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おまえはVR版バイオハザード4で化け物どもを蹴散らせ

よくきたな。おれはてふのフェイリンだ。VR・・・その言葉におれは目がない。おれは常に最新のエンタテインメントに抜け目がなく、三年前には既にVRHMD(Oculus Rift)を買い、1日100時間くらいVRを遊び倒した。Half-Life Alyxも当然遊んだ。今回、バイオハザード4がVR移植されるということなので実際に買って遊んだ。そしてこの衝撃はすぐ記事にせねばならないと思い書いたまでだ。

この記事は逆噴射総一郎先生リスペクトの記事です。元ネタが気になった人は是非こちらの記事をご覧ください(後半から有料)。

最近ザッカーバーグが社名を変えて「メタバースの王になる!」とか言い出したりバターコーヒー野郎たちがJPG画像を高値で売りつけて「NFTで大もうけ!」とか言い始めた。もちろんおれはタルサドゥームの余興に付き合うためにVRを買ったわけじゃなく常にVRとゆう新たなメキシコに見合った刺激を探すことにWOLFの嗅覚を向けていた。

ある時おれはバイオハザード4がVR移植されることを小耳に挟んだ。バイオハザード4・・・・それは今もなお世界中の真の男たちを震え上がらせる傑作TPSだ。しかし家庭用ゲームのVR移植はおまえが思っているほど甘くない。カメラを単にVR化しただけでは腰抜けと化し、これまで幾多もの名作がVRのサボテンに刺さって死んだ。おれもANUBISUゾーン・オブ・エンダーズのVR版をちょっとやったがTVでやったほうが楽しかったのでヘソを曲げて帰った。だからこのバイオ4のVR化はおれにとって一かバチかの賭けだった。そしてその賭けは正解だったといおう。

前述の通り、おれはVRを1000時間以上プレイしているPROのVRプレイヤーであり今更王様のブランチの芸能人みたいに「ゾンビの迫力がすごい!」とか安直なことは言うつもりはない。よってこの記事は信用に値すると言っておこう。

バイオハザード4とは

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バイオハザード・イクォール・ゾンビー・・・・。この図式はサルーンのベイブでも知っているくらい一般常識だ。中でもバイオ4はシリーズの大きな転換点だ。操作方法はより直感的になり、攻撃アクションも全体的に強化された。それまでの劣悪操作と豆鉄砲みたいな銃で心もとなくウロチョロする恐怖感よりも爽快なスタイリッシュさが強調された。それ故昔からファンに「こんなのバイオじゃない」「ぜんぜんホラーじゃない」とか言われてきたが、SPAMの如く何度も移植されて今でも新規プレイヤーが参入していることから真の名作であることが完全に証明されている。

もしおまえがホラーが苦手な人間ならばバイオ4はホラー入門に最適な選択だ。ホラー嫌いの人間はたいていゴア表現に慣れてないのが原因だ。最初は雑魚の首から寄生虫が出てきて「ウゲーッ!」っと目を背けたくなるかもしれないが、それさえ慣れれば大したことはない。ストーリーも全体的にインディー・ジョーンズとか往年のスパイ映画を彷彿とさせる比較的明るい作風であり、アンブレラ社がどうとか面倒な前提知識はほとんど必要ない。さらに主人公のレオンの皮肉もユーモラスで、中盤はサラザールとゆう小悪党がいい具合にコメディリリーフしてくれるのでホラー特有の緊張感をさらにリラックスしてくれる。それでもダメなら「バイオ4 空耳」で調べればいろいろ面白い空耳が出てくるのでザコ敵戦もコメディと化すはずだ。

おまえはOculus Quest2を買ってサイバーメキシコに行け

VR版バイオ4はOculus Questシリーズ専売だ。だからおまえはQuest2を買う必要がある。Quest2はヤマダ電機とかで4万円弱で買うことができる。これはかつて機材が合計15万円くらいしたり個人輸入の手続きが必要だった頃に比べて圧倒的に手頃である。しかもHMD単品で動くのでセンサー取り付けとかの手間がかからない。つまりサイバーパンクの現実化は完全に証明されている。おまえがもしバーチャル世界でカラテするキアヌ・リーブスにあこがれているならいますぐヨドバシカメラでQuest2を買ってこい。なお初代Questはすでに販売終了しているので忘れろ。


おまえはタイプライターを指でカチャカチャする

ゲームを始めると初回に難易度やVR酔いサポートの有無を問われる。VR初心者なら補助機能を好みでオンにすることを勧めるが、できれば移動方式だけはワープじゃなくてFPS(スティック移動)の方が直感的でおすすめだ。ワープ移動だとザコ敵に囲まれてパニックになり、混乱した頭でワープできる逃げ道を探している間に取り囲まれてEND OF MEXICOになってしまうからだ。

