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居酒屋「海の家」 第3回 zoom勉強会

居酒屋「海の家」の第3回のzoom勉強会が開催されました!

勉強会と言っても、基本的にはオープンダイアローグを使用しているため、自由討論を行なっています。

その場で生まれるインタラクションを重要視し、どのような結論になるかはその場
の参加者次第なんです。

何が得られるかわからない。
つまり、正解が存在しない。

だからこそ、発言のハードルも高くない。

自由に話し、自由に議論することに意味があると考えています。

内容は大体こんな感じ↓


1時間半、みっちり議論する。

さて、どんなディスカッションが行われたでしょうか?

少しだけその内容を共有します。



作業のレンズで見る


本日のテーマは、「作業のレンズで世の中の仕組みを考えてみる」でした。

「作業のレンズ」と聞いて「なんのこと?」となる人もいると思いますので簡単に。

私たち作業療法士は”作業”を取り扱う職業です。

ここで言う”作業”とは、人が意味を持って行う行動や活動を指します。

ただ客観的に見た動作などだけを言うのではなく、

そこにある、人生、価値、思い、未来、不安、関係、環境など。

様々な要因で私たちの作業は選択されるようになっています。

こんなこと言えば当たり前のことですが、その作業を捉えることは意識してみないと意外と難しい。

この”作業”を捉えられるようになると、自分の行動の理由や今抱えている問題がみえやすくなり、解決にも近づきます。

つまり、今自分たちが体験している”作業”を「作業のレンズ」で見るように意識づけることによって、作業の構造を見えやすくすることが狙いです。

今日はそんな感じで「作業のレンズで物事を見る」と言うテーマで話し合っていました。


作業を観察するには「選択」を見る


一つのグループで出た話が非常に興味がありました。

そこで出た話に「作業を選択する」という話題が上がりました。

これには頷いてしまったんですが、

私たち作業療法士は作業を捉える時にいくつかのカテゴリーを持っています。

基本的にはそのカテゴリーに相手の作業を当てはめて解釈することが多いです。

でもですね、これってどこまで行っても想像の域を超えないんです。

”作業”というものは非常に主観的な体験です。

ある程度、外から見て推察することは可能ですが、それもまた推察でしかありません。

何が本当かを確認するには、実際にその作業を体験した結果からしか見出せません。

つまり、結果が出るかはやってみなくちゃわからないというわけです。

果たしてそれでいいのか?
それでは”作業”のことを伝えることはできないんじゃないか?

そんな疑問が湧いた時に「作業を選択する」という視点が大事だということに気がつけました。

私たちは何かしらの理由で、興味があったり必要な作業に出会ったときに、それを「選択する」ことを行動として行っています。

相手の内観的な世界観が分からなくても「選択する」という行動は観察可能な事実です。

「作業を選択する」という行動を見れば、そこにはその作業を選択した理由は何かしら隠れているはずです。

そこから、その人の選択を見ながら「作業のレンズ」でその人の作業を紐解くことが可能です。

「選択する」これは作業を捉える時に重要な情報の一つとなると思います。


連携を高めるための「超職種連携」


”作業”の話をすると必ずと言っていいほど出会うのが「連携」という言葉です。

これは”作業”を支援しようとすれば、一人の力でどうにかすることが難しく、何人かの人の協力が必要だからです。

人の協力があるからこそ、私たちは作業と向き合うことができます。

そして、その連携のために”作業”のことを伝えていくことが必要になるんです。

そんな連携の話の中で上がった「多職種連携」ならぬ「超職種連携」!!

この考えはこれから私たちが向き合わないといけない問題がたくさん詰まっていました。

私が解釈するに、「超職種連携」は、一つの目標に対して、お互いが職種の領域を超えて支援を行うことです。

「私はこの仕事だからこれだけやります」

という、職種ごとの価値観は消え、それぞれがその場でできることをチームとして行います。

これはマンパワーがこれから不足する医療・介護領域においてのリスクヘッジでもありますし、対象者への問題にもスムーズに対応することも可能となります。

その分、各自は職業アイデンティティに悩みます。

人間は自分の存在意義やその役割を欲するので、それがわかりにくくなってストレスに感じる人もいると思います。

ただ、これがお互いを認めって協力関係になれば、これほど強いチームはないです。

「超職種連携」のために超えないけない壁はたくさんありますが、徐々にこの境界を壊した関係が作り上げてられていくことは今後必要になってくると思いました。


参加された方のお役に立つ議論であれば幸いです。

次回予告とお知らせ


さて次回は、X(スペース)での雑談会です。

9月28日(土) 21:00〜 @X(スペース)
次回はどんなテーマになるのか?
お楽しみに。

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