私を初めてみる人も多くなってきて、こうなってくるとボロボロの危なっかしい高座より綺麗で安牌な方が満足度は高いのでは? と思うようになってきました。
しかしそうした瞬間に牙が抜けるような気もします。
気力も根性も肝心なところで出なくなりそう。
難しいですね。
間取りたい。ぶつくさ。
今回は5000円、石川県に楽天ふるさと納税にて寄付させていただきました。
利益全額寄付となると私が大変なことになるので『金曜日ノ夜』では、会場費と交通費を引いた、一万円以上の利益をこれからも支援にあてさせていただきます。
微力ではございますが、一助になればと思います。
繰り返しになりますが、地震の被害に遭われた皆様に心よりお見舞い申し上げます。
また、被災地におきまして、救援や復興支援などの活動に尽力されている方々に深く敬意を表しますとともに、皆様の安全と一日も早い復興を心よりお祈り申し上げます。