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映画「Winny」ネタバレあり感想 #winny

公式サイト

映画の前にこの勉強会を聴きました。

そして、映画見た人のみが参加できる感想戦に登録しました。

以降はネタバレあり感想です。映画鑑賞後にどうぞ。


懐かしいPC-8001

金子さんが小学生のころに電気屋さんの店頭のパソコン(NECのPC-8001)でプログラムを作っていたシーンがありました。懐かしい。その頃、私は中学生でした。
2002年ごろのWinnyを作っていたときにメインで使っていたと言っていたノートパソコンがIBMのThinkPadでしたね。まだ画面のアスペクト比が4:3の頃の。同じ時期に私もThinkPadを愛用していました。

NekoFlight, NekoFightは実在した

この映画は実録物なのですが、どこまで実際のものなのだろう?

映画の中に出てきた金子さんが作ったアプリのNekoFlightとNekoFightは実在のものでした。また、この記事の中で、

趣味で夕焼けの撮影を始めたんですが、しばらくすると、気象学っていえばいいのかな? ハンパなく詳しくなっている。雲がどうなるか予測して、夕焼けがきれいになりそうなスポットを推定して、そこに行って日が沈むのを待つわけです。あれには驚いた……。

映画の中でもこれは再現されていましたね。雲のできるところを予測していたという話をされていました。

東出昌大さんの人物の再現度がすごい

実録物の映画ではエンドロールのときに実際の人物の写真が映されることが多いですが、本人と演じた俳優さんではけっこう印象が違いますよね。

東出昌大さんは映画「聖の青春」で 羽生善治さん役を演じていました。そのときの再現度もすごいと思ったのですが、今回もすごいですね。その人の持つ雰囲気を見事に再現しています。映画の最後で、無実を勝ち取ったところの静止画のシーンとエンドロールの間に金子氏本人のインタビュー映像が流れますが、違和感を感じませんでした。

この部分にご本人のカットを使ったのには説得力がありますね。無実を勝ち取ったのはまぎれもない事実であると。

この映画を今観る意味

技術者やプログラムを作る人はこの映画を観て、過去にこのようなことがあったということを知っておくべきだと思いました。
このようなことは決して一度きりの特別なことではなく、形を変えてまた起こることだと思います。最近の技術の進歩はめざましく、人々の予想を超えていろいろなことができるようになるでしょう。法整備はそれに追いつくことができず、恣意的な逮捕により罪を負わされることがないとは言い切れません。
技術者は困難があれば、それを探究心を持って乗り越えたい。研究開発を行うには資金が必要。その資金を出す人はよこしまな方法でそれを運用してお金を稼ごうとするかもしれません。とてもありそうなことです。
そのときにWinnyの開発者が無罪を勝ち取った判例が意味を持ちます。
「未来の技術者のために」
これは私達に向けられた言葉なのだと思います。

 

2023/03/12 追記

私の記憶では200x年代に初めてオンラインの翻訳サービスが登場したと思うのですが、そのときに機密情報(顧客との英語のメールとか)をオンラインサービスに入力するなと会社から通達があり、どうしても必要な人は申請すればローカルで動作する翻訳ソフトを購入してもらえました。(その当時のものは精度は今ほど良く無いわけですが)
そのときは、機密情報を入れるとその運営会社に筒抜けだったわけですが、ChatGPTではその情報が他のユーザーに漏れてしまう可能性があるのでさらにひどいですよね。

こっちにも書きました。

2023/03/16追記

これ面白い。リアルな法廷シーンの裏側。

2023/03/28 追記

吉岡さんの役は、愛媛県警の巡査部長時代の2005年に、県警の裏金問題を実名で告発した仙波敏郎さん(75)だ。

Yahoo news

実在の人物の再現だったとは。


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