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開成のジェンダー観について、、、(エシカル100考、71/100)
2020年元日のそごう西武の「ひっくり返そう」広告に賛意を送っていた人たちと、昨年の「女の時代、なんていらない?」広告を振り返る会とかやると面白いかな、、とかどうでもいいことを考えています。
というのも、新年早々なんだかなーーな記事が配信されたわけで、今年もジェンダーについては絶賛121位を満喫する年になるのかと暗澹たる思いを抱いたのですが、それを見ないふりするわけにもいかないというか、これはNOだよと声を上げないといけないんだろうなと思い、愚痴的駄文を書きました。
記事はこちら。
僕の母校である開成の柳沢校長がなんだか謎な、目を疑うというか、間違った取材でも受けたんじゃないかと思うようなことを語っています。
>母親が自分のためにつくってくれる食事が、一番いいに決まっているからです。
>そんなとき、シチューをつくって待っていてくれる彼女がいたら、「このまま一緒にいようか」となります。結婚が早くなるのです。
・・・とか。
え???嘘でしょ???と思っているのですが、残念ながら嘘ではないようです。
曲がりなりにも卒業生の一人として、かつダイバーシティ&インクルージョンとかエシカルとかに取り組む活動をしている者として、NOと言わないといけない。
開成という学校は、そりゃひたすらレールに乗ってひた走る人材を多く輩出しているものの、外れ者もしっかり認めてくれて、その価値を貴んでくれる、リベラルな学校だと信じています。
ジェンダーの分野ですっっごくユニークなチャレンジをしてくれている後輩なんかもいて、そういう多様性を育ててくれる場所だったと思っています。
そして社会の動きなどについてもちゃんとアンテナを張って、変化をしていける感性を涵養しているはずです。
でも、なんやねんこの記事。
悲しくなりました。
『男の子の「自己肯定感」を高める育て方』(実務教育出版)という本の一部を再編集して作られた記事だそうで、本でほんとーにそんなことを書いているのかわからないのですが(と、ギリギリまで弁護の可能性をさぐりつつ)、家事は女性がするのが前提、そのために早く結婚しよう、という内容は、進取の気質を持つ人材を育てようという学校にはありえない古さです。
昭和かよ。
こんなジェンダー観で育てられた生徒が大学とかでたらどうなるんだ。というかグローバルで全然通用しないだろ、、そりゃまずいだろ、、と思います。
そして開成ってこうなんでしょ、と言われることが心外でしかなくて悔しい。
悔し紛れにですが、年末に開成に行って、食堂のメニューを見て思ったこととして、全然食事がアップデートされていない。男子校らしさ満載といえばそれまでですが、食べ物を食べること、暮らすことみたいなことがないがしろにされているのか、、とか思っちゃいました。
振り返れば自分も高校生のころとか、食べ物とかどーでもいいというか全く意識していなかったのですが、だからこそインフラ側がなにかしらの気づきを与えるような仕掛けをしないと、食べ物を育てる人、作る人などに思い至らないまま社会に出てしまう。それってもったいないよな、、と思います。
というわけで、開成のジェンダー観ってみんなこうじゃないです、いくらなんでもこりゃひどすぎと思って嘆息してます。学校にも抗議の連絡したほうがいいんだろうな、、と思っています。と・・いうことでした。