ベテランが示した"結果"の出し方(0524vs浦和・0528vs柏)
2023年5月28日J1リーグ第15節川崎フロンターレvs柏レイソル@等々力陸上競技場
アウェイでの公式戦3連敗を喫し、ホームに戻り立て直したい一戦でのメンバー選考は色々現実を見るかのようなラインナップだった
苦しくなったルヴァンカップ
2023年5月24日ルヴァンカップ第5節浦和レッズvs川崎フロンターレ@埼玉スタジアム
プライムステージ進出を賭けて敵地へ乗り込んだ若いメンバーたち。
開始3分で先制するもボールを握れない。
ずっとドキドキする展開である意味見てる方からすると楽しさはある、とか言ってられるチーム状況ではない(笑)
なんとか1-0で前半を終えたものの後半に追いつかれ、残り時間わずか。というところでまさかのオウンゴール。
まさかすぎて何が起こったか全然わかんなかった。とりあえず勝ち越されたという事実と、ピッチの選手たちの顔が下がっているという1番見たくない光景だけは目に入ってきた。
(多分)早く戻れと叫んでいるベンチ。
ボールをセットして戻りを待つ大聖と樹。(2人しか私には見えなかった)
批判もネガティブなことも書かない、現地でも叫ばないって決めてたけど思わず叫んじゃったよ。
早く戻ってくれよ。
87分、防戦が続く中でのオウンゴールで気持ちが切れるのはわかる。
でもまだ4分あった。
あんたら3分で先制したんじゃないか。せめて同点にしてくれよ。
なして顔を下げる。なぜ走って戻らない。
大好きな選手たちが「なぜこうなっているんだ」と呆然とする様子は本当に見たくない。
この敗戦でプライムステージへの進出はかなり厳しくなった。(進出条件はややこしすぎるから書かない)
でもそんなことより失点の後のあの様子を見たことの方が、私はショックだった。
完全に余談だがこの様子を見て、
去年のホーム札幌戦で追いつかれた時の悠の目を
2021年のホーム仙台戦で追いついて歓喜する相手選手を怒鳴るように戻させた薫の形相を思い出した。
強かった頃は。と絶対に思いたくなかったことを思ってしまった。
強いフロンターレを作り上げてきた者たち
この敗戦から中3日。
ホームに戻ってきたチームのメンバー構成はガラリと変わっていた。
ルヴァンカップからスタメンが大幅に入れ替わるのは想定内。
だけど、ルヴァンカップに先発した新と旭、ベンチの健人に大弥。そんなに若手がまるっとベンチ外とは考えもしなかった。
大弥と健人はベンチ外っていつぶり??ってなったし、新は今シーズン全試合に出てた。旭もそんな外されるようなパフォーマンスだとは思ってなかった(勿論多分贔屓目査定)
この日の先発平均年齢は30.09歳らしい。
ミキが自分で言っていたようにオジサンチーム。
ベンチの年齢も計算したけど30.7歳だった(多分)
でもそれで快勝した。
決めたのはプロ14年目35歳の小林悠に、プロ15年目の登里享平。
アウェイ福岡戦に引き続きまさかの(ゴメン)2ゴール目を決めたノボリに、ルヴァンで勝たせられなかった責任を取るかの如く蹴りこんだ悠
(2人ともお子さんと約束したパフォーマンス考えてたのに悠はしっかりやってノボリは悠に阻止されたのおもろい)
結果を出して見せたオジサン達。
フロンターレだなぁと思わされるサッカーだった気がするし、90分見てて、シンプルに楽しかった。
ゼェゼェなりながら、最後まで走り続けた悠はすんごい顔してたけどやっぱなんか楽しそうだし、”使われる"大島僚太の脅威ったらないわ。
ボールを握ったらみんなが前を向く。
そう、こんなサッカーが見たかったの。
長い在籍歴を待つフロンターレ生え抜きが5人(大聖も居れたら6人)と、FPの半分を占め、ボールで会話を楽しむ選手たち。
ああいいなあと思うと同時に、ここに若手が1人として居ない悲しさよ。
(大聖は5(6)年目かつ期限付き3クラブともう私からしたら若手じゃない(笑))
勝てない中、”なぜ勝てていないか”をみんなが論議する。
色々言われていることはどれも大体あっているし、どれも何かは違うんだと思う。
ただ最強時代のメンツってやっぱ最高に上手かったんだな、やべぇこと実現させてたんだな、とは思わされたこの試合。
やべぇ選手達とやべぇことをしていた選手達が見せたフロンターレのサッカー。
若手に対して頑張れ頑張れと思いがちな私は何だか勝手に悔しくなってしまうんだけど(サポだろ、喜べ)、なんとも楽しく美しいサッカーが目の前で繰り広げられていた。
目が揃うと結果って出るんだなと
思った。
若手よ前を向け
クラーク博士というわけではないけれど、もっともっと欲を出して。
貴方も川崎フロンターレの選手なんだからできるよきっと。(知らんけど)
みんなそれぞれで苦しんでいるんだろうなあと思いつつ、サポーターである立場からは応援することしかできないから無責任にエールを送る。
ベテランと呼ばれる選手たちに今まで壁がなかった訳がない。
このベテランたちは最後まで戦力として輝いた中村憲剛を見ているから、自分たちから崩れていくことはきっとないぞ。
高い壁が高いままあってくれることを喜んで、そんなチームの一員として居るこの状況を楽しんで。
時に頼り、時にライバル心を燃やして。
その壁を超えたらまた次の壁が来るんだろうけども。
壁と向き合い続けられるのもプロの特権なんじゃなかろうか。知らんけど。
立ち止まっても構わない。だけど下は向かないで。そこに答えはない。
前を向いて進んでいってほしい。頑張れみんな。
この柏戦で確実にチームは上を向いた。
向けたのはベテラン。若手もそれに乗っかっちゃおう。
チームとして一緒に上に登っていこう。
首位神戸との一戦。やっぱゴメンまだ駄目だわ、はもういい。
敵地で快勝じゃなくていい。何が何でも勝ってきてくれ。