初期設定を終え、チュートリアルを完了すればいよいよMEXICOの世界に降り立つ。おれはまわりの景色を見渡し、遠景の木々のハリボテ感にすこし不安を覚えた。「やはり腰抜け移植…?」「PS2時代のゲームだから仕方ないか・・・」そんな不安はすぐに消え去った。遠景が問題なのは序盤のエリアが狭いのが原因であって、それ以降はほとんど気にならなかった。

ステージを進めるとおまえは扉や謎解きを自分の手で解き明かすことになる。これは比喩でもなんでもなく事実であり、実際にボタンをポチポチ押してギミックを動かしたりドアノブを握って開く。セーブ画面のタイプライターも自分の指で文字を打ち、村長の義眼も掌でヌチャっと掴む。そしておまえはこのゲームがバターコーヒー野郎どもが馴れ合う生ぬるい上半身オバケ交流仮想空間ではなく、地に足を着いた孤独でREALなMEXICOの大地だということを知る。

おれが特にVR版で気に入ったのは城ステージだ。城ステージはギミックや開けられる戸棚が多いのでVR化すれば面白くなるのは必然だった。そしておれはサラザールが単なるコメディリリーフではなく卓越した遊園地設計能力も持っていることに気付き、奴に感謝を捧げた。

Half-Life Alyxは落ちているウォッカやコロナ瓶を割ったりできて「現実感」を表現しているのは確かに面白かった。だが、バイオ4VRはゲーム的に面白い部分だけインタラクトできればなんら問題ないことを教えてくれた。おれはむしろオリジナル版の設計の完成度の高さに驚嘆し、長年愛される真の男のゲームであることに納得した。「没入感とは・・・・現実感とは・・・・・」とか頭を悩ませているVRゲームクリエイターはこのバイオ4VRを見習うべきだ。強いて言うなら明るい場面の遠景はある程度作り込んだ方がいい。


VRバイオが、おれをバンデラスにした

ここまで読んだおまえはおれがVRの臨場感ばかり書いてることに気付いた頃だ。そしてもし油断しているならば大間違いだ。いいか、おれはシューイチの中丸じゃなくてRRO・VR・GE-MA-なので臨場感だけで終始させるつもりはない。では何がおれの魂をここまでドライブさせたのか・・・それは自らのアイデアとテクニックで戦闘スタイルをクリエイトし、アクロバットに立ち回れる圧倒的な戦闘自由度にほかならない。

オリジナル版の操作テンポは良好なものではなかった(爽快感とは当時の従来作に比べて、ということだ)。射撃の度に立ち止まる必要があり、武器切り替えにも逐一メニューを開く必要があった。おれもそのせいで過去に造作もない相手に何度も歯がゆい思いをした。

一方でVR版は戦闘モードを「イマーシブ」にすればリアルタイムに身体から片手武器・両手武器・手榴弾・ナイフを取り出せる。このうち両手武器だが、別に片手持ちでも撃つことができる。当然、移動しながら射撃もできる。つまりおまえは銃とナイフを持ってCQCスタイルで戦ってもいいしショットガンとマグナムで遠近両用に戦うアキンボスタイルも可能ということだ。おまえだけのスタイルでバイオ4というMEXICOに挑め。

子供は積み木や知育玩具で遊びを生み出し想像力を育み、かしこい大人になってゆく。だがおまえはその想像力をすっかり忘れ、スマッホでSNSにかまけ、ユーチューブで与えられた動画を餌付けされてあほになる人生を選んでしまった。一方、真の男であるキアヌリーブスやアントニオバンデラスは子供の頃の想像力を忘れなかったのでかしこくなり、メキシコで臨機応変にアキンボして生き残ることができた。おまえも彼らに見習う時が来た。バイオ4VRは真の男を育てる知育玩具だ。

敵の行動アルゴリズムもだいたい原作と一緒なのでオリジナル版の攻略法が通用する。もし押入れに昔のバイオ4攻略本が眠っているなら引っ張り出せ。そして古の文献とおまえのあふれるイマジネーションをケミカル融合させて新時代のコンボを生み出せ。

以下、おれが難易度ノーマルとプロを攻略して思ったことだ。

・ハンドガン(初期):こいつの限定仕様はエイムの直感度が格段に上がったVR版の恩恵を受けているので尖った性能を求めるなら絶対にアリだ。ただし素の火力は弱いので頼りすぎるとショットガンとかより弾薬が不足するから注意しろ。

