中高生の哲学対話はまだまだ理解されにくい
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さてFacebook 5月22日付 投稿の転載です。
先ほど丸亀市飯山総合学習センター から帰宅しました。
「生きる意味とは」をテーマに中高生の4名の方とオンラインZoomで哲学対話をしました。
時間が半分を過ぎた頃に、もう少しテーマを絞り込んで対話をするために、問いを出してもらいました。
①生きる意味を考える時に他者の存在は必要か?
②そもそも生きる意味はあるのか?
③生きる意味を考えて得られるものとは?
④生きる意味を考えることは何に活かせるのか?
⑤意味があるものとは何か?
⑥意味のない生き方はそもそもあるのか?
これらの問いは、全て参加者の中高生の皆さんが提案されたものです。どれも捨てがたいテーマばかりですが、この6個の問いからさらに絞り込んで、後半は対話を行いました。
哲学対話の活動について、参加してくれる方が増えるように、私なりに周知しようとしてきました。学校の教員の方々にご案内すると「うちにそんなレベルの子居ないので」と言われる経験を何度もしてきました。その度に、寂しくなることがあります。
開催について協力を求めても、参加者が集まらないのではないかと考えられてしまうことも多いです。
そういう状況の中で、公益財団法人丸亀市福祉事業団さんが、協力をしてくださり、第一回目の中高生のための哲学対話を開催することができました。そして今回はオンライン空間に場は移りましたが、2回目になります。
参加してくださったお一人お一人が、まず参加してくださったことで、哲学対話の場の創り手になっています。当然のことですが、参加者がいなければ、哲学対話の場は成り立ちません。そして参加者が集まらないのならば、ニーズがなく必要がない活動ものなのだと思う人々もいるかもしれません。
そう考えてみると、参加者の一人一人が、哲学対話の創り手であり、その場が継続することに力を貸してくださっているのではないでしょうか。
参加者の皆さんの意見や問いかけがどうあったのかを、私はよく人に伝えています。
「本当に中高生がそんなことを考えているのですか?」と驚く方も多いです。けれども、そうした小さな積み重ねによって、大人の人たちの意識が変わってゆくかもしれません。
哲学が10代の皆さんにとってもっと身近になる世界になったらいいな、と思っています。
ご参加くださった皆さま、ありがとうございました。
素晴らしい意見や問いかけの数々は、今すぐには解決しないと思います。けれども、大切なテーマが沢山あったと思うので、どうか、それらを大切にしてください。
最後に、中高生の哲学対話への参加をお子さんへご案内してくださったり、勧めてくださった、親御さん、先生方がいらっしゃたのではないかと思います。本当に、ありがとうございました。