StarTrek: Picard #1 の感想など
※ネタバレ含むことになると思います
待望のスタートレック:ピカードが日本でもAmazonプライムビデオにて配信開始となりました。1月24日がどれほど待ち遠しかったことか…。さっそく観たので、感想を記していこうかな、と。事前情報は殆ど入れていないので、知ってて当然じゃないの?という点があるかもです。
懐かしのエンタープライズから
TNG本編どころか「Star Trek: Nemesis」より時間が進んでいると聞いていたので、エンタープライズ艦内でデータとポーカーをやっている場面から始まることに少し面食らいました。データがいる、ということはネメシスでデータが死亡するよりは前の時間か。さすがに現在のパトリック・スチュワートがTNG本編相当のタイムラインを演じるには老けていますな…。麦人さんの声も然り。でもカッコいい。パトリック・スチュワートって本当にカッコいいなあ。
と、思いきやこれは悪夢。夢であるからして、データとポーカーしていた、という部分はタイムラインを含めて事実かどうかは曖昧ですね。そして本来の舞台である地球はフランスのシーン。愛犬の名前が"ナンバーワン"なんて、いかにもピカードらしいなと思います。使用人がロミュラン人!?そんな感じになるほど和解できてるんですかこの時代だと。
フォーマットは現代のアメリカドラマ
そして舞台はボストンへ。謎の女性であるダージが突然プロレス技…もとい体術を披露したり、着の身着のままの逃亡からフランスにやってこられる謎移動など、派手で雑(=強引)なところは現代のアメリカドラマのフォーマットですかね。後に超高度なアンドロイドだと判明するダージですが、機械の体なのに飛びつき逆十字キメるとか、どれほどの軽量素材が開発されたんだよ、という。
一方、ピカードはピカードでフランスからサンフランシスコ、果ては沖縄に大移動。沖縄のおばちゃんと押し問答を繰り広げた結果、ダージは双子だったことが判明。次のシーンではロミュランの基地みたいな施設にいる双子のもう一方、ソージが登場したところで1話は終了。クリフハンガー形式で続いていく連ドラなんですかね。そういうところもアメリカドラマフォーマット。
ざっと通して見て、超高度アンドロイドが急に覚醒するとか、ロミュランがボーグ・キューブを施設化している、など二次創作みに溢れているせいで、TNGを原案にしたスピンオフドラマという印象が強い一方で、以前と変わらないピカードの信念や、心の強さや弱さ、加齢の影響が上手く描かれていたり、TNGの続編としての矜持も見えたりしていたので、2020年に鑑賞するスタートレックとして文句はありません。ミステリードラマのような仕立ても、たった10話しかないシーズンを楽しむには最適なのかなと思います。
2話以降に向けての展望
ところで、ダージって本当に死んだのでしょうか。遮蔽装置を使っていたとしても、爆散後は破片が散らばると思うので、監視カメラに何も映っていなかったことから、実は無事に逃げおおせていたのでは…と思いたいです。
そして「ロミュラン再生施設」とは。ST11で母星を失ったから、帝国を再建するためにボーグ・キューブを仮住まいにしてるとか?
ダージを襲った連中の正体も気になりますね。ロミュラン人だった、とピカードが言っていたように記憶しています。ソージが無事であることから、再生施設がらみであることは間違いないでしょう。
わずか10話でどこまで解決するか分かりませんが、恐らく謎を出すだけ出して殆どは次のシーズンに持ち越しなんだろうなあ…と予想します。