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SNSをお休みしたら、自分を愛せるようになった。

3週間、SNSをお休みしてみました。

デジタルデトックスは、人にとって目的がバラバラだと思うけれど、今回の私の目的は「いらない情報から離れるため」。

私は時間がある時こそ(特に土日)、憂鬱な気分に陥りやすいと言うことに気づきました。そこで、ふと「SNSがメンタル不調を起こす原因なのでは」と気づき、XとInstagramの投稿するも、見るのも、期間を決めずにやめてみました。

メンタル不調に繋がっていた私の原因は4つです。

・SNSを見てしまった時間によって、当初やるはずだったことができなかったことへの罪悪感が湧いてしまう
・マイナスなニュースやマイナスな感情の投稿を見てしまい、影響を受け自分も引っ張られてしまう
・嫌なことをふと思い出すきっかけになる投稿を見つけてしまう
・他人と比較してしまっていた(これは当時気づいていなかったけど、潜在的にそうだったと今になって思う)

実際にやめてみて3週間、想像以上に生活が一変しました…!この3週間で感じたメリットとデメリットを挙げてみます。

メリット

①悪いニュースや投稿などの情報によるメンタル不調がなくなった
→知りたい情報だけを取りにいくので、情報に疲れることがなくなった
②今、目の前のこと、自分の人生や生活に集中できるようになった
→自分の目標に向かってやることを決めたり、趣味へ没頭する時間が増えた
③他人と比べたり、比較したりせず、自分の軸を思い出した
→誰かにとっての「こうあるべき」に流されず、私の「なりたい姿」「ありたい姿」を持ち続けるようになった
④物欲が減った
→購買行動につながる機会や、そのものに出会う機会が減った

一つ一つ掘り下げていきます。

①悪いニュースや投稿などの情報によるメンタル不調がなくなった

私は悪いニュースや投稿に共感したり影響を受けやすい方だったので、これが大きかったなぁとやめてみて実感しました。共感性の高い方は、このメリットの存在はすごく大きい影響を与えるかもしれません!

ただ、悪いニュースを避けられない場面もあるかもしれないので、「他者」と「自分」を切り分けて考えて受け取る練習に、SNSは良いかもしれないなと思いました。

②今、目の前のこと、自分の人生や生活に集中できるようになった

最近は、平日は仕事に没頭しつつ、土日は自己研鑽や趣味を楽しめる習慣ができています。この1ヶ月は特にそのサイクルに対する充実感を感じました。

SNS離れによって、目の前のこと、自分の人生をどうしていきたいか、休日はなにをしようかを私のペースで、私なりの考えができるようになりました。

例えば、一年前は「趣味はなんですか?」と聞かれても答えられなかったのですが、今は「ベーグル作り、コーヒーを淹れること、自炊、読書、美術館巡り、カメラ」などたくさん答えられるようになりましたし、会社の部活を通して体を動かす習慣もできました…!!今はボルダリングとジョギングをたま〜にやってます!

2,3週間に一回はベーグル焼いてる。テーブルフォトも見様見真似で勉強中💪
小さい頃、大好きでたくさん読んだ絵本「わたしのワンピース」の展示と
グッズ販売に行ったときに、一目惚れして購入したハンカチ🐇
念願のモネ&フレンズ・アライブ🖼️
私が印象派の作品が好きなのは、黒を使わない色彩感が好きだからだとわかった。

自分の時間に熱中できているからこそ、自分のスキや憧れを大切にできるようになった気がします。

③他人と比べたり、比較したりせず、自分の軸を思い出した

SNSでよくある「社会人の仕事できる人の特徴!」「〇〇〇〇(MBTIなど)は〜〜しやすい」など。
属性やタイプに分けるものは嫌いなわけじゃないし、むしろ当てにしてよくそういう情報を見てしまっていたけれど、すべて自分があてはまるとは限らないし、「こうあるべき」にとらわれないことが大事だと感じました。
大切なのは、「自分がどうありたいか」で、「そのために、何をするか」です。
仕事でいえば、直属の上司に「自分はこうなりたいけど何が足りていないのか」のフィードバックをもらう方が自分のためになると思います。

