オランダのKroller-Muller美術館へ自力で行ってみた
先日、東京のワタリウム美術館でLois Weinbergerの植物の作品をみたとき、
オランダのクレラ―ミュラー美術館でみた、同氏の作品を思い出した。
この美術館までの道筋で結構な苦労があったので、
記憶を遡りここへ記します。
今後、この美術館へ行く方の計画の材料として、少しでも参考になったら嬉しいです。
クレラ―ミュラー美術館とは
英語表記では、Kroller-Muller Museum。
この美術館は、1907年から1939年の間にヘレーヌ・クレラ―・ミュラ―という女性がその生涯をささげた事業。彼女が収集した美術品コレクションは、約11,500点にものぼり、最大級のものの一つ。
有名な「アルルの跳ね橋」「夜のカフェテラス」などゴッホの代表作が多く展示され、印象派やモダンアートのコレクションも充実していることで、日本からの観光客も多い。
美術館自体は、広大な森林の中にあり、その自然の中に野外作品も数多く展示されている。作品鑑賞だけでなく、森林浴やハイキングも楽しめるのがまた魅力。
クレラ―ミュラー美術館への行き方 *2022年9月
まずAmsterdam Centre (アムステルダム中央駅)から Ede-Wageningen 駅へ。
Ede-Wageningen駅のバスターミナルからバスに乗り、Rotonde, Otterloというバス停へ。
ここなんですが、Google Mapだとバスの行き方が出てこなくて、タクシーしかない。
ホームページにはバスと歩きで行けると書いてあるのに、、。
奇跡的にオランダで留学中の友人が発見してくれたのが、
9292というアプリを入れて、検索窓に Busstation とバス停名の前に入れる、というもの。
こんな感じで、プラットフォームGのバスに乗ればいいことが分かる。
時間も出てきた。1時間に1本ほどだった。
でも、オランダはよくバスも電車もよく大幅に遅れるし、ストライキで運行中止になるので、時間はあまりあてにしない方が良い。
この時のバスは、時間通りに発車した。
Rotonde, Otterloのバス停からは徒歩で入口まで行けるようだったので、徒歩で向かうことにした。
10分程歩くと、Museumの旗が出てくる。入口らしき雰囲気になってくる。
車が通過するゲートを抜けると、
ママチャリのような自転車が大量にならんだ駐輪場。
美術館の方向には、広いまっすぐの一本の道路。左右には森林。
やっと気が付いた。
ここはあくまでも美術館の敷地の入り口。
前述のとおり、広大な森林に囲まれているので、美術館自体はもっと先。
ハイキングも楽しめる、、
はい楽しめます。
晴れの日でしたら。
周りに、ほとんど人はいない。
時折、ゲートを抜けてきた車が、私達の横を通りすぎて行くだけ。
それはそう。
大雨降ってますから(笑)
意を決し、レインコートを装着し直し、片手に折り畳み傘を指し、
もう片方の手でハンドルを握った。
ここは世界一、平均身長の高いオランダ。
自転車の大きさも、サドルの高さも、大きめ。
バランスがうまくとれない。
何度か挑戦するが、倒れそうになる。
見かねた友人が、二人乗りを提案してくれた。
私がリアキャリアで傘を差し、友人が漕ぐ。
車が通りすぎていった一本の道路を、ひたすらまっすぐに。
雨に対して、もってきていた折り畳み傘は小さすぎた。
おそらくその距離、15分以上あったと思う。
雨に打たれながら、私を後ろに乗せて漕いでくれた友人には、感謝しかない。
本当にありがとう(笑)
苦労して辿り着いたKroller-Muller Museum、ずーっと実物でみたかった作品達は本当に本当に感動で、訪れる価値は十分すぎるくらいだった。
美術館て、こうアクセスが悪い辺鄙な場所にあるところも多いが、
その旅路のストーリーもまた良い思い出になる。
*あとから調べたら、美術館自体の近くまで行ってくれるバスもあるようですので、雨の日は、それがいいかもしれません。晴れの日は、サイクリングとして気持ちよさそうです!
最後に
クレラ―ミュラー美術館、興味があればぜひ行ってみてください。
Kroller-Muller Museumでのゴッホのお気に入りを少し添えて締めくくります。
そこからは徒歩で行ける
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