ハイッテイル株式会社とスポンサー契約を結びました。
こんにちは。哲学チャンネルです。
この度「ハイッテイル株式会社」様とスポンサー契約を結んだことをお知らせします。
この契約は、今後の活動において非常に重要な変化だと思っています。そのため、その詳細は過不足なくお伝えしたい。
少し長くなるかもしれませんが、ぜひ最後までお読みください。
ハイッテイル株式会社側の記事はこちら
①スポンサー契約とは何か?
まずはじめに、今回のスポンサー契約の概要をお知らせします。
今回のスポンサー契約に関しては、スポーツ選手とスポンサーの関係を想像してもらうとわかりやすいかと思います。
選手はメディアに出るたびにスポンサーのロゴの入った洋服などを着ます。スポンサーはそれによって露出が増え、それが収益につながる可能性がある。一方で選手はその対価としてスポンサー料を受け取ることができる。
微妙なところで少しずつ違う点はあるのですが、今回の「哲学チャンネル」と「ハイッテイル株式会社」におけるスポンサー契約は、おおむねそんな感じのものでございます。
ハイッテイル株式会社は哲学チャンネルに対して一定のスポンサー料を支払う(金額の詳細に関しては守秘義務があり公開できません。まぁざっくりいうと「それで暮らせる額では到底ないけど、活動の援助としては死ぬほどありがたい」ぐらいの額です笑)
それに対して哲学チャンネルは、ハイッテイル株式会社の宣伝をしたり、動画にロゴを載せたり、場合によってはイベントを共同で行ったりして、露出のお手伝いをする。
*これ、めちゃくちゃ最高だなと思うんですけど、ハイッテイル株式会社には今、売る商品がありません笑 ですから企業情報の紹介はするんですけど、別にそれが売上につながるとかではないのです。そんな状態でスポンサーになろうとする姿勢が、完全にパンクでありロックです。
ハイッテイル株式会社は「企業名の露出」「知名度のアップ」「ブランド価値の向上」が得られて
哲学チャンネルは「活動費の増加」「活動量の向上」が期待できる関係になっているわけですね。ありきたりな表現でいうとwin-winというやつです。
②なぜ。
いわゆるYouTuberまたはインフルエンサーに対して、企業がスポンサーにつくという形式は、まだ一般的ではないと思います。
例えば「案件」と呼ばれるものは、非常に短期的な広告関係です。
企業はインフルエンサーに広告料を支払って、指定の商品を指定の方法で紹介してもらいます。その紹介によって得られるリターンが払った広告料を上回ればOKという具合ですね。
しかし、今回の契約はそのような短期的なものではなく、わりかし長期的な関係構築です。そもそも前述の通り、現状売るべき商品がどこにもないですし笑
この「なぜあえてスポンサー契約なのか」また「なぜ今なのか」「なぜハイッテイル株式会社なのか」の理由自体が非常に重要な部分なので、以下、じっくりと説明したいと思います。
③ハイッテイル株式会社とは?
ハイッテイル株式会社は本当に最近設立されたベンチャー企業です。どれぐらい最近かというと、今年の2月です。これについては創業者の高尾(ぽれ)さんのnoteをご覧いただくのが早いですね。
どこまで書いて良いのかわからないので、どこまでも書いてしまいますが、高尾さんは去年まである上場企業の社長として働いていました。
ちょっと表現が違いますね。
高尾さんは2015年にeスポーツ関連の会社を立ち上げ、紆余曲折あって去年の11月にウェルプレイド・ライゼスト株式会社として東京証券取引所グロース市場へ上場しました。
そして、そのちょっと後に取締役を退任します。
これについても高尾さんのnoteを見るのが早いでしょう。(他力本願)
その後、ハイッテイル株式会社を設立し、今に至るわけです。
ハイッテイル株式会社では「何かに没頭している人」を対象とした「何か」をやろうとしています。「何かに没頭している人」をハイッテラーと呼称し、ハイッテラーを何かの形で応援したい。没頭に没頭できるような環境を作りたい。そして個別の活動が最終的により良い文化を醸成するような活動をしたい。そんな理念のもと動き出しています。
ハイッテイル株式会社の理念は、私が思い描く未来像と非常に似通っており(後述します)どこをとっても共感しかないのです。
④馴れ初め
実は、高尾さんは哲学チャンネルの視聴者でした。ついでにTwitterもフォローしてくれていて、たまーにリプライをくれるような関係だったんですね。そんな中、奇跡が起こりました。
私は10代の頃から20代前半まで料理人をやっていました。(これ言ったことあったかな?)それがまぁ激烈に厳しい環境でして、その時の経験は今でも大いに活かされています。で、その職場で数少ない信頼できる先輩が今は東京の保谷という場所で飲食店をやっていらっしゃるんですね。
大人になってからそれを知って、一度ご飯を食べに伺ったこともあったんです。その際に、今私が何をしているのかみたいな話もして、その流れもあって、お店のアカウントで哲学チャンネルのTwitterをフォローしてくれていたんです。