「世の中の固定観念にとらわれない」ようにしたいし、自分も思い込みをなくしていけるように気をつけていきたいポイントだと感じました。

④物欲が減った
SNSを見る機会がなくなったことで、「自分の関心のある広告」や「おすすめのもの」の投稿を見る機会がなくなりました。
そのため、新しいものを手に入れようとする機会が減ったため、必要最低限なものや、自分がもともと知っていたものや目の前にあるものの中で、「これが欲しい!」と思っていたものだけに、お金を使うようになった気がします。

一方でデメリットもあったので、こちらも挙げておきます。

デメリット

①欲しい趣味や興味のある情報の入手しにくい
②世界や日本のネット情勢についていけない
(③知人や友人の活動や近況がわからなくなる)

①欲しい趣味や興味のある情報の入手しにくい

私の場合、ゆかりのある(特に北海道の)コミュニティに関するイベント情報や、好きなアーティスト、イラストレーターさん、キャラクターや美術館の展示情報が入ってこないことが少し悲しいです…。

とはいえ、良くも悪くもその情報が欲しいと思えば検索するなど、SNSがなくても自分から取りに行ける時代です。工夫次第でなんとでもなります。LINEを公式アカウントを追加して、情報を得られるようにする、メルマガを受け取る、メンバーシップに入るなど。
今はそれを自分から情報をとりにいけるような仕組みを作れるようにしているからこそ、あらためて自分が欲しいものが洗練されつつあります。

②世界や日本のネット情勢についていけない

例えば、政治に対してみんなが何を思い何を投稿しているのか、地震があってどこでどのくらい揺れたのか、SNSだからこそリアルな声を早い段階で入手できていたのですが、それができなくなりました。

今は、朝ごはんを食べながらYoutubeの報道ニュースを見ることで、情報の不足を防いでいるつもりなのですが、マスコミを介しての情報とはやはり異なる見解になることもあるでしょう。
この情報獲得の手段は賛否両論だと思うので、メリットとデメリットも人によりそうですね。ただ、SNSだからこその声というのが存在することを知りました。

(③知人や友人の活動や近況がわからなくなる)

それと、顔が広い方、知人や友人が多い方で考えられるデメリットは「知人や友人の活動や近況がわからなくなる」ということです。SNSでよくコミュニケーションをとる方や、個人で活動している方は困るかもしれません。

私の場合は、それほど顔が広いわけでもなく、人間関係は狭く深くタイプな上にSNSでのやりとりも滅多にありません。
なので、必要になったらLINEしますし、近況は会った時に聞かせて〜って感じで、特段困りませんでした。
ただ、SNSでのやり取りが多い方は、急に連絡が途切れさせてしまったり、SNSだからこそできるコミュニケーションができなくなったりで、少ししんどいかもしれません。

SNSをやめるきっかけをくれた2冊の本

今回、SNSデトックスをしようと思い、3週間続けられたのはこの2冊のおかげです。

どうかご自愛ください 精神科医が教える「自尊感情」回復レッスン

タイトルに惹かれて2年ほど前からずっと気になっていたけど、当時本が読めなくなっていたので、ずっと購入していませんでした。今、手にして読んでみると、この2年間であったことが筒抜けになっているかのように、アドバイスが身に沁みます…。

もっと早くこの本を手に取っていたら、明らかに違う人生を歩んでいたと確信していますが、あの経験がなかったから、今の環境や人生の軸がないことにもなります。なので、後悔はしていません。同じことを繰り返さないようにするのみです。

この本では、SNSの話は出てきていませんが、承認欲求にとらわれず、人や過去への依存や執着、人間関係を切り離して、自分を愛するための考え方について述べています。

この本で印象的だったことは、自尊感情には3つの基本軸があるということです。

自己有用感:自分がどれだけ他者や社会の役に立っているかを感じること
自己調整感:自らの望み通りにやりたい、自分らしくありたいという本能のこと
自己安全感:持続的に安心感を得られること

