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救急クリニック・総合診療科・産業医の先生へ
なんと!
お盆休みで インプットを増やそうと読書やWEBサーチをしている時に お興味深いものを見つけました
救急クリニック? 救急といえばある程度の規模の病院にあるようなイメージでしたが それがクリニック? それを調べてみると 凄い納得感のあるメッセージが
【救急病院には1次、2次、3次のそれぞれの救急体制がありますが、最後の3次に集中する傾向が強く、救急を専門で診ている医療機関は病院以外ではほぼありません。そのため、本来なら生命の危機に関わる緊急性の高い処置を行なう3次救急に、1次、2次の病院で処置可能な患者さんも集中してしまう状況が生じてしまいます。そこで、1次救急、2次救急の患者さんを少しでも救急科として引き受けることで、3次救急で助かる人をより増やしたいという想いから救急クリニックを開院したのが、代表の上原淳先生です。新しい取り組みであり、実際に救急車の受入れや実際の急患の対処なども含めて、その情報を開陳していき、24時間でなくとも当番制での参加も含めてやり方を模索していきながら、救急の受け皿をより広げていきたい医療従事者や支援者の方々の共通の土台のひとつとして設立いたしました。】
素晴らしい活動だと思います。 これこそ【ため息】の解決を実際にされていると思います。
共通点は?
救急クリニック・総合診療科・産業医の先生を題名で並列に並べていますが 先生方のお知り合いの先生のイメージを思い浮かべても特に共通点が無いですよね? 仕事内容もライフスタイルも全く違いますよね?なにが共通点なのでしょうか?
その後は?
救急クリニック・総合診療科・産業医の先生方にかかった後の患者さんの受診行動はどうでしょうか? 比率は3者で異なるかもしれませんが ずっとそのDrにかかり続けますか? 多くの患者さんは 治癒して医療機関にかかる必要がなくなるか 救急クリニック・総合診療科・産業医の先生方に紹介された他の先生にかかることが多いかと予想されます。
眼科でさえ
私は眼科という限られた専門性の中で診察をしております。しかし、それでもサブスペシャリティの違う先生のことはあまり知らないですし 地域を超えてしまうと同じサブスペシャリティの先生でさえわかりません。 患者さんと同じように GOOGLEで検索している状況です。繰り返しNYAUWの投稿で書かせていただいていますが GOOGLE検索では患者さんを紹介できないのです。どこか行くときや飲食店を探すときにはGOOGLEで探しても 自分のクリニックの評判をGOOGLEで調べた時に 納得行かないこと多くないですか? GOOGLEでは本当の姿はわからないのです。
救急クリニック・総合診療科・産業医の紹介先
それぞれ3者の先生方の診られる患者さんの特性を診療圏と急性/慢性の違いで分類してみました
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救急クリニック
診療圏:緊急疾患であるため遠方からも来られます
疾患特性:急性疾患が主
総合診療科
診療圏:これまで診断がついていない迷える患者さんもいらっしゃいますが 緊急疾患の比率は少ないため 救急クリニックほど遠方からは来られないかと思います。(あくまでクリニックベースの総合診療医療機関を想定)
疾患特性:非急性疾患が主
産業医
診療圏:産業医の先生方が診察されるのは企業の従業員が多いため 通勤されてくるので 診療圏は広いと思われます。
疾患特性:総合診療科よりも さらに慢性疾患が多いと思われます
医療機関を探せない
医療機関情報なんてたくさんGOOGLEにも名医情報サイトもあるかと考えられますが 皆さん 実際にそのような名医サイトで先生探して紹介されていますか?ほとんどされないはずです
やはりいつもの紹介先がメインで わからない時にはGOOGLEで探すのではなく 患者さんに丸投げしていること無いですか? それはなぜでしょうか?
あらためてこの記事ですが
【患者さんの紹介というのは 専門性(ドライ)情報と「後医は名医」を理解する人間性(ウェット)情報の複合で行われますので それはGOOGLEではわからないのです】
本当に今すぐに診なくてはならない 命にかかわる または 専門性が尖りすぎて 診てくれるところが日本で10箇所しか無いとなると 人間的な面を無視して選択肢はドライ情報のみで選ばざるを得ません。
しかし、救急対応が落ち着いた 総合診療科でおおよその診断がついた、企業人の方で住所の近くに紹介したいのような 専門性がある程度絞れた慢性・一般疾患であれば(ドライ情報が確定した状態) 今度は受診体験を良くしてあげたいと思うはずです。
こういったウェット情報は日常の紹介行動の中で蓄積されているものなのです それはまさに今読んでいただいている先生方のクリニックから外に出ない暗黙知として蓄積されているのです。
皆様にお願いすると「私の情報なんか役に立ちませんよ」という先生が多いのですが それがすこしでも蓄積されると大いに助かる患者さんや先生がいると思うのです ぜひご登録お願いしたいです!
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