いなかっぺてつやの営業(11) 【話を聞き、相手に喋ってもらう】
営業の時は、話を聞き、相手に喋ってもらうのが良い とされることをよく聞く。
でもなんか、喋らないって、コミュ力がなさそうな感じに思うかもしれない。
僕はそうでもないと思う。
喋らなくても、相手に喋ってもらうことは、充分言葉のキャッチボールだ。
いかにピッチャーのボールをいい音で受けるか。
投げ返してはいないけど、受ける音で返す。
『パシっ』みたいな。
この音がピッチャーを気持ちよくさせるのだ。
ただし、聞くだけでは参加していないのと同じなので、投げられて痛いだけ。
さらに、投げるだけ投げていなくなる時間泥棒も存在するので、そこは要注意。
相手にいかに気持ちよく喋ってもらうかを考えながら、気持ちよくなって、より喋ってしまうような相槌や、質問が必要。
それができたら、コミュ力高いと言えると思う。
そこで簡単に、話を聞き相手に喋ってもらう事のメリットについて考えてみた。
①楽
まずはこれだろう。喋り続けるって、喋らないよりは疲れる。
自分の好きなことを喋り続けるのは楽しいけど、仕事の場合、また他人に話す場合はその空間の雰囲気を見ながら喋ったりするので、気を使うので、疲れる。
それを相手に喋って貰えば、自分はふんふんときいて、相槌を打っておけばよいのである。
相槌も、へえー、さすがですね、すごいですね、センスありますね みたいな
コミュニケーションのさしすせそ的なのはお勧めしない。
これは誰にでも通用する、どんなおしゃべりにも通用するので、聞いているのか聞いていないのかが分かり難いからだ。
なので僕のお勧めとしては、
『〇〇だからすごいですね』 とか
『〇〇ができるのはさすがですね』とか
具体的な相手の話の内容を絡めて、肯定する。
これがあれば自分の話を聞いてくれていて尚且つ気持ちよく相槌を打ってくれるし、肯定してくれるのでさらにエンジン全開になるはずだ。
ただ、もともとおしゃべりな人は、喋りすぎてしまうので要注意。
そうなると話を聞くことが『楽』→『苦』になる・・・
そしてもう一つ僕がよく使うのは、『素敵ですね』だ。
この言葉って優秀だと思う。
すごいって意味も若干あるし、センスがあるよねって意味も含まれる。
さらに、あなたの行いは素晴らしいです。って意味も入っている気がする。
なので、僕はベビーローテーションだ。
②いろんなことを聞き出せる
人間、気持ちよく喋りだすと、いろんなことを言ってしまうものだと思う。
ついつい饒舌になって、聞かれていないことも喋る。そこで聞き手にとって有益なことだったりすることもあるので、思いっきり喋ってもらおう。
相手に喋ってもらわないと、相手のことはわからない。
ずっと自分が喋っていると、相手しか知らないことを知る術がないのだ。
さっき書いた相槌などを入れて、うまく質問をしていくと、思ってもいないことを喋ってくれることがよくある。
僕はよく、『身の上話』をされる。
初めて会った人でも、昔はこうで、実は離婚してね・・・みたいな。
人間って、話を聞いて欲しい生き物だと思うので、うまく聞いてあげると、相手は安心して、自分の気持ちを喋る。
そこで少しでも心が近づけば、その後の関係も円滑になるだろう。
僕だって、うんうん、それで、みたいに前のめりに話を聞いてくれる人がいたら超絶話しまくると思う。気持ちいいし。
③話しかけやすい対象になれる
話を聞いてくれる人認定されたら、相手にとって、自分は楽な存在になるだろう。
そして、〇〇さんといると楽しいと言われるはずだ。
そうすると、物事も頼みやすいと思う。
仕事で言えば、こんなことできるかな?とか
今度ここに説明してくれないかな?
とか、お願いしやすい、都合のいい人間になれる。
頼み難い人間って、仕事も頼み難いわけだから、成長する機会も失うし、チャンスをもらえることも少ないと思う。
安心して頼めるようになるためには、まず安心して声がけできる存在でなければいけない。
いつも笑顔で話を聞いてくれるいなかっぺてつやくんに聞いてみよ。
てな具合に気軽に声がけをしてくれる存在は、得だ。
正解か不正解かは知らないけど、得だ。
以上が僕が考えるメリットだ。
他にも気づいていないだけでたくさんありそうな気がする。
またこれを機会に考えてみようと思った。
とにかく、話を聞くことはメリットがある。
喋り続ける人と話を聞いてくれる人、どっちがいい?
僕は、話を聞いてくれる人がいい。