「どうかご自愛ください 精神科医が教える「自尊感情」回復レッスン」 P19より引用

今思えば、心が不安定だったとき、なにか一つは欠けていました。たった一つですら欠けていたら、「自分をどれだけ愛せているかの指標」である自尊感情は低くなってしまうのだと知りました。

また、もう一つ。

自尊感情の高い人は「今、この場」に目を向ける

(前略)健全の人の脳では、過去、現在、未来の比重が等しいか、または現在が半分以上を占めています。反対に自尊感情が低い人は、過去や未来に偏っています。

「どうかご自愛ください 精神科医が教える「自尊感情」回復レッスン」 P329より引用

これも共感で、特に過去2年間、私は過去や未来に執着していて、「現在」に目を向けられていなかったと思います。だからこそ、過去の自分と比較したり、未来の目指す自分が見えていない上に未来への選択肢にすら進めない、当時の自分に失望する毎日でした。

いくら、”今、この場”に集中しようと思っても難しいものです。”今、この場”がとても抽象的なので、どうしても未来への不安や過去に戻ろうとしてしまいます。
それを防ぐ簡単な方法が、文字に書き起こして見える化することです。今すぐ紙を取り出し、「今、この場で私が望んでいることは何か?」または「今すぐに私がやるべきことは何か?」を書きましょう。そして、答えを探すのです。

「どうかご自愛ください 精神科医が教える「自尊感情」回復レッスン」 P330より引用

私はここ最近、今月、今週、今日やりたいことやタスクを書き出したり、Googleカレンダーにスケジュールを入れるようにするだけで、去年よりも格段に目を向けるようになりました。会社という環境がそうさせたのかもしれませんが、やることによって達成感や満足感も高まる上に、さまざまな問題解決につながり、未来の自分の力になっていると実感しています。

感情のコントロールが苦手な方、過去や未来、人に執着するクセがある方は、ぜひ一度読んでみてください。

幸せへのセンサー

旅先の小さな本屋で出会った本。私の好きな作家さん、吉本ばななさんの小説じゃない本を見つけて、気になって買ってみました。

その中に書かれていたもので、こんな言葉がありました。

自分を受け入れるっていうのは、誰もいない空間で、たった一人で静かにやることです。人に言われた評価とは関係なく、「自分のここは良いところだと思うな」とか「自分のこういうところは本当にひどいな」とか、じぶんだけで知っていることって、実はものすごく大切。

「幸せへのセンサー」 P98より参照

誰かに伝えず、自分だけの世界や感覚を持つことで、自分を受け入れることにつながるということ。
全てをインターネットやSNSにアップしたり、誰かに話さなくたっていい。
人の評価を気にせずに、自分の中で感じて自分の中に収めておくだけで、自分を肯定し、自分を愛せるようになっていくのだと学びました。

愛せる自分になるために、流されない自分になる

「私は私のセンサーを大事に生きていきたい!」と思えた3週間でした。

今回のデジタルデトックスで、SNSへの執着もさほどなくなったと思います。これから再開する上で(多分、低浮上だけど)、大事したいことは「メリハリ」。
今、私は情報を受けとりたくないんだなという直感が働いた時には見ないようにしたいし、素敵な写真が撮れて「これは誰かに見てもらいたいなぁ」と思った時には投稿するし。

そのバランスをもちつつ、私をコントロールして、自分を愛する私でいたいなと思います。

というわけで、SNSをやめてみると何か気づきや変化があるかもしれない!というお話でした!
気になる方や、共感する部分があるなと感じた方は、ぜひ一度やってみてください✨

今思えば転機だったあの日、普段通らない道を歩いていて見かけたスタージャスミン。
花言葉は「素直」「愛らしさ」。自分に素直になれる人が増えますように。

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