てふのフェイリン

小説書いたりなんかの記事とか書きます。感想などいただければ嬉しいです。 ツイッター https://twitter.com/TFeirin メール tef.hiran☆gmail.com (☆を@に)

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マガジン

  • 【UE5アセット】Smart AIドキュメント補助解説

    Smart AIの使い方をゆるく解説します。Youtubeの公式動画と一緒に読むことを推奨します。

  • 連続パルプ小説『賞金ハンター・ブロスナン』

    危険が俺を呼んでいる――。スリル・銃・爆発・美女に満ち溢れたスペースSFアクション小説。

  • 連続パルプ小説『エージェント・キース』シリーズ

    舞台はもう一つの200X年。ナノカーボン筋繊維スーツを身に纏ったエージェント、キース・マグワイアが繰り広げる近未来アクション小説!

  • 逆噴射リスペクト記事集

    日々のメキシコ成分をDIYする。

  • 画面の弾幕(そら)を超えて、君に会う。

    女子高生ががゲーセンで巡り合うガールミーツガール小説。

最近の記事

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エージェント・キース#3「博士の娘」

これまでのあらすじ1 白いプラスチックパネルで覆われた取調室にはキースとミハイル博士の二人がいた。尋問を開始してから24時間が経過しようとしている。博士からはいまだに『組織』についての有力な情報を入手できていない。 キースの額から一粒の汗が頬を伝う。長時間の尋問を行うことは流石の彼でも消耗を免れない。  しかし博士の方は打って変わって、非常に落ち着いた物腰だった。尋問開始時は狂気的な笑みを浮かべ、とりとめのない言葉を連ねるだけだった。しかし時間と共にその病的興奮も鳴りを潜めて

    • 超狐イズナライザー #1「イントロダクション」

       山森カズヤは狐の力を宿した正義の味方である。  父をクトゥルー伯爵に殺された彼は、同じく故郷のフォックス星を追われた玉藻前からフォックス因子を注入されたのである。  そしてロリ狐娘のイズナライザーに変身し、クトゥルー伯爵率いるアンドロメダ十字軍に復讐の戦いを繰り広げているのであった! 【超狐イズナライザー】 ■■  ここは浅間山地下に作られたアンドロ十字軍の秘密研究所。岩肌がむき出しになった廊下にはパイプが張り巡らされ、コンパネとか計器類とかいっぱい付いている。  

      • VR化で爽快感もダルさも倍増(シリアスサム3VRレビュー)

        基本システム・SteamVRのみ対応。 ・ほぼシリアスサム3のVRベタ移植。 ・武器チェンジやポーズメニューは専用のメニューを通して行われる。 良い所・VR内でとにかくマシンガンを両手でブッ放して暴れ回れる爽快感。これに尽きる。 ・リロード、コッキングアクションの廃止。それに伴い、ハンドガンとショットガンの火力が相対的に向上。 ・レーザーポインターの追加で狙いやすい。 ・無駄なアスレチック要素が無い。 悪い所・移動速度が速すぎて酔いやすい。ただでさえ探索マップが不親切なの

        • 制作中のゲームを定期的に配布用ファイルにする

          「制作中のゲームがあと一段落で片付く…!よし!完成!」と興奮で息巻きながらUE5の「パッケージ化」ボタン(=誰でも遊べるように配布ファイルを作成すること)を押す。すると必ず何かしらのエラーが出てくる。 この手のゲームエンジンのエラーメッセージはかなり不親切で、具体的にどこが悪かったか教えてくれることは少ない。これが完成間近で有頂天になっているとき、エラーを検索しても解決策が出てこなかったときの虚脱感は半端ではない(大抵はパッケージ化まわりの設定を見直せば直るのだが)。 そ

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          2本
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          4本
        • 逆噴射リスペクト記事集
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        記事

