漫画を描くこと

水谷アス

2021年3月8日 23:02

子どもが先日７歳になりました。
つまり私も母親７歳です。

子どもは出来る事が
増えているというのに…

母親７歳、まだまだポンコツで
子どもを産む前には出来ていたことが
ドンドン出来なくなっている
実感があります。
（物忘れのひどさなんて尋常じゃない）

でも、出来るようになったこと。
それも増えました。

無職になって、かれこれ２年

最初の１年は失業保険を貰いながら
何か出来る事はないかともがきました。
色んなスクールにも行ったし
イベントをやってみたりもしました。

「仕事」というものが
会社に勤めて
お給料をもらうものであると
完全に思い込んでいた私は
会社から離れ、広い世界に触れ
そればかりではないと
知ることになりました。

何より一番の収穫は
仕事をしているときには見えなかった
子どもの大切さでした。

私が子を産んでも
仕事をつづけた理由は
将来的に子どもが
経済的に困窮しないよう
家計を安定させておいて
あげたいからということ。

もし、一度正社員から
離れてしまったら、
子持ちのブランク有主婦は
もう正社員には戻れない。

ただそれだけの理由。
仕事にやりがいなんて
感じていなかったから
ただひたすら日々が苦痛。

仕事が苦痛で
苦痛なことをして帰った家で
子どもと喧嘩をして
そんな日々もひたすら苦痛。

「私は一体、何をしたいんだろう」と
そのとき、ハタと思ったのです。

育児も仕事も苦痛で
楽しいことが欠片もないこの日々を
いつか思い返したときに
私はどう思うだろうかと。

人生は楽しんでなんぼ

↓去年の夏に書いた記事からの引用。

自分でやりたいことをつくるのは楽しいのだ。
勉強にも、仕事にも
「そんなもんだよ」なんて
そんなつまらない言い方はしたくない。

今もなお私は「楽しい」仕事を目指し
漫画を描いています。

でも一向に、収入は増えません…
さすがにそうなってくると
生活がかかってくるので
「楽しくないとダメ」なんて
言ってられない。

生きるって難しい。

生きづらさを捨てるまでの物語

noteのトップ固定の漫画は
絶対描きたいテーマではあるのですが
小出しに連載などせず
一発で本にしたいと
思うようになりました。

小出しにした結果
様々な意見を食らうことで
私が揺さぶられる事が
予想されたからです。

実際たった一本のあの読み切りに
色んな意見が付いたことで
描こうと思っていたけど
描きづらくなったものが
出てきました。

連載になればさらに
描きたいものがブレて
「人が描いてほしいもの」を
描いてしまう自分が見えました。

あのテーマに関しては、私は
「自分が描きたいもの」を
どうしても貫きたい。

それと、ノンフィクションで
悲しい思いをした娘を描くという事は
娘に悲しい思いをさせた
大人を描くことになる。

その描写はリアルに描けば
弱者をイジメる悪い大人のように
なってしまうと思います。

でも私は、娘が悲しい思いをしたのは
周りの大人の無理解が悪い！と
責めたてたい訳ではない。

周囲の無理解で苦しんでいる子が
きっと今もいるから
そこに気付いてほしいと
思って漫画にしようとしている。

どう描けば、描かれる人を傷つけず
大切なことを伝える描写が出来るか…
それも考えていきたいです。

ブレない強い軸を持つためには
実績が自分の中に積みあがることが
まず大切なんじゃないかと
最近想いを変えました。