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#464 理論やモデルはやっぱり偉大

さて、今日のテーマは「理論やモデルはやっぱり偉大」です。

最近、僕の仕事である作業療法分野以外のことで調べ物をする機会が増えています。

他分野のことについて調べると、自分の専門をは違う部分がいくつかあり、それはそれで面白いことがあります。

ただ、やはり慣れていない分野というのは、その背景や考え方に癖のようなものがあって、それが自分の専門分野とは違かったりするので、そこが難しい。

そこを教えてくれるのが理論やモデルなんだと思います。

つまり、”考え方”を知ることがとっても大事という話です。


自己紹介とお知らせ


某リハビリテーション病院で作業療法士の中堅管理職として働いています。日々、対象者の生き方と向き合いながら、組織の課題やチーム運営にも取り組んでいます。

このnoteでは、医療の中で様々な人の生き方と出会う作業療法士が、医療者・中堅管理職の目線で、社会での働き方、人間関係の考え方、ストレスマネジメント、医療の問題などのテーマに触れながら、日々感じたことを自らの解釈として記録しています。

読んだ方の何かお役に立てれば幸いです。

以下お知らせ。

◾️湘南OT ”超交流会 2nd”
久しぶりの湘南OT対面企画です!今回の対面研修会では、関東会場と九州会場を繋いでそれぞれの会場でのディスカッションを行う予定です。対面とオンラインのハイブリットから生まれる新しい交流をぜひ体験してください。
先着順なので早めの申し込みを(各会場30名まで)!!


◾️第28回福岡県作業療法学会
来年行われる福岡県作業療法学会の学会長を行うことなりました!ホームページが公開されましたのでよかったら!
演題募集は6月1日〜7月31日 8月22日まで!



◾️湘南OT Interaction
「学びたいけどどうしたら・・・」と悩む作業療法士の方と一緒にコミュニティ作りを支援します。定期的に勉強会も行なっているのでよかったら!
8月11日 21:00〜 zoom勉強会を行いますので、参加される方はよかったら。
今回のテーマは「作業のレンズで社会の仕組みを考える」です  


それでは本題に入っていきましょう。


考え方がわからなければ


何かの方法を実践しようとした時に、その方法を学んだり調べたりすると思います。

もしくは勉強会などに行って学ぶこともあると思います。

でも、それを明日からの実践に取り入れられた人ってどれくらいいるんでしょうか?

学ぶことも調べることも勉強会に行くことも何も間違っていません。

でも、そこで与えられた(手に入れた)方法を実践することは意外とハードルが高く感じるんだと思います。

これは、”方法”を手に入れたけど、それを”いつ”使ったらいいかがわからないからだと思います。

料理の道具の使い方が分かったとしても、その道具をどんな料理にどのように使うかがわからないと、道具を使うことはできません。

それぞれの方法というのは何かの目的を目がけて使用することが必要です。

どんな目的に対してどのような道筋で進む必要があるか?

学んだり調べたり勉強会に行ったとしても、それが次の日から実践できない理由はここにあると思います。

その方法を使うまでの道筋がわからないということです。

書いてみれば当たり前の話ではありますが、意外と方法論だけを手に入れたがる人は多いように感じます。

でもまずはそこまでの目的や道筋を整えることが必要だと思います。


理論やモデルを取り入れる


理論やモデルというのは、この目的や道筋を表しているんだと思います。

それだけを知っていても何も解決しないかもしれませんが、実際に持っている実践的な方法を、より適切に、より効果的に使うことができるようになると思います。

理論は、その方法が持つ背景を表しています。

どういった目的で?
どういった位置付けで?
どういった関係性で?

その方法を使うことができるのかを表現していることが多いです。

モデルは、その方法が実践に活かされるまでの道筋です。

どういったチェックポイントで
どういった手順で
どういったカテゴリーで

その方法を使うときの物事の見方やその枠組みを教えてくれます。


僕が専門とする作業療法は、幸いにもこの理論とモデルが多く存在する分野です。

作業療法が取り扱う”作業”は個人個人にとって意味合いが変わるため、それをセラピーとして用いようとすると、一定の関わりはできません。

だからこそ、それらの個人の作業を包括するための理論やモデルが必要になり、それがないと、自分たちが行っていることを説明できません。

理論やモデルがあるからこそ、個別的なものにも再現性が出現します。

再現性があるということは、人がやっていることを真似することができるということです。

それができれば、多くの人に対してそのセラピーを提供しやすくなります。

つまり、方法を使いやすくなるんですね。


他分野のことを調べながら、この理論やモデルの違いなどの対して戸惑うことが多く感じたんです。

なので、新しい分野などを調べるときや学ぶときは、こういった背景などを見るようにすると、理解が進みやすいかもしれませんね。


今日は以上になります。

頑張るあなたを応援しています。

最後まで読んでいただきありがとうございます。
読んでいただいた方のヒントになれば幸いです。

ではまた。

◾️質問箱
質問箱をGoogle formで作りました。仕事や生活などでの悩み(それ以外でも)があれがご記入ください。いただいた質問は、記事にして返信したいと思います。


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