ちやほやされることが仕事のやり甲斐です
会社で働いていて、仕事のやりがいとはなんだろうか。
仕事によって、そして人によって違う。当然のことながら。
扱う商品が大好きなのかもしれないし、仕事によって得られる何かの名声かもしれないし、給与額か、自身の成長か、あるいは仲間と何かを達成した時の喜び、お客様からの感謝の言葉かもしれない。そこに正解などないし、やりがいを感じていればそれで良い。
あるいは、やり甲斐は特になく、使命感や責任感でやっているかもしれない。
あの人にとって仕事のやりがいとはなんだろう?
ということを色々な人を見ながら私は考える。
普段、仕事のやり甲斐について、誰かと話すことはあろうだろうか?
いきなり尋ねられたとしても、上っ面だけの嘘っぽい言葉しか出てこない人もいるだろう。
業務として採用活動を行うにあたって「仕事のやりがいは何か?」というのは採用広報のコンテンツとして必要になってくる。
以前、中途採用の求人広告を出す際、求人広告会社の取材を受けた大ベテランの社員が具体的エピソードとともに、話を聞かせてくれたことがあった。普段、仕事のやり甲斐は何か?なんてそんな話はしないのに、一度も聞いたことのない、面白く、熱い想いがつまっていた。ふだんはそんな感じの人ではないのに。
「仕事のやり甲斐」というのは、働くすべての人にとって、興味深い話なのだ。自分の働く会社の別の部署の上司、あるいはまったく知らない会社のよくわからない職種の話だとしても非常に興味深く、面白い。
みんなから「ちやほやされること」が仕事のやり甲斐です。
私は管理部門で働いていて、人事を担当している。
総務とか人事の仕事でたまに見かけるのが
「ちやほやされること」
がやり甲斐なんだろうな、と思われる人がいる。(私が何となく見てて)
管理部門だと、社内から「お願いをされ」て、それに応える。
感謝の言葉を言われ、頼りにされる。
もちろん、「あなたのやり甲斐は”ちやほやされること”ですか?」なんて言ったらあまりにも失礼すぎるから、もちろんそんなことは言わない。
そして、「私の仕事のやりがいがちやほやされることなんですよ」なんて言う人もいない。
もっとも、管理部門の実際の仕事はそんなものではない。お願いをされたって却下する場合だってあるだろうし、管理部門側から社員がやりたくないことを強制させるケースだってある。変革のためにこちらから面倒なことをお願いすることだってある。
頼りにされるような人間性は必要だが、良い顔だけしてればいいわけではないし、言われた通りにやってるだけでは二流だ。
もっと言えば、間に入るだけの場合もあって、そんな難しくない仕事だってある。備品を社内に設置するのは業者、社保手続きは社労士事務所とか。自分で時間をかけて手を動かすこともなく、連絡窓口的役割だったりして。
ちやほやされる?
会社の中で若い社員だったらそれで済むだろう。それが美男美女だったらますますそうだ。お願いをされて、その通りにやれば良い。「ありがとう!」と言われ、そこにやりがいを感じるし、みんなを支える仕事だ。嫌なことなど何もない。
美男美女ばかりの会社だと、社内の異性社員のパフォーマンスがあがる。
異性の美男美女の営業職だったら売り上げもあがるのが現実だ。(ただし、トラブルの可能性もあがる)。
それ以上の面倒なことや、人に嫌われる仕事は上の先輩なり上司なりがやってくれる。実は知らない間に、面倒なことや嫌な気持ちになることは、先輩や上司が処理をしてくれている。
実際そんなもんなのだろう。
ちやほやされることがやり甲斐でも良い。だが、やはり別の方向性でもう1つやりがいを見出したほうが良い。
ちやほやされている人が、唐突に、ちやほやされなくなるタイミングが来るからだ。
個人的印象だが、ちやほやされなくなった人はその後活躍しない。あるいはちやほやされなくなる前に辞めたりとか。
会社側の観点で言えば、ちやほやされることがやり甲斐なんだろうな、という人は長期的に見ると厳しい。特に問題ないし楽しそうだからいいだろう、っていうものではないように思う。
・・・という話を人に話せば、私が単なる性格の悪い嫌な人になるね。
管理部門の仕事には闇の部分も多いんだよ。