・ショットガン(初期):原作同様セミオートショットガンが出るまでのつなぎなので改造はほどほどにしろ。ポンピングの必要があるのでアキンボには向かない。

・セミオートショットガン:こいつが出た瞬間このゲームはDOOMに変貌する。限定仕様の100発装填に改造すれば無駄撃ちしない限りまず弾切れしない。

・マシンピストル:弾薬が多いので序盤から中盤は単発撃ちで運用すればキック誘発剤としてチョー優秀だ。ハンドガンに次いでナイフのお供に最適だ。ただし後半から陰が薄くなるので装弾数以外の改造はほどほどにしておけ。

・ライフル(初期):ボルトアクションのVR化で使い勝手がさらに劣悪になった。こいつはメキシコに来るべきではなかった。

・ライフル(セミオート):VR版になってバトルライフル的な近距離運用が一応可能になった。ただしレーザーポインターは付いてないので基本的に長距離運用と対リヘナラドール用に取っておけ。

・マインスロアー:原作でもトリッキーな運用が可能だったがVR版ではリロードを爆速で行えるので二重三重に仕掛けられる。

・手榴弾:なぜか原作から爆発範囲が狭くなっている。キックで転ばせた敵の置き土産に使え。扉の隙間に投げ込むこともできる。

・リロード全般:じつはコッキングしなくてもトリガーを引けばスライドが降りる。あと弾倉はラフに投げ込んでも吸い込まれるので厳密にやらなくていい。

・ゴア表現:Quest2の本体設定を英語にするとゲーム内のゴア表現も海外版相当になる(ゲームの言語は日本語のままだ)。ただし寄生体化の判別が難しくなる。そして上辺だけ取り繕うカプコンは腰抜けだ。

ちなみにキックやベリィトゥベリィ等の技はAボタンで出せる。それらの技が発動する度に3人称になったりムービー形式に切り替わったりするが、案外酔わないのでこれは大発明だ。アクションの自由度に悩むVRゲーム制作者はこの方式をどんどんオマージュするべきだ。

おれはVRでマーセナリーズがやりたい

バイオ4VR版は歴代のVRゲームでもチョー凄い部類に入るが、残念ながら欠点もいくつかある。まずマーセナリーズやエイダ・ザ・スパイといったおまけモードが全削除されていることだ。特にマーセナリーズはVR版で戦闘が気持ちよくなったので削除されたのは残念だ。クラウザーやエイダとかの使い勝手をVR用に調整する時間を考えれば無理もない。だが特典武器まで削除することはなかったはずだ。おれはVRでトンプソン(無限マシンガン)をぶっ放してランボーになりたかった。

お知らせ(2021/11/24):マーセナリーズが2022年の無料アップデートで追加されることがアナウンスされました。https://www.gamespark.jp/article/2021/11/24/113778.html

もう一つはレオンのナンパ台詞とかが削除されていることだ。別にゲーム本編や大筋に関係ないので大したポイントではないが、ザッカーバーグの腰抜けっぷりが見え透いてしまうので妙に気になる。配慮するにしてもポイントが大江戸ファイトのモザイクくらいズレている。

その他フォントが安っぽいゴシック体になっているとか細かいところもあるが、それら全ての欠点がどうでもよくなるくらいVR版は面白いので許した。

歴史的名作はVRで生まれ変わる

かつておれはガンシューティングで二度脳が弾ける衝撃を受けた。1つ目はバーチャコップ、2つ目はゴールデンアイ007だ。そしてこのバイオ4VRは三度目の衝撃となった。サイバーパンク開花の2.0.2.0.年代にPS2時代のゲームがVRとゆうコズミックパワーで蘇り、おまえの脳天をぶん殴るのだ。真のVR化とは単なるリバイバルではなくゲームが持つポテンシャルを爆発させることだと完全に証明された。バイオ4VRは過去作のVR化リファレンスとして語り継がれるとおれは確信した。そして任天堂はいますぐメトロイドPRIMEをVR移植するべきだと言っておこう。

EX:サンアンドレアスというMEXICOにそなえろ

おまえがもしバイオ4をクリアしてせっかくのQuest2が漬物石になることを恐れているならその心配はないと言おう。なぜならGTAサンアンドレアスのVR化が最近決定したからだ。これもQuest2単品で動く予定だ。おまえならサンアンドレアスとゆうメキシコがVR化する意味を知っているはずだ。これから名作がどんどんVR化することが証明され、殺人ダニートレホAIがバーチャル世界を闊歩する日も近いということだ。おまえは真の男なのでサボテンに刺さったバターコーヒー上半身を尻目にダニートレホと戦う運命にある。だからおまえはQuest2にホコリを被らせる暇などない。常に己の腕とHMDを磨き続けろ。

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