兵頭保之

株式会社Three Fields Research 代表|人と組織に、ウェルビーイングの気づきと対話の機会を提供します|https://wellbeing-check-plus.jp

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  • そろそろ会社で幸福の話をしよう

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僕が「社員の幸せ」について考えるようになった訳

時代の潮流や働き方改革の流れに合わせ、僕は人事として、会社・社員の持続的成長のために様々な取り組みを行ってきた。 基本的な枠組みの構築(法改正対応)はもちろん、そこから派生する応用的な施策(労働生産性を上げるための工夫)まで自分なりに。 結果として一定の効果はあったと思う。会社・社員の活力が全体的に少々上がった気がした。売り上げが増え、風通しが良くなり、社員同士の建設的な会話も増えた。会社・社員それぞれの成長が始まった気がした。 でもそれは根元からの本質的な変化ではなか

    • 積み上げていくことの大切さ

      当時、保育園年長の息子から「パパのしあわせってなにー?」と唐突に聞かれ、上手く答えられずにフリーズし、色んな意味で凹んでしまったあの時から、7年が経ちました。 会社の経営と人事について真剣に考える中で、社員一人ひとりのしあわせやココロの状態に活路を見出し、そろそろ会社で幸福の話をしようと言ってスベり倒し、みんなの怪訝な表情を数多く生み出したあの時から、5年が経ちました。 どうしても諦めたくなくて、人と組織にウェルビーイングの気づきと対話を広げたくて、その流れから強い組織を

      • そろそろウェルビーイング起点の新たな流れを本格的にスタートさせたい。

        ▼ 個人のウェルビーイング(しあわせ)を起点とした、新たなカタチの成長戦略プログラム 成長戦略プログラム… 随分と大きく出たものだ。でも実際、それを作りたかった。個人の犠牲の上に会社の発展がある状態だと、事業は長続きしないと思う。だから、個人のウェルビーイング(しあわせ)を起点としながら、会社や事業が成長を続け、発展することができる流れについても、今後は考えておく・用意しておく必要があると思う。そんな新しい流れをサポートするプログラム。それを作りたかった。 そう思い行動を

        • そろそろ会社と個人の新たな関係について、自分なりのまとめを完成させたい。

          ▼人材の価値を最大化させたいが 競争力の源泉は「人材」。そう考えている会社は、人材を「資本」として捉え、その価値を最大限に引き出すための動きを既にスタートさせていると思う。僕自身も(勝手に、経営に食い込むべきだと考えている)人事として、その動きをスタートさせたいとずっと思っていた。ただ、中々スタートが切れなかった。なぜか?何かをまとめてからでないと、上手くいく気がしなかったからだ。何をまとめたかったのか?「会社と個人の新たな関係性」、これをまとめたかった。 ▼両者の関係に

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        僕が「社員の幸せ」について考えるようになった訳

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        • そろそろ会社で幸福の話をしよう
          14本

        記事

          そろそろ会社で幸福の話をしよう #014 「会社・社員の持続的成長を支えるために」

          これまでの道のり振り返ればあっという間だった。ここ(↓)から全てが始まった。 こんな感じ(↓)のやりとりからスタートした。 ・ある社員に「幸せってなんだと思う?」と聞いてみた。「え、幸せですか?ってか急にどうしたんですか?(疑いの目…)」まあそうだよねと感じた。 ・別の社員には、「幸せへの支援を起点に、会社・社員の持続的成長を支えたい。どう思う?」と聞いてみた。「茶番な感じがします。」ガーン!これはガーン… 最初は、いろんな意味で、皆と距離があった。 でも、幸せについ

