そろそろ会社で幸福の話をしよう #007 「幸福に慎重な社員」
28歳男性 - 入社5年目(プロパー)Bさん
会社で幸福について扱っていくって聞いた時は、正直なところちょっと引きましたね。最近はSDGsとかの話題で目にすることも増えて慣れてきたのもあって、そういうもんかなと思うこともありますけど、それでもやっぱりふと我に返ると、なんか気持ち悪いなっていう感じがします。
やっぱり幸福って言葉がすごい怪しい感じがするんですよね。幸福を重視するとか言われても、変な自己啓発系のセミナー受けさせられてだまされないかなとか思ったりしますし、いや、休みと給料多くくれたら幸福感上がるけどっていう気持ちになっちゃって、気をそらされている感じもするんですよね。上司とか乗り気な人もいるんで、はっきりとは言いにくいですけどね。
言葉だけで言ったら、「幸せ」の方がまだ怪しさは無いですね。でも、私自身は何が幸せかって言われても、すっと出てこないですね。キャンプ好きの同僚とか、飲みに行って何軒もはしごする上司とかは幸せそうだなとか思う時はありますけど、私はそもそもそういう「ハッピー」的な感じっていうのがほとんどないんですよ。
幸せって言うか、すごい嬉しかったのは、大学受かった時かな。まあ、考えてみたら、休みの前の日にはちょっと幸せだなって感じることはあるかもしれないですね。ゲームとかアニメとか夜中まで見て、そのあと昼くらいに起きてって感じで終わりますけど、けっこうそれは幸せです。
僕の思い
会社で幸福について扱っていくって聞いた時は、正直なところちょっと引きましたね。
確かに「ん?」「えっ?」ってなるよね。
最近はSDGsとかの話題で目にすることも増えて慣れてきたのもあって、そういうもんかなと思うこともありますけど。
この感覚だけでも十分有り難い。勇気付けられる。
それでもやっぱりふと我に返ると、なんか気持ち悪いなっていう感じがします。やっぱり幸福って言葉がすごい怪しい感じがするんですよね。幸福を重視するとか言われても、変な自己啓発系のセミナー受けさせられてだまされないかなとか思ったりしますし。
かつての僕も、幸福に対して、Bさんとほとんど同じ感覚(気持ち悪い・怪しい・だまされそう・誤魔化されそう)をもっていた(笑)よって、めちゃくちゃよく分かるその感覚。
いや、休みと給料多くくれたら幸福感上がるけどっていう気持ちになっちゃって、気をそらされている感じもするんですよね。
ここ大事だと思う。休みや給料の充実、これを望まない人はほとんどいないと思う。会社としても、できるなら、できるだけ充実させたい。そして多くの社員に喜んでもらいたい。だから、そのための努力(従業員満足度の向上につながる施策立案とその運用)は怠らない。でも、この動きには限界がある。効果についても課題を感じている(以下参照)。
よってこの動きとは「別に」、新たな動きを追加し、会社・社員の持続的成長を支えたいと考えた。その新たな動きが、今回の取り組み(幸せへの支援を起点に会社・社員の持続的成長を支える)だと理解してほしい。
皆が、気をそらされた・誤魔化されたと感じることがないくらい、これまでの動きと新たな動きを覚悟を持って進めていく。だからなんとか、この新たな取り組みも、前向きに捉えてほしい。少しずつ受け入れてほしい。
上司とか乗り気な人もいるんで、はっきりとは言いにくいですけどね。
幸せどころかむしろ気を遣わせてしまって申し訳ない…
言葉だけで言ったら、「幸せ」の方がまだ怪しさは無いですね。
これは僕もいまだに同じ感覚だ。いつか「幸福」という言葉自体が、純粋なる市民権を得た時には、「幸福」という言葉を皆が気兼ねなく使えばいいと思う。それまでは、自分が使いやすい言葉(今回のBさんであれば「幸せ」)でいいと思う。
でも、私自身は何が幸せかって言われても、すっと出てこないですね。キャンプ好きの同僚とか、飲みに行って何軒もはしごする上司とかは幸せそうだなとか思う時はありますけど、私はそもそもそういう「ハッピー」的な感じっていうのがほとんどないんですよ。
例えば、この前話した幸せの構成要素(以下参照)を下敷きに、Bさんの仕事・プライベートを振り返ってみよう。誰かと同じような幸せではなく、Bさんの幸せを言語化してみよう。そういう話を一緒にしよう。
1. 幸せの構成要素
幸せを、以下の4つの視点から考えてみる。
・主観的幸福 - 快楽・満足・達成
・客観的幸福 - 環境要因(教育や医療の受けやすさ等)
・自身がそう思ったもの
・自身がそう決めたもの
幸せって言うか、すごい嬉しかったのは、大学受かった時かな。まあ、考えてみたら、休みの前の日にはちょっと幸せだなって感じることはあるかもしれないですね。ゲームとかアニメとか夜中まで見て、そのあと昼くらいに起きてって感じで終わりますけど、けっこうそれは幸せです。
あるんかい!色々あるじゃないか(笑)もちろんそのままでもいいし、これらをもう少しBさんなりに掘り下げて、自分ってこういう時に、こういう所に、こういう風に幸せ感じるんだなみたいな整理ができるといいと思う。前回伝えたメリット(自分の幸せを語ることで、周囲からの親近感・信頼感・尊重・協力を得られる可能性がある)につながるかも。
これから、印象ギャップを埋めていくにあたり大切だと感じたこと。
「幸福」という言葉そのものに、怪しさみたいなものが宿ってしまっているのかなと感じた。「幸せ」「嬉しいこと」「大切なこと」など、他の言葉で表現しても、別に大きな問題はないので、せっかくあるそのプラスの感覚、「幸福」という言葉で表に出しにくいのであれば、自分の言葉で表に出そう。これまであまり表に出してない場合は、不慣れな感覚から違和感を多く感じることがあるかもしれない。その場合は、自分のペースで表に出そう。
「幸福について幸福という言葉を使ってどんどん会社で対話をしよう。」そういうことではない。
自分のプラスの感覚を、「幸せ」「嬉しいこと」「大切なこと」など、自分の言葉で、自分のペースで語ってみよう。こういうことだ。
この感覚や空気感を、Bさんに対してはもちろん、会社全体に対しても広げていくことが大切だと感じた。
合わせて、次のメッセージについても、もう少し強く発信することが大切だと感じた。
皆が、気をそらされた・誤魔化されたと感じることがないくらい、これまでの動き(従業員満足度の向上につながる施策立案とその運用)と、新たな動き(幸せへの支援を起点に会社・社員の持続的成長を支える)を覚悟を持って進めていく。だからなんとか、この新たな取り組みも、前向きに捉えてほしい。少しずつ受け入れてほしい。
今回は、上記内容を、印象ギャップを埋める補助線(Tips)として項目立てたいと思う。
引き続き、様々なメンバーに声をかけ、幸せについて語ること、幸福に対する印象について聞いてみたいと思う。その中で、実際の声に対応する「印象ギャップを埋める補助線(Tips)」をどんどん整理していきたい。
幸せへの支援を起点に、会社・社員の持続的成長を支えるために。
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