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そうだ、キャリアコンサルタントになろう! 【キャリコンシリーズ①】

皆さんは「キャリアコンサルタント」という言葉を聞いた事があるでしょうか。

最近では採用サイトやハローワークの求人欄にも「キャリアコンサルタント制度」の有無が書かれていますし、一般の方の目にする機会は少しずつ増えてきてるのではないでしょうか。


そもそもキャリアコンサルタント(略してキャリコン)は、2002年「キャリア・コンサルタント5万人計画」がきっかけとなり、民間資格としての「キャリアコンサルタント」の資格講座や認定試験が開始されました。2016年に国家資格となり、政府は2024年までに10万人のキャリアコンサルタントを養成する事を目標に掲げています。

無意味な資格()などとネットで見かけることもありますが、一応政府ゴリ押しの資格の一つなのです。(そうですよね?)



さて、ここまで書いたのでお察しかと思いますが、私はキャリコンの有資格者です。2018年に取得いたしました。(ついでに日本キャリア開発協会のCDA資格も持っています)


今日はなぜ私がキャリコンを取得するに至ったのか、講座ではどのようなことを学ぶのか、取って良かったことなどを書き留めていきたいと思います。


これからキャリコンを取得しようかな、と思っている方や、実際にキャリコンを受けてみたい方は参考にしてみてください。


■ーーーーーー 本日の目次 ーーーーーーー■

①なぜ国家資格のキャリコンを取ろうと思ったのか

②キャリコンではどのようなことを学ぶのか

③キャリコンを取って良かったこと

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それでは、どうぞ。


①なぜ国家資格のキャリコンを取ろうと思ったのか


2015年、一番最初に入社したアパレルの会社で店長をしていた私は絶望していました。
世の理不尽を全て集めたかのような理由で、私の大事な部下が傷つくことになってしまったからです。

いろいろな部署に掛け合ったものの自体は好転せず、その時に「もうこの会社はダメだ」と思い、怒りに任せて退職届を叩きつけ(本当に叩きつけた)、約6年ほど勤めたアパレルを退職しました。

どれだけ頑張っても上層部が腐っていては下が報われない。
会社の大元である上層部をどうにかできるような仕事につきたい、と思い「ということは人材会社かな?」という安易な理由と、求人媒体に載っていた「この国にはリーダーが足りない」というキャッチフレーズに惹かれ、ある人材紹介会社に入りました。


あの、自己紹介の記事でも書きましたが、本当にそれまで就活もしたことなければスーツも着たことないくらいに社会性がなかった私なのです。

完全に入る会社を間違っていますが、まぁそこはおいておいて。



その会社で私は体育会系の大学生を対象にした就職エージェントの部署に配属になりました。


私はこれまで一度もスポーツをした事がないし、
大学も出てないし、
新卒で就活もした事がありませんでした。


周りの同僚は体育会系出身者ばかりで、うまく学生の気持ちに寄り添いながら就職の相談に乗ってあげていました。

一方私はというと、同僚に匹敵する武器を何もる持ち合わせていません。

これはダメだ。体育会系の学生の気持ちがわからない私はせめて就活のプロでなくては!


というわけで、私はキャリアコンサルタントの資格をとることを決めました。



②キャリコンではどのようなことを学ぶのか


(※私は日本マンパワーが主催するキャリアコンサルタント養成講座を受講しましたので、他の講座では少し勝手が違うかもしれません。あしからず。)

講座ではまずキャリコンの考え方の原点である「経験代謝」の仕組みと、傾聴・受容・共感を基盤としたカウンセリングの方法を学びます。

経験代謝についてはまた別の機会に詳しくお話ししますが、この傾聴・受容・共感がとにかく難しい!

講座ではこの訓練をひたすらするんですが、なぜこれが難しいかというとですね、


私「今日はどうされましたか?」
相談者「今の仕事は私に合ってないような気がしていて・・・」
私「それはしんどいですね。転職は考えてないんですか?」



この流れ、どう思いましたか?

はい、これは全然ダメなんですね。ダメダメです。



キャリアコンサルタントとは、あくまで傾聴をベースに相談者が自分で気付くためのお手伝いをする事がお仕事なのです。(アドバイスをする事まで学ぼうと思うとキャリア技能士という資格になります)
つまり、最終的に答えを導き出すのはあくまで相談者なわけです。

この場合ですと、
「仕事が合っていない=あっていない仕事をする事はしんどい」
「仕事が合っていない=転職」
という私の自己概念が出てしまっていて、きちんとしたキャリコンの役目が果たせていません。



この場合ですと、


相談者「今の仕事は私に合ってないような気がしていて・・・」
私「合っていないように感じるという事ですが、もう少し詳しくお聞かせできますか?」
相談者「私は今営業をやっているんですが、せっかく頑張って予算を達成しても上司は何も評価してくれないし、予算に追われるストレスもあるし、向いていないように感じるんです」


さて、少し深ぼってみるといろんなワードが出てきました。

こうして相談者の言葉を拾って相談者に投げかけていく事で、実は相談者も思ってもみなかったところに悩みの原因があることに気付けたりするのです。

クラスには大学生〜70代までの幅広い方が多くいらっしゃいましたが、特に営業職の方や役職につかれている方は大層苦労されていらっしゃいました。先生曰く、会話の中にゴールや解決を求める方は慣れるまでしんどいんだそう。


講座ではいろんな心理学であったりカウンセリングの技術も習いますが、基本的には多くの時間をこのようなロープレに使います。
(もちろん試験でも実技があります)


③キャリコンを取って良かった事


国家資格という箔がついた以外にも、良かったことはたくさんありました。

特に、ロープレの成果か、話の節々にその人の概念のようなものを感じ取れるようになり、「なぜこの人はこういう言葉が出たんだろう?」と感じとる癖がついたことです。

人にまつわる仕事をしていく中で、このスキルはとても役に立ちます。


もう一つ、いろんな世代・職業・役職の方との縁ができました。

不思議な感じがしますが、私の通っていたクラスではクラスメイトの仕事が何か知らない状態で約半年間を過ごしました。

職業や会社名、役職名を剥がした上でその人と触れ合うことで、他ではあまり出会えない世代を超えた仲間というものができました。

(試験が終わった後に改めて名刺交換をした時は、某有名企業の特別監査役という超すごい人だったりしてびっくりしましたw)


今はコロナで集まることは減りましたが、資格を取ってからしばらくは同窓会などもして、とても良い仲間ができたなぁと思いました。



さて、本日は私が受講するに至った経緯からキャリコンを取って良かった話と、私目線でのお話をさせていただきました。

第2回では、キャリコンで学んだ中で面白いな〜と感じた心理学やカウンセリングの方法なんかも書き留めていきたいです。少しでもキャリコンが普及していけばいいなぁ。


今はまだキャリコンという資格だけでは職業にするには難しいですが、もう少しキャリコンの役割が世の中に広まって、ニーズが増えればいいなと思います。


1月30日
アサイハルカ



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