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Z世代に伝えたい、優しい世界の作り方(4章)⑩

とうとう僕たちの山まで水が迫ってきた。最後にみんなで集まって思い出話をした。
「最後にみんなと出会えて生活ができて良かったよ、人間らしさを取り戻せた感じがする」
僕は本当にそう思っていた。働くのが嫌いだから、来世もこんな生活がしたい。
「来世も一緒に生きようね」
誰が言い出したのか同時だったか分からないけど、みんなの心は同じだった。
人類は最後に地球の大切さに気が付いたんだ。きっと次の人類は優しい世界を作れるだろう。
「次こそ優しい世界になるといいなというか、僕たちの思考で作るんだ」
僕がそう言うと、みんなも同じことを思っているようだった。
嵐が止んで、雲の切れ間から日が差し込むと、まるで天国への階段のようだ。
「それじゃあ、また来世で会おうね」
そう言うと、笑顔で水の中に入っていった。


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