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子供が本嫌いになる五つの習慣

皆さんこんにちはTEZです
突然ですが皆さんのお子さん、あるいはご本人は本を読みますか?
本を読まない、という事は今の時代とりわけ珍しい話でもありません。ゲームやテレビがものすごい高かった時代とは違い、どの家庭にも本以外の娯楽は少なくないはずです。

では本は読まなくていいのか?
はっきりいって本を読まないところで死にはしません。そもそも読書はどこまで行こうとも自己研鑽と趣味の領域を出ません。一昔前なら調べ物の選択肢の一つとして読書があったのでしょうが、今ではスマホ一つで大抵のことは調べられます。極論、今の時代読書なしでも生きていけるわけです。

しかし間違えないで欲しいのは『読書をしないこと』『読書ができない』ことは全く違うということです。本を読まないことは別にして、読める様にしておくことは大切です。
そもそも『活字慣れ』というのは存外一朝一夕で身につく様な物ではありません。
例えば文庫本の文字数は8〜12万字です。これは大学の試験問題文の20〜30倍に当たる文字数です。これらを読み切るにはそこそこ活字に慣れておく必要があります。

しかしながら子供の読書嫌いは、苦手な食べ物と同じで克服するのはかなり大変です。なのでまず意識するべきは『読書嫌い』になるのを事前に防ぐ心がけです。
多くの場合、子供は「本が嫌い」なのではなく「本に興味がない」だけです。図書室よりも校庭でサッカーをするのが好きなだけで、図書室にある本が嫌いなわけではありません。

なので今回は子供の立場に立って、本を嫌いにならないために知っておくべき「本が嫌いになる五つの習慣」をご紹介いたします!

1.「読め」は必ず失敗する

まずは分かりやすいところから。
何事もそうですが興味も関心もないことを「やれ」と言われる事ほど意欲を削ぐことはありません。

冒頭でも記述した通り読書はどこまで行っても趣味や自己研鑽の範囲を出ません。強制されればやる気が削がれるどころか「二度と読むか!」と反発し始められるでしょう。
読めという命令形はかならず子供の反感を買います。命令や強制は読書の大敵であると理解しておきましょう。

2.拒まれた記憶はかなり尾を引く

親からすると「うちの子供は全然本を欲しがらない」と思うことも、実は親の方に問題があったりします。
本に限らず、小さい頃に欲しがったものを拒まれるとその後頼みづらくなるものです。

駄々をこねる年頃ならいざ知らず、分別を弁え始めたときに欲しがったもの断られれば、「一度断られた」という記憶を引きずって自分から言い出せないというのはそう珍しい話ではありません。

読書にかけるお金を惜しむことはその後の読書習慣に甚大な影響を及ぼします。本に関しては惜しまず提供する環境を整えましょう。

3.積読を責め立てる

親としては買ってあげた本は早く読んでほしい。その気持ちはわかります。積読されていると「買ったのに読まないの!?」と憤慨するのもわかりますが、ぐっと堪えましょう。何でもかんでも買い与えると子供は我儘になると思われますが、本に関しては別です。読んでない本があっても買い与えるくらいの寛容な精神で見守ることをお勧めします。

もちろん、一冊も読まないのにただ買い与え続けるのは良くないことではありますが、一冊も本を読まない子供がいたずらに本を欲しがることもありません。読んでない本があっても「今は興味が薄れている」と受け入れてあげましょう。

一番良くないのは、興味のなくなった本を無理やり読ませることです。「その本読むまで次の本買わないからね」なんて言われた日には「じゃあいいや」と匙を投げかねません。本には消費期限はありません。子供への投資だと思って気長に待つことが肝心です。

4.読書習慣と頭の良さは別物

「ゲームばっかりやってるからテストでこんな点数取るんでしょ!少しは本でも読んだら?」
こんなニュアンスのことを言った、あるいは言われたことがありますか?私は結構言われました…笑
そもそも読書をすれば頭が良くなると思っている人がいますがこれは半分間違ってます。

読書をすることで身につくのは教養であって学力ではありません。教養を身につけることで思考の幅を広げられるという意味では正しいのかもしれませんが、読書をしたところでテストの点数が上がる訳ではありません。数学の点数を上げたいのなら読書をするより問題集を解いた方が良いに決まってます。

勉強好きの子供なら別ですが、好きでもない勉強を引き合いに出された読書に対する子供の評価は駄々下りです。あくまで読書は勉強とは別物であることを忘れないでください。

5.感想を受け取る姿勢を見せる

読書は一人で楽しむもの。そう考えていませんか?
もちろん一人で楽しめるのも読書の魅力ですが、一人で読書を楽しめる様になるのは少し大人になってからです。小学生の頃は物語を一人で咀嚼する喜びといったものを理解できるかは人それぞれになります。もちろん壁打ちの如く一人で楽しめる子もいるでしょうが、キャッチボールをしたい子も少なくありません。感想を伝え合いたいと思うことだって少なくないはずです。

そんな時、子供の読書感想を蔑ろにして適当に聞き流したらどうなるでしょう?よくないことが起きるのは予想に難くありませんよね。子供の読んだ本を全て読めとは言いませんが、子供が何を読んだのか、それに対してどう思ったのかを理解する「姿勢」は見せ続けましょう。そんな小さなことでも案外子供が読書を続ける理由にはなり得ます。

6.まとめ

読書を始める、あるいは続ける理由は人それぞれです。子供のうちは親への承認欲求や、純粋な好奇心、クラスでの流行、マイブームなど多岐にわたります。

読書をする理由はこうなはず!と断定して接すると、子供との熱量の差が生まれ、その差はいつか摩擦を起こします。読書教育に大切なのは気長に待ち、寛容に与え、適度な距離から見守ることです。この機会に是非これらに気をつけて子供の読書環境を見直してみてください。

最後まで読んでいただきありがとうございました!

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