ひよっこ漫画描きが1本作品作るまでの話 その2
シリーズで継続しています。
今日はとりあえずこれから作業ですが、その前にやった作業の記録だけ。
前回はプロット→ネームまでやりました。
で、ネームを漫研部にちょっと投げて意見を頂き…
ちょっと変えた方がいいところなどのご意見と自分で何度か読み直してこの方がいいなと思ったところを変えていきます。
今回はちょっと実験的なことやってるので、ネーム段階からすでにガンガン内容ネタバレして進めていきます~。
では最初に勢いで進めたネームを8P。
これがプロットから自分なりに内容を入れて作ったネームです。
プロット+ネームで3時間。
このネームデータをサロンの中に投げてご意見を求めてみたらいくつか意見が。
その中で私的に意外だったのが「最後の旦那さんがちょっと冷たいよね」という意見。
私的にはこれぞリアルだなと思ってこういう流れにしたんですよね。大体奥さんの買い物に付き合う旦那さんって飽きちゃって「早くかえろーぜー」ってなってるじゃないですか?
でもうちの夫は超いい人なので、かなーり待たせたんですけど「いやいや、テトムの足に合う靴を見つけてもらえてよかったね!俺も靴沢山見れたから楽しかったよぉ~」みたいな感じだったんです。
それをそのまま描くと内容的に弱いかな?って自分的には思ったんですよね。
マンガって共感が大事っていうし、多分世間一般的に共感してもらえる確率が高いのは「旦那が買い物に飽きちゃってさっさと帰りたくなってる」設定だと思ったんです。良かったね!って喜んでくれるダンナさんに共感してもらえるかなぁ?と…。
靴がぴったり→シンデレラ シンデレラの夫だから一応王子様ってことで「さ、とっとと城に帰りましょう」というようなセリフにしたわけです。
でも客観的な意見を聞くと、ここで一緒に旦那さんが喜んでくれる方が、なんか「わぁ良かったねぇええ」って気持ちで読めるよね!みたいな。
へーーーー!そうなんだーーーー!!
後は場面の切り替えを変えてみたら?とかのご意見も頂き。
それも納得いくものだったので、そちらも変えました。
そんで自分的に原稿見直してみたら「あ、ここ、こういう感じにした方がいいかしら」っていうのも出てきて、何だかんだイジってこれが45分ぐらいです。
このまま下書きとして少し書き込んだらこのあとペン入れしまーす。
まずは修正したネームをば。
大きく変わってるのは8ページ目の展開ですが、他にもちょこちょこと変わってる部分があります。見る人によっては「前の方が良くない?」っていうのもあると思う。多分。正解がないから難しいですよね。
〔3P目変更点)4Pと冒頭が入れ替わっています。
〔4P目変更点〕3Pと冒頭を変え、ラストのシンデレラに繋げるべく大コマのシンデレラ感を増してみました。
〔5P目変更点)3コマ目を二つにわけて、テトムと店員さんの表情をそれぞれ正面からのアップにしました。
〔6P目変更点〕3コマ目、前は男と女のネコの絵を描いていましたが靴の絵に変更。カカトの幅の違いが分かりやすいように表現を変えています。4コマ目に小さな独り言も追記。
8P目、ここの展開が、客観的意見によって大きく変わったところです。
ここに「シンデレラぁ」の描き文字が来るので、1P目の方は消そうと思っています。
実際これで繋げて読んでみると、確かに、読後感のさわやかさがあってこっちの方がいい気がする。真のハッピーエンド感があるような。
前のネームだと、せっかく足に合う靴が見つかったのに、一緒に来てくれた旦那さんがだれているというちょっとマイナスな印象があったんですけど、このラストにするととにかくスカッとする気がします。
うーん、客観的意見大事。
ほんじゃーペン入れしまーす。
作業時間 プロット→ネーム→ネーム修正 3時間45分
次回に続くっ!