哲ちゃん元気だ!

言葉が好き。 考えることが好き。 合理的な事が好き。 犬が好き🐕。 料理は修行中。 英語はそこそこ、ドイツ語は読むだけ、中国語も勉強開始。 polyglotに成りたい!

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最近の記事

言語を考える 年月の表現

年月の表現について考えてみました。 (日本語) 一昨年、先々月、先々週、一昨日 去年、先月、先週、昨日 今年、今月、今週、今日 来年、来月、来週、明日 再来年、再来月、再来週、明後日 (漢語の繁体字) 前年、前月、前週、前天 去年、上個月、上週、昨天 今年、本月、本週、今天 明年、下個月、下週、明天 後年、後月、後週、後天 いずれの言語もSymmetricalではないが、「