          そろそろ会社で幸福の話をしよう #014 「会社・社員の持続的成長を支えるために」

          そろそろ会社で幸福の話をしよう #013 「ターゲットとスタンスとアンテナと」

          勝負どころこれまで、多種多様なメンバーと、「幸せ」について対話をしてきた。気付けば、開始当初にあった社内の不穏な空気感(「そろそろ会社で幸福の話をしよう」ってどういうこと?)は薄れていて、「次は誰の番?」「まあ声かけられたら、時間は作るけど」「自分の幸せのカタチって、ちょっと興味ある」のような、むしろ前向き寄りの発言や空気感が漂うようになってきた。 良い流れだと思う。 素直に嬉しい。 ただし、この良い流れ、「何かしらの結果に繋げてこそなんぼ」だと思っている。では、どんな結

          そろそろ会社で幸福の話をしよう #013 「ターゲットとスタンスとアンテナと」

          そろそろ会社で幸福の話をしよう #012 「自信をいただき、ありがとうございました!」

          今回、嬉しいことがありましたということで、細かいことは置いておいて、早速いってみましょう! 45歳男性(総合職マネージャー)Fさん 「あなたにとっての幸せとは?」 「あんまり浮かばないですね。他の人はどう言っていますか?」 これまでの対話(A〜Eさん)について簡単に伝えた。 「サッカーするとか仕事バリバリとかよりは、休日の前の日とか、そういうテンション低めの幸せの方が近いかもしれないですね。ただ、昔は草野球チームにも所属してたし、資格もけっこうとってたんですよ。でも、

          そろそろ会社で幸福の話をしよう #012 「自信をいただき、ありがとうございました!」

          そろそろ会社で幸福の話をしよう #011 「人それぞれの幸せのカタチ」

          学び、つぶやき、そして質問「何を大切にしているか、何に幸せを感じるか」だけでなく、「どんなふうに幸せを求めるか」も人それぞれ。前回のDさんとの対話から、僕はこのことを学んだ。 どんなふうに幸せを求めるか。確かにそれは、人によって様々だと思う。では、具体的にどんな「様々」があるのか。実はここの深掘り、世の中においてまだあまり成されてないような気がしている。 「この翻訳(深掘りと整理)なくして次には進めない」とリトル私がつぶやくので、その視点含みでまた聞いてみた。 「あなた

          そろそろ会社で幸福の話をしよう #011 「人それぞれの幸せのカタチ」

          そろそろ会社で幸福の話をしよう#010 「 ジャンプボード」

          新たな視点・学びを期待して僕はこれまで、幸福という概念の理解・印象、この2つを大きなテーマとして、社内での情報展開・対話を進めてきた。 受け入れる・受け入れないは別として、社内メンバーの「幸せについて意識する・考える・対話する」時間は、間違いなく増えてきた。 土台ができ、良い流れが来つつある。 「幸せへの支援を起点に、会社・社員の持続的成長を支えたい」と覚悟を決めたあの日から、3ヶ月以上が経過した。 ということもあり、そろそろジャンプボードを作ろうと思う。 「あなた

          そろそろ会社で幸福の話をしよう#010 「 ジャンプボード」

          そろそろ会社で幸福の話をしよう#009 「ROAD TO WELL-BEING」

          「幸せとか幸福って言葉、あんまり連発すると、なんかちょっとね。」 はじまりはここからだった。 「もっと自分の幸せについて考えてみよう。」「ちょっと自分たちの幸せについて語り合ってみよう。」会社で突然こんなことを言われたら(今僕は、実際に言って回っているわけだが)、それは戸惑うことの方が多いと思う。理由は単純で、今まであまりそんなことをしてきていないから。 なぜ、してきていないのか? マイナス(仕事・日常における自分(たち)の問題・弱点・不安・リスクなど)については皆よく

          そろそろ会社で幸福の話をしよう#009 「ROAD TO WELL-BEING」

          そろそろ会社で幸福の話をしよう #008 「ブレイクスルーを信じて...」

          34歳女性 - 時短勤務(中途入社)Cさん 「自分の幸福って何だろう」という問いって、女性にとってはかなり普通のことというか、むしろ人生の節目節目で「考えなければいけないこと」だったりするんじゃないでしょうか。女性は男性よりも、生き方のバリエーションが多いので、結婚するかどうか、どんな人と結婚するか、子どもを欲しいと思うか、いつ産むのか、がむしゃらにキャリアを積むのか・・・自分にとって何が幸せなんだろうって考えながら、可能な範囲で生き方を選択したり、選べなかった生き方を諦めた

