グラフィック社『造本設計のプロセスからたどる 小出版レーベルのブックデザインコレクション』に『純粋思考物体』が掲載されました。
❝純粋な「物体」として存在する❞
3月29日発売の『造本設計のプロセスからたどる 小出版レーベルのブックデザインコレクション』(グラフィック社)において、〈印刷・製本・デザインに独自性、実験性を持つ近年の事例から約80点〉のうちのひとつに『純粋思考物体』を選んでいただきました。
造本組版を担当されたアトリエ空中線の間奈美子さんにより、制作のプロセス、素材選び、加工方法まで、「物体」としての『純粋思考物体』が、静謐な写真とともに、あますことなく記録されています。
また巻末には「今、紙の本をつくる理由」として、テテクイカのコメントも掲載され、詩人・河村悟による『純粋思考物体』が紙の本である理由や、〈純粋思考物体〉とはいったい何か、などについても綴っておりますので、ご一読くだされば幸いです。
ブックデザイン、企画や流通にいたるまで、多種多様な「本をつくる」という工程を味わえるだけではなく、どのページにも美しい本が並んでいます。紙の本好きにはたまらない、書物の博覧会のような贅沢な一冊です。