          熟語&慣用句リストが100に到達しました

          去年のこの時期くらいからコツコツ書き溜めていた熟語(&慣用句)リストが100語に到達しました。 小説の一文からはじまり、文字変換で偶然出た語句まで様々です。 普段我々は難解な単語を文脈と漢字の字面だけで読みがちですが、意識して集めると思いもよらぬ発見があって面白いものです。 前回書いた50語(リンク)分も含めメモをそのまま載せようと思います。 逡巡の果て のっぴきならぬ 淫蕩な声 余燼(よじん) 遊びたい盛り のべつ幕なし 生生流転の世界 捲土重来(敗れたものが勢いを付

          熟語&慣用句リストが100に到達しました

          俺はブルアカアニメを見直した(6話~8話)

          よくきたな。おれはてふのフェイリンだ。前回おれはアニメ版ブルーアーカイブに関してかなり辛辣に評価した(リンク)。あのときおれは自分が渇望したアニメほど砂塵のごとく指から漏れ出るとう現実に絶望し、虚無が心を支配していた。もはや5話まで失速したら後はないだろう・・・・・そう諦めていた矢先、このアニメは一気に息を吹き返してきた。 ゆっておくがおれは掌を返して先の記事を非公開にするつもりはないし、むしろ5話までのステイトメントを変えるつもりもない。だがそれでも6話からは素晴らしかっ

          俺はブルアカアニメを見直した(6話~8話)

          アニメ版ブルーアーカイブ感想(1~5話)

          近頃私は前世のカルマというものを信じざるを得ない状況に迫られている。これまで私が首を長くして待っていた作品が悉く駄作で終わってしまっているからだ。艦これ、ニンジャスレイヤー、ゲッターロボアーク…この作品群にいよいよブルーアーカイブが加わりそうなのだ。一体どんな悪行を前世積めばこのような報いが降りるのだろうか。 さて、ブルーアーカイブといえば今や飛ぶ鳥落とす勢いで勢力を広げ続ける一大オタクIPだ。その無限に広がるキャラと世界観はかつての東方や艦これを彷彿とさせる「日常コンテン

          アニメ版ブルーアーカイブ感想(1~5話)

          「無敵のヒーロー」物が今なお面白い理由

          「チート主人公」なる単語が出て久しいものだ。その言葉の定義はさまざまだが、少なくともその中に往年のヒーローを含めて議論される場面に出くわした覚えがない。  映画やテレビでシリーズが続き、毎度登場すれば必ず勝てる……そういうヒーローは古くから王道として親しまれ、多様な主人公像が発案された現代においてもその魅力は色褪せない。そういうフォーマットの作品を私は「無敵のヒーロー物」と称している。  今回はそんな「無敵のヒーロー」が心を掴んで離さない理由を、私なりに分析してみた。

          「無敵のヒーロー」物が今なお面白い理由

          雑記 2024/02/19

           心の栄養が足りてない。仕事疲れにエックスを開いてポリコレだのフェミニズムだのAIだの鬱屈としたポストを眺めて「日本が…ビッグブラザーが…」と未来を憂うポエマーみたいな気持ちになるのがこの一年間のマイブームだった気がする。疲労と寝不足でスポンジみたいになった脳味噌にはそういう邪悪な刺激がジンジンと行き渡って気持ちがいいものだ。  そんな悪習慣を絶とうと思ったのは昨年末ごろのことだった。ある日フレンドから仲良しグループのdiscordサーバーに招待された。そこではメンバーがみな

          「ブレイゼンブレイズ」がVRの殻を打ち破る

           みなさんごきげんよう。私の名はマクゴナガル・フェイリン。かつてVRバイオハザード4のマーセナリーズで世界一を取ったことのある男だ。しかも「クラシック古城」という人口が一番多いであろう部門で勝ち上がったガンマンであり、「一応世界一」とは格が違うことをいっておこう。  今回アリゾナのトレーラーハウスから記事を書いているのは他でもない、MyDearestの「ブレイゼンブレイズ」のことを日本のみんなに伝えるためにキーをタイプしているのだ。  私はVRゲームのプロフェッショナルとし