          そろそろ会社で幸福の話をしよう #008 「ブレイクスルーを信じて...」

          そろそろ会社で幸福の話をしよう #007 「幸福に慎重な社員」

          28歳男性 - 入社5年目(プロパー)Bさん 会社で幸福について扱っていくって聞いた時は、正直なところちょっと引きましたね。最近はSDGsとかの話題で目にすることも増えて慣れてきたのもあって、そういうもんかなと思うこともありますけど、それでもやっぱりふと我に返ると、なんか気持ち悪いなっていう感じがします。 やっぱり幸福って言葉がすごい怪しい感じがするんですよね。幸福を重視するとか言われても、変な自己啓発系のセミナー受けさせられてだまされないかなとか思ったりしますし、いや、休

          そろそろ会社で幸福の話をしよう #007 「幸福に慎重な社員」

          そろそろ会社で幸福の話をしよう #006 「家族を大切にする社員」

          はじまり気になる声を聞いた。それは「幸せとか幸福って言葉、あんまり連発すると、なんかちょっとね。」というものだった。 「なんかちょっとね。」 まさにポイントだと思う。この言葉の背景にあるそれぞれの思い、幸福に対する印象、僕はそれらと向き合いたい。そうすることで、僕と社員の幸福に対する「印象」ギャップを、少しずつ埋めていきたい。 ということで、様々なメンバーに声をかけ、「幸せについて語ること・幸福に対する印象」について聞いてみた。 48歳男性 - 入社15年目(中途入社

          そろそろ会社で幸福の話をしよう #006 「家族を大切にする社員」

          そろそろ会社で幸福の話をしよう #005 「次なる段階(ステップ) 」

          緩やかな前進 「僕は社員の幸せについて考えるようになった。そして今後は、幸せへの支援を起点に、会社・社員の持続的成長を支えたい。逃げることなく。- 初回note記事より」これが僕のやりたいことだ。 その実現に向け動き出したのが、およそ1ヶ月前。今回は、これまでの流れを振り返りながら、今後の展望を整理したいと思う。 まず考えたのはギャップを埋めることだった。 ・幸福という概念の「理解」 ・幸福に対する「印象」 ・幸福が持つ「可能性」 上記3点における「僕と社員との間にあ

          そろそろ会社で幸福の話をしよう #005 「次なる段階(ステップ) 」

          そろそろ会社で幸福の話をしよう #004 「幸福と性格の関係」

          今回は、以下の情報を参考に、「幸福と性格の関係」について考えてみた。 Anglim, J., Horwood, S., Smillie, L. D., Marrero, R. J., & Wood, J. K. (2020).  Predicting psychological and subjective well-being from personality : A meta-analysis. Psychological Bulletin, 146(4), 279–3

          そろそろ会社で幸福の話をしよう #004 「幸福と性格の関係」

          そろそろ会社で幸福の話をしよう #003「Historical Background」

          まずは前回のハイライト。 「幸せ」を、以下の4つの視点から考えてみる。 ・主観的幸福(快楽・満足・達成) ・客観的幸福(環境要因:教育や医療の受けやすさ等) ・自身がそう思ったもの ・自身がそう決めたもの 会社で、幸福という概念の理解を広げるために、上記のTipsを使ってみる。 反応はというと、割といい。 特に嬉しかったのが、「幸せを「感じる・意識する」ようになった」という意見。「4つの視点を意識することで、自分の幸せについて考える時間が少し増えた」という社員がいた。

          そろそろ会社で幸福の話をしよう #003「Historical Background」