超乾燥したお肌に私はワセリンよりこれを選ぶ
ワセリンは聞いたことがあっても、ラノリンを聞いたことがある方は少ないかもしれません。
オイルには以下三種類あります:
・炭化水素類
・エステル類
・油脂
ワセリンは、炭化水素類の一つで、水に溶けにくく、油性がとても強いもの。その他、ミネラルオイルやスクワランも炭化水素類の仲間です。
ミネラルオイルは「ミネラル」という名がついているので、一見体に良さそうですが、実際は石油から作られ、「空っぽのオイル」とも言われています。栄養も何も入っていないからです。
ベビーオイルが、ミネラルオイルにあたり、また、ワセリンも石油からできています。
炭化水素類のメリットは、とにかく肌への刺激がないこと。
乾燥しすぎてカサカサ、何を塗っても滲みてしまう、乾燥しすぎて痒くて掻いてしまうような肌状態の時に、ワセリンに助けられた方は私だけではないはずです。
ただ、肌に塗ると油分が強すぎて、肌内部にある油分が表面の強い油分に引っ張られてしまいます。そうなると、表面上は油分があり、潤っているように見えても、肌内部の油分が失われ、皮膚内部の乾燥を引き起こしてしまう可能性があるのです。
では、今の私が超乾燥肌で悩んでいたら何を選ぶか?
私は、「ラノリン」を選びます。
ラノリンは、羊の毛の油から取れる動物性の天然成分です。春に羊の毛を刈り取りますが、そのまま刈り取った毛を捨てるのではなく、きれいに洗って遠心分離して、加工して作られるのがラノリンクリーム。
こういう最後まで自然の恵みを大切に活かすところが大好きなのです!
自然由来の成分なので、人の肌に対して肌なじみがとても良く、角質層までグッと浸透します。
そのまま80%程度の水を抱えることができるほど水分保持力があり、保湿効果抜群、お肌を柔らかくする柔軟・弾力効果に優れています。
超乾燥肌、荒れた肌、アトピー肌のケアだけでなく、怪我したときの傷も治すのでお薬的にも使えますし、出産時のストレッチマークケア・マタニティクリームとして、または、ニキビの赤みを帯びているときに部分的に塗るのも良いです。
ただ、非常にテクスチャーが重く、油膜感があり、かなりテカテカするので、もし日中顔に塗る場合は、少量から始めてみてください。
私は、寝る前に乾燥が気になる目元などに重ねて塗るのが好きなのでテカテカしても気になりません。また、持ち歩き用に小さい容器に入れ替えて、日中リップ代わりに使ったり、唇の上のシワが気になる時は、トントンと部分づけします。
手に残ったラノリンを髪につけ、ワックス・トリートメントの代わりにすることも。
デメリットは、
・製品により「動物臭」がする、
・融点が37°cなので、冬は硬くなる
・テクスチャーが重く、テカテカする
でしょうか。
ただ、匂いや固さが気になる場合は、手の中で温めたり、他の植物オイルと混ぜたりすると使いやすくなると思います。
また、自然成分といっても羊なのでウールのマフラーでチクチク痒くなってしまう方は使う時は少し注意が必要だと思います。
女性は水分量が多く、油分が少ない方が透明感のあるお肌に近づくことができますが、油分を使うなということではなく、乾燥が気になるところには、部分的にクリームを重ねてつけることで調整していくのが良いのです。
自然の恵みを今日も大切に使わせていただきます。