投球時の歩幅と球速には関連するか?
球速と歩幅
よくここに関しては議論になるかと思います。昔?は右投手であれば右膝が地面に着くほどステップ幅を大きくし、重心を低くすることが良いのではないかと考えられ、そのような投手が多かったと思います。ではステップ幅は広ければ広いほど良いのか?今回は、歩幅と球速との関連を調査した報告を紹介致します。
上武大学の研究チームの報告です。
対象は大学生投手18名、3次元動作解析装置を使用し、全力投球時の歩幅の絶対値・最大開脚幅に対する歩幅・身長に対する歩幅と球速との関連を調査しています。
結果は球速と歩幅の絶対値と正の相関を示し、最大開脚幅や身長に対する歩幅と球速との関連は示されていません。この結果の、一つの考察としては身長が高い選手の方が当然球速を出すということに有利であるということです。さらに、Crotin,2014らは歩幅を広く投げるほど疲労しやすくなると報告しており、まとめると一概にすべての選手が歩幅を広げれば良いというわけではなさそうです。
筆者も、球速には歩幅だけではなく他に沢山の要素が関係すると述べています。では歩幅以外に投球フォームのうちどこを重要視したら良いのか?
膝屈曲角度
身長に対する歩幅ではなくあくまでも絶対値と球速が関連するということは単純に体が大きい選手が有利であるという結果です。
では他に球速に影響するフォームとして他に何があるか?その一つに膝の屈曲角度があります。
Trigtら,2018の報告によるとリリース時・MER(最大外旋時)の投球時の膝の曲がり角度が深い程球速が下るという結果を示しています。反対に、膝が伸びている程球速が速いという結果です。
プロの投手の膝の角度を参考にしてみてはいかがでしょうか?大変勉強になるかと思います。
さらに、詳しく角度で算出することで、シーズン中での経時的な変化を追うことも可能であり、選手とコミュニケーションを取ることが大切であると思います。
まとめ
●球速と投球時の歩幅は絶対値と関連するが身長に対しての割合では関連を認めない
●球速とリリース時、最大外旋時の前足の膝屈曲角度では負の相関を示す→膝が曲がるほど球速が出づらい
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