          「ブレイゼンブレイズ」がVRの殻を打ち破る

          私のアバターを描きました。

          私のアバターを描きました。

          2023年のまとめ(映画編)

           今年は13作品くらい劇場で映画を見た気がする。というわけでその中からいくつかピックアップしよう。 ジョン・ウィック:コンセクエンス  キアヌが人をころすことでお馴染みのシリーズだが、本作は体幹ゲージやバイオのクリムゾンヘッドを思わせるゲーム的なアクションが特徴的で、スリリングかつ華のあるアクションがスクリーン上で繰り広げられた。  カラテで体幹ゲージを削がないと銃が致命傷にならない世界なので過去作以上に真正面で銃を撃ちまくる。さらに死体人口密度の高い本作にクリムゾンヘッド

          2023年のまとめ(映画編)

          2023年のまとめ(ゲーム編)

           今年遊んだゲームの中から「これぞ」と思ったものを順不同でピックアップした。上半期はピンとくるゲームが無かったが下半期に買ったゲームはどれも傑作と呼ぶにふさわしいものばかりだった。  なお、解説文の長さ=作品の良さではないので悪しからず。 バイオハザードRE4 バイオハザード「2」「3」のリメイクは全世界が待ち望んでいたものだ。あのストーリーがハイエンドなグラフィックになって帰ってくる・・・。  ところが続くバイオハザード4の「RE」版は不安を覚えた人も多かっただろう。何

          2023年のまとめ(ゲーム編)

          ゲゲゲの謎が見せてくれたサイバーパンクの反骨心(ネタバレ有)

           一昨日、なにやら評判になっている「鬼太郎誕生 ゲゲゲの謎」を見に行ったのだが、まさか今年最高の映画になるとは思わなかった。あまりの衝撃にその翌日もまた見てしまった。水木しげる不在の中、あんなものを描いてしまったスタッフたちには頭が上がらない。  社会風刺を超えて人間の本質を問いただし、人類にはびこる「因習」を打ち破ろうというパンクな精神……これほど筆者の中でグツグツと渦巻いていたケイオスを刺激する作品は他になかった。これはまさしくA.I.とかV.R.の誕生でサイバーパンク

          ゲゲゲの謎が見せてくれたサイバーパンクの反骨心(ネタバレ有)

          バイオハザードRE4ざっくり感想

          オリジナル版は履修済みだけどすげー楽しめた。たぶん完全初見だったらベストゲームの仲間入りしてたはず。 戦闘面 オリジナル版との大きな違いはL2エイムR2射撃になったこと、なによりエイム中も移動できるようになったことだろう。しかし移動速度は雀の涙程度なのであまり意味を成していない。むしろ敵の物量・速度・耐久力が大幅に上昇しているので、結果的に立ち止まりながら撃っていた時代とゲームスピードが(良い意味で)変わらない。初めてバイオを手に取った時のヒリヒリした戦闘感覚を味わうことが

          バイオハザードRE4ざっくり感想

          禁じられた本当の「和の心」への回帰(「春画先生」レビュー)

          「革命前夜のロシア人がドストエフスキーを読んだ時の衝撃はこうだったのか――」かの文豪と比較するのはおこがましいかもしれないが、上映が終わってスクリーンから出た後は本当に脚がすくむ思いをした。今までのフィクションはどんなに素晴らしいメタファーや教訓があっても現実とは切り離された空想物語でしか無かったが、今作みたいにこれほどスクリーンの向こうから「これはお前たちの話だからな!」と胸ぐらを掴まれた思いに駆られたのはこれまで一度も無かった。  映画の開幕、(作中で)地震が起きるのだ

          禁じられた本当の「和の心」への回帰(「春画先生」レビュー)