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【疑義照会 仕切り直し】⑰ プロトコールを導入されている基幹医療機関様、電話の暴力性を減らしましょう!FAXというMEDIAを使わないようにしましょう

疑義照会の新WEBサービス公開しました

これまで疑義照会アプリSLACKのAPIで提供していましたが、SLACKの仕様変更に伴い使えなくなったため、これまでの経験とご意見と反省をもとにあらたな疑義照会アプリを作成しリリースしました(2023/05/23)

新しいアプリのアカウント作成サイト

新しいアプリの説明サイト


前回の投稿では


院外薬局様と疑義照会プロトコール契約を結ばれている基幹病院の事務長・院長・薬局長の方々向けにお願いの記事を書かせていただきました。

疑義照会のプロトコール

疑義照会のプロトコールは2大別できます
この論文からの引用をメインにさせていただきます

https://www.jstage.jst.go.jp/article/jjphcs/45/2/45_82/_pdf


【平成22年4月30日に発出された厚生労働省医政局長通知「医療スタッフの協働・連携によるチーム医療の推進について」(https://www.mhlw. go.jp/shingi/2010/05/dl/s0512-6h.pdf,2018年6月6日)では,薬剤師が取り組むべき業務例として,医師および薬剤師が協働して作成したプロトコールの活用が挙げられている.これを基に,薬剤師が対応可能と考える疑義照会に対するプロトコールの運用が報告されており,それらプロトコールは2つに大別される
1つ目は,病院と保険薬局が個別に契約を結び保険薬局の薬剤師がプロトコールに基づき処方変更を行うプロトコール(薬局対応型プロトコール)である.
2つ目は,病院内のみでの運用で病院薬剤師がプロトコールに基づいて対応するプロトコール5)(院内対応型プロトコール)である.】

4つの比較


ここで、
・プロトコール無し(従来どおりの疑義照会)
薬局対応型プロトコール
・院内対応型プロトコール
・疑義照会WEBアプリ
比較をしてみたいと思います。

負担が大きい項目を赤
負担が少ない項目を緑
負担が中程度の項目を黄色
にしております。

見ていただくと、負担の一番少ないのが疑義照会WEBアプリで有るのがおわかりになると思います。

それぞれの項目の意味について書かせていただきます。

【契約・承認】


一般的に医療機関と院外薬局とのプロトコールというと<薬局対応型>のイメージが強いと思います。これですと事前プロトコール契約という手間が必要になりますので多くの医療機関は参加できません。
しかし、ある程度の繋がり先の可視化が必要ですし、何らかの契約・承認プロセスは疑義照会の質の担保のためにも必要だと思います。しかし、紙の契約書のプロセスは大変ですのでWEBでの申請&承認プロセスが完了する<疑義照会WEBアプリ>は質と手間のバランスの取れた方法だと考えます。

【薬剤師さんの振り分け、院外?院内?】


今回はクリニックと薬局ではなく、薬剤部があるような、ある程度の規模を有する基幹病院を前提として書かせていただきます。その疑義照会を医師(または相手の医療機関)に投げる必要があるかどうかを判断する薬剤師さんの負担が発生します。それが
<薬局対応型>ではその医療機関からの処方箋を受け取る数多くの薬局の薬剤師さんが判断することになります。これの良い点は医療機関の手間が減りますが、判断基準のばらつきが多いという課題があります。
<院内対応型>ではとりあえずすべての疑義照会を病院は受け取って、院内の統一した基準を熟知した院内薬剤師さんが医師に投げる必要が有るかを判断します。これはもちろん医療機関の負担は大きいですが 従来のプロトコール無しの時と変わらないわけです。なによりも基準のルールの一貫性や変更への対応が容易だということです。
<疑義照会WEBアプリ>では院内対応型と同等で、医療機関の負担は大きいですが 従来のプロトコール無しの時と変わらないわけです。なによりも基準のルールの一貫性や変更への対応が容易だということです。

【そもそも疑義照会は楽になるため?】


そもそも、疑義照会の最終目的は何でしょうか?それは患者さんを守ることです。その最終ゴールを達成する際に、同時に医療従事者の負担を減らすことができればなお良いと言う事のためのプロトコールのはずです。そういった視点で<薬局対応型>プロトコールを見ると、医療機関は楽になっても患者さんのためにはなっていないということが起こり得るのでは?と考えられます。
患者さんは
・安全に
・素早く
という両面を重視しますが、<薬局対応型>プロトコールでは素早くのみに重点が置かれているように見えてしまいます。

そういった<素早さ>と<安全>を両立できるのは<院内対応型>とその発展型である<疑義照会WEBアプリ>ということになります・

【電話の暴力性】


電話というのはかなり暴力性の強い通信手段だと思います。

かける側
・目的を持っている
・相手がわかっている
・時間はかける側の都合
・会話を求める(同期性)

受ける側
・目的はわからない
・相手がわからない
・いつかかってくるかわからない
・仕事中でも会話を求められる(同期生)

疑義照会の場合にはお互いがその暴力性についてわかっているため薬剤師さん側の遠慮が発生して診療時間外に疑義照会をして患者さんを待たせるということが起こってしまうのです。
しかし<疑義照会WEBアプリ>では電話の暴力性が減ります

WEBアプリのバッジや通知は
・目的がわかる
・相手がわかる
・同期性を求めない(もちろん気づいたら早めに答えて上げてほしいですが)
そういったことでお互いに気兼ねなく疑義が発生したときに疑義照会を行う気にさせることになり、患者さんの求める<素早さ>と<安全>を両立させながら医療者の負担も減らせるということが出来るのでは?と仮説を持っております。

*その暴力性の軽減のためにFAXがプロトコールでは多用されておりますが、印刷や電子カルテへの転記などアナログからデジタルという手間の再利用がもっともしにくい形式なのでその利用も減らしていきませんか?


薬局発信?医療機関発信?


もちろん課題感をお持ちの薬局側から近隣のお世話になっている医療機関様に疑義照会アプリの使用を提案することは理想論としては可能です。しかし、もともと疑義照会の課題は医師に対する薬剤師さん遠慮から発生しているという現実があるのです。そういった課題感をお持ちのプロトコールの事前締結をされているような医療機関から音頭を取っていただいて薬局様の参加を促すほうが普及が早いのでは?という仮説を持っております。

事務長・院長・薬局長の皆様


始まりは自院と周りのお世話になっている薬局様のためになればと思って開発したアプリです。我々は無料でこのようなアプリを提供しており、利潤を求めてこの疑義照会アプリを提供しているわけではありません。しかし、だからといって自然に普及を待っていては広がらないことも理解しております。

そこで、ある地域でパイロット的に導入率を上げてその効果を見てみたいと切望しております。そのような実験的な試みを応援していただける基幹病院様を探しております

そのような基幹病院様、最初の導入実験の事例として導入サポートをお手伝いさせていただきますので、ともに患者さんや薬局様そして最終的には貴院様のためになるような実験にご賛同頂けないでしょうか?

やはり先生方の病院から発信していただくことで薬局様も手を上げやすくなると思うのです。

連絡をお待ちしております


メッセンジャーかメール tokyoeyeasagaya@hotmail.comで)

まずは赤矢印、次に青矢印


医療機関様の多くはまだこの疑義照会の課題に気づいておられないところが多いかと思います。そういった医療機関様に疑義照会アプリを採用してもらうことが理想のゴールです。そういった医療機関が大部分だからです。

しかし、そのギャップが大きすぎでハードルが高いのです。そこですでにそういった課題への意識が高いプロトコールを採用されている貴院のような医療機関に更に医師の高い医療機関になっていただくほうがハードルが低いと考えております。

これによって更に近隣の薬局や患者様からの評価が上がることに繋がると仮説を持っております。


重ねて連絡をお待ちしております

プロトコールを導入されている基幹病院の事務長・院長・薬局長の皆様連絡お待ちしております
メッセンジャーかメール tokyoeyeasagaya@hotmail.comで)



インストラクションKINDLE


やはり皆さん導入に対する質問が多いかと思いますのでKINDLE出版しましたので参考にして下さい
疑義照会WEBアプリの導入方法①(基本の設定)

KINDLE UNLIMITEDの方は無料でお読み頂けます

疑義照会WEBアプリの導入方法②(通知を見逃さないために)


KINDLE UNLIMITEDの方は無料でお読み頂けます

インストラクションYOUTUBE


「導入のKINDLE有るはわかった。でも読むのは苦手なんだよねー」という方のために自作感満載のYOUTUBEビデオも作りました。KINDLE読むの面倒くさいという方は参考にして下さい

①クリニックの導入編

②薬局の導入編


③疑義照会の方法編

④WEBHOOKとSLACKで通知を強化する編

⑤WEBHOOKとPUSHBULLETで通知を強化する編





NYAUWの活動リンク




参考リンクまとめ

新しい疑義照会WEBアプリの概要

KINDLE出版







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