進化論の変遷、生態学から学ぶ自分を生きる方法
この記事の読者層:何か閉塞感を感じている人、生きづらさを感じている人
この記事で得られること:
人と人は尊敬し、親しい中でも理解し合えないことがある
小規模な集団では偶然性が生き残ることがある
生物種が多く存在するには面積が必要になる
今、多様性の時代と言われ、個人の価値観が広く認めれつつあるように思います。一方で、生きづらさ、閉塞感を感じている人もいると思います。そんな私もそれを感じ、半年間、休職し、復職に向けて取り組んでいます。似たような人に少しでも心が休まるコンテンツを目指しました。
その1:人と人は尊敬し、親しい中でも理解し合えないことがある
ダーウィンが唱えた進化論。その変遷を解説した書籍:『進化論はいかに進化したか』から、生きづらさを抑えるヒントを見つけました。
それはダーウィンを尊敬し、親しかった友人でさえも、進化論の全てに賛同できなかったことです。その友人は賛同できないが、いろんな面でダーウィンを支援しました。だから、理解し合えなくても、構わない。いいと思うことだけ続ければ、自分や相手を救うことにつながります。分かってもらえない、分からないと自分や相手に失望することはありません。どうか、自分や相手を尊重してください。
その2:小規模な集団では偶然性が生き残ることがある
進化論の中で、遺伝的浮動説というものがあるようです。小規模の集団において、突然変異が多数派となり、それが遺伝していくことがあります。サイコロの各目が出る確率は6分の1ですが、たまに2回連続、同じ目が出ることがあります。生物界でも同じことが起こるようです。我々の人間社会も例外ではありません。成功する人や会社は一定数存在しますが、これは限定された環境、タイミングで、たまたま拍子が良かった場合があるようなものです。それには再現性に乏しいことも多いのではないでしょうか?
そんな時は落ち着いて、違う世界や違う方法を探してみてください。窮屈な思いが和らぐかもしれません。
その3:生物種が多く存在するには面積が必要になる
生態学で見つかった知見からヒトの対応を考える書籍:『ヒトという種の未来について生物界の法則が教えてくれること』から生物種の数と土地の広さについての法則:種数-面積関係の法則という考えから有用なことが窺えます。
多様な種が存在するためには面積が必要になります。土地が狭いと食料やテリトリーを巡って、競い合い、力のないものが淘汰されやすくなります。社会においても同様なことが言えませんでしょうか?
異なる意見の人と同じ部屋にいると口論になり、弱い立場の人は従うしかないことは世の中に溢れているように思います。
合わない、大事にされないと感じたら、そういった場や環境から距離を取ることが必要です。物理的な距離だけではありません。気持ちの中で距離を設けることができれば構いません。好きな趣味やコミュニティに関わることで、あなたの個性は担保されるかもしれません。この世界は1つではありません。日本、世界、地球、宇宙、空想、歴史など、心を広く、頭を柔らかく持つことで、あなたの居場所を作ることにつながるかもしれません。
時間があり、書籍を読む機会が増えてきました。
ヒトの歴史を読んでみたりしましたが、なんでそうなるのか疑問が出てくることがままありました。そんな時、生物の進化にヒントがあるかもしれないと上記の書籍を手に取りました。少しでも、気持ちが楽になれば、幸いです。世界はそれほど優しくないけれど、自分だけは優しくあれます。
どうか一呼吸おき、また動き出す時が来たら、顔を上げてみてください。
陽が眩しいかもしれません。でも、あなたを暖めてくれるかもしれません。