去年の7月。ふとこんなTweetをしました。
すると
さらに
なんと、高尾さんは先輩のお店の常連さんだったのです。こりゃちょっとした運命では?と思い、視聴者さんとお会いする第一号は彼にしたいなとずっと思っていました。
そして、高尾さんの会社が上場した少しあと、先輩のお店「楓天」にてサシ飲みを敢行。初対面とは思えないぐらい盛り上がったわけです。基本人見知りの気がある自分なので、めちゃくちゃ不安でしたが、本当に楽しかったですね。そのときから「何かお互いの良さを混ぜて新しいことができたら良いな」なんて心の中で思っていたのですが、そこから数ヶ月は(特に高尾さんがバタバタしていたのもあって)特に何の進展もありませんでした。
で、先月。これといって用事はなかったのですが、ただ飲みましょうという話になり先輩のお店「楓天」にて再度サシ飲み。その際にスポンサーの関係について盛り上がり、今回の話に繋がったという経緯です。
もちろん、この関係がこれからどうなるかは全くわかりません。しかし、現段階では間違いなく素晴らしい縁だったなと思っていますし、そういう意味で「楓天」は特別な場所です。もはや聖地です。
話は変わりますが、そんな状況でしたので「楓天」店主の佐藤さんに
「楓天を聖地にします。もし仮に哲学チャンネルの視聴者さんが楓天にお越しになって『哲学チャンネルを見ました』と伝えたら、ドリンク一杯無料にしてください」
と無茶振りしたら、快く「いいよ」と言ってくださいました。
ということで、お近くの方がいらっしゃいましたら、ぜひ顔を出してみてください。以下お店の情報です。
食べログの評価は不当に低すぎます。
どの料理も本当に美味しく、お酒もたくさんの種類が用意されています。
将来的に哲学チャンネルで何かの集まりをやるならば、ここでやりたいなぁなんてことも考えています。ただ、場所がちょっと不便かもですが・・・
⑤何が変わるのか?
まずお伝えしたいことは、今回のスポンサー契約によって今までの活動の何かが「減る」ことはありません。また、発信内容が(契約の影響によって)何かしらに偏るということもありません。基本的な活動は今までどおり、あくまでもマイペースに行っていきます。
とはいえスポンサー料があるのは大きいです。それによって購入できる本もあると思うし、本来だったら何かしらの行為をして稼がなければいけなかった生活費の一部をスポンサー料で補填できるので、単純に哲学チャンネルの稼働時間が伸びるものと思われます。まずはその部分で今回のスポンサー契約を還元できると嬉しい。
また、ハイッテイル株式会社では、コミュニティの運営(もちろんハイッテラーを媒介にした)も志しているようなので、哲学チャンネルを媒介としてそのような企画ができる可能性も大いにあります。読書会やオフ会や哲学カフェ的なもの。これまでやるやる言いながら意識的に後回しにしていたことが、やっとできるかもしれません。
そういうことなので、今回のスポンサー契約は哲学チャンネルの視聴者様にも間接的にメリットがあるものなのだと思っています。そして、実際にそうなるように頑張っていきたいとも思ってます。
正直、現段階では実際にどのような活動になっていくのかが全くわかっておりません。むしろハイッテイル株式会社とその辺りを模索しながらチャレンジをしていくことが一番の目的だったりしますので、その辺りの活動報告についても逐一noteなどでお知らせしていけたらなと考えています。
⑥遠くにあるもの
ここからは私の信念や理念的な話になります。とはいえ、前述のとおり、それはハイッテイル株式会社のそれと非常に近いものでもありますので、この機会にそれらについてちょっとだけ書きます。
私が哲学チャンネルを運営している一番の動機は「哲学または哲学的な価値観をもっと一般に浸透させたい」というものです。
これについては過去にも似たようなことを書きました。
まぁ簡単にいうと「もっと自分の人生について真剣に考えて良いし、それを他者と共有してもよくね?」という信念です。
例えば誰かと話しているときに
「ねぇねぇ、僕達にとっての幸せって何だろうか?」
と質問したら、どうなりますかね。
場合によっては「急にどうしたw」とか「なんか悩んでんの」とか、ちょっと変な人みたいな扱いを受けてしまうのではないでしょうか。
私はそれが嫌なんです。むしろ誰かと話すときはそういう話ばっかりしたい。でもそれが敬遠されることも痛いほど知っている。みんなどこかで自分の人生について悩みつつ、それでも「それを横に置いておいて生きる」ことが肯定されているような気がする。
そう考えると「哲学について語る」という行為も、上記と同じような反応をされますよね。そりゃそうです。「ねぇねぇ、僕達にとっての幸せって何だろうか?」は哲学だから。
だから、哲学自体もそうだし、それに付随する哲学的な問いや思考をもっと一般的なものにしたい。そして、多くの人が「ねぇねぇ、僕達にとっての幸せって何だろうか?」を平気で語り合える社会を作る小さな歯車になりたい。きっと近いうちにそれが必要になると確信しているから。
私が哲学チャンネルを運営する一番の理由はそういうものです。
そしてもう一つ、哲学チャンネルの運営を通して歯車になりたい未来像があります。それが「突き詰めたいものを突き詰められる世の中」です。
これについては言語化がすごく難しいのですが、一例として大学をはじめとする研究について考えてみましょう。
今世界ではさまざまな機関でさまざまな研究が行われています。研究ごとに予算がつき、研究ごとに人気の差があり、研究ごとに注目度が違います。
では、昨今予算や人気や注目度が高い研究とはどんなものでしょうか。
これは簡単ですね。最終的にビジネスとして転用できるものです。
私たちの世界の根底には資本主義がありますから、研究といえども投資対効果が求められます。それにより、物理学をはじめとする科学的な研究には(ビジネスへの転用が見えやすいから)予算や人気や注目度が付きやすく、文学をはじめとする文系の研究には(ビジネスへの転用が見えづらいから)予算や人気や注目度が付きにくいという傾向があります。そう考えてみると、これってまずい気がしませんか。いえ、資本主義的には問題ありません。きっとそれが最適解なのでしょう。でも文化的にはどうでしょうか。
「今必要のないもの」にお金が流れないと「今必要のないもの」の発展はありません。しかし文化というものは「必要のない」ものの中にも含まれているのではないでしょうか。もしかしたら「必要のない」ものの中にこそ文化が眠っているかもしれないまである。
私たちの社会を、遠い未来の世界へ「文化」として残すことを考えたときに、今よりももっと「必要のない(と思われている)もの」へお金が流れるべきだと思うのです。しかしそれは資本主義の鉄則と逆行しているので、なかなか実現されるものではない。でもそういう世界が実現されるなら、それはめちゃくちゃ楽しそうで仕方がない。
要は、そんな世界が実現できるとして、その過程の歯車の一つになりたいなということなんですよ。うーん、なんかちょっと違うな。まぁいいや。
それで、今は研究職について例を挙げたわけですが、これは全く別ジャンルの個人にも当てはまることなんですね。何かを突き詰めたい人がいたとして、その人は何かを突き詰めたいんですけど、それでも暮らすためには何かの仕事をしなくてはいけない。仕事をしていると突き詰めたいものに全力を投入することができない。だから、突き詰めたいものに全力投球するためには突き詰めたいことを本業にする必要があるんだけど、そうすると突き詰めたいものでビジネスが成立しないといけない。ビジネスを成立させようとすると、少しずつやりたいこととのギャップが生じる。そもそもうまくいく人は一握り。突き詰めたいことを突き詰められたままビジネスで成功する人なんて本当に一握りしかいなくて、ほとんどの場合は突き詰めたいことでビジネスが成立せずに撤退する人か、ビジネスは成功したけどもはやそれは突き詰めたいことではなくなった人のどちらかになってしまうのです。
そして、その原因も資本主義です。
いや、資本主義を否定したいわけではありません。資本主義には良いところも悪いところもあり、差し引き良いところの方が圧倒的に多いシステムだと思っています。だから全然否定はしない。嫌いだけど。
でも、ここに対して何かできないかなってことをずっと考えているんです。そして何かできるのであれば、自分が率先してその「何か」を実践したいと。
勘の鋭い方ならもうお分かりかと思うのですが、これまで使ってきた「突き詰める」を「没頭する」や「ハイッテイル」に置き換えると、言っていることはハイッテイル株式会社の理念と非常に近いんですね。
今回スポンサー契約を結ぶに至った一番の理由はこれです。未来像が引くぐらい一致してしまった。スポンサー契約は非常にありがたいですが、スポンサードしてくれる人・団体と私の価値観が合わなければ契約を結ぶわけにはいきません。人間関係ってそういうものだということは37年生きてきて嫌というほど知っています。お金が先行した人間関係は、どう足掻いても上手くいきませんから。
ですから、今回のスポンサー契約は単なるスポンサー料と紹介行為の交換ではありません。この関係を通して「何かを突き詰める人がそのまま突き進める環境づくり」の何かに貢献していきたい。と、わりと強く思っています。そして、哲学チャンネルの活動自体がそのモデルケースになれば、こんなに嬉しいことはない。まぁこの辺りに関しては語るに落ちるといけませんので、実際のところは活動を通して見届けていただければと思います。
どうでしょうか。私的には素敵な信念だと思っています。本当は、この信念に共鳴してくれたらハイッテイル株式会社の何かを購入してくださいとか、何かに参加してくださいとかそういう話になるのですが、前述のとおり受け皿が何もありませんので笑 もしよろしければ高尾さんのTwitterでもフォローして、更によければリプライでも飛ばしてみてください。
長い駄文にお付き合いいただき、ありがとうございました。
まぁ、マイペースをモットーにしている私ですので、ぼちぼちやっていきます。いつもありがとうございます。今後ともどうぞ宜しくお願いいたします。