見出し画像

燕は戻ってこない【キャリアコンサルタントは観た!】#8

【ドラマ:燕は戻ってこない】


「派遣社員として暮らすリキ(石橋静河)は悩んでいる。職場の同僚から「卵子提供」をして金を稼ごうと誘われたのだ。生殖医療エージェント「プランテ」で面談を受けるリキ。そこで持ち掛けられたのは「卵子提供」ではなく「代理出産」だった。元バレエダンサーの草桶基(稲垣吾郎)とその妻、悠子(内田有紀)が、高額の謝礼と引き換えに二人の子を産んでくれる「代理母」を探していた―。」

NHKドラマ10。あいかわらず攻めた内容のドラマをやってくれます。貧困女子、代理出産、不倫、女性風俗などなど、毎回かなりヘビーな展開で、セリフやシーンもリアル。

貧困女子のリキ。その日を生きるのが必死の毎日。「お金」があれば、もう少し幸せになれるんじゃないか?と逡巡する。そこに持ち込まれる「代理出産=サロゲートマザー」の話。あくまでもビジネスの話であり、その報酬はリキにとって、これまでとケタ違いのモノ。これで「人並の幸せ」が手に入る。

基と悠子夫婦。もともと略奪婚の烙印を押されたうえ、子どもができない、ということで夫婦仲、嫁姑関係もぎくしゃく。そこに「子どもさえ手に入れば全て上手くいく」という話が持ち込まれる。

両者の思いが「マッチング」され動き出す「代理母」計画。全てはビジネスライクに計画的に・・・のはずだったのに少しづつ狂い始める。
リキ・基・悠子、「幸せになりたい」を巡り、それぞれの思いが揺れ動きながら、自身の欲望もさらけ出す。

そして無事出産し、子らの「母」となったリキの決断。これにはア然としました。(先日観た映画「ミッシング」との落差が大きすぎる)

これは誰にとっての最良な選択だったのだろうか。母と子はこの後、どうなっていくのか。

様々な思いが駆け巡ったドラマでした。

https://www.nhk.jp/p/ts/J6J9VGVZ81/


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?