言葉を考える カタカナの乱用が悪い
言語は思考の道具だから、言語を蔑ろ(ないがしろ)にすると思考力が劣化する。この実例をカタカナの乱用で考えてみましょう。
ユネスコやユニセフという片仮名語を聞いたことが無い日本人は少ないと思うが、では、ユネスコ、ユニセフが何を意味する言葉なのか知っている日本人はどれほどいるのか、、、。
Google翻訳に賭けてみると
日本語:ユネスコ
普通话:联合国教科文组织(Liánhéguó jiàokē wén zǔzhī)
日本語:ユニセフ
普通话:联合国儿童基金会(Liánhéguó értóng jījīn huì)
中国人の60%~85%が使っているといわれるMandarin(普通話)では、意味が解る言葉が使われているから、これらの言葉を使う中国人でその意味を解らずに使う人はいないと思う。したがって思考停止せずに人間らしく頭を使うことが可能です。
しかし、片仮名表記が乱用される日本語では、UNESCO:United Nations Educational, Scientific and Cultural Organizationや、UNICEF:United Nations Children's Fundの意味が飛んでしまって、思考停止状態に陥りやすいのです。
他にもたくさんありそうですよ。
AIDSなんてのもそうですね。
後天性免疫不全症候群(acquired immunodeficiency syndrome, AIDS, エイズ)の英語からAIDSと略記されるようになったのは良いとして、それをエイズとカタカナ表記したとたんに思考停止になりませんか?
エイズと聞くと何かしらの支援(aid)の複数形かと思ったり、しない?
ツベルクリンは、
ドイツ語:Das Tuberkulin
普通话:结核菌素(Jiéhé jùn sù)
まあ、最近の若い人はツベルクリンと言う片仮名語自体をご存じない方も増えているようですが、私たちは子供のころからツベルクリンという片仮名語を意味も解らず覚えていたものです。
もし私たちが中国人でMandarin(普通話)を使って生きていたら、ツベルクリンというドイツ語由来のカタカナ語ではなく、結核菌素と言う意味の分かりやすい単語で思考していたのだろうと思います。
日本人の思考停止を減らすためにも、片仮名語の使用制限を検討しないといけないと思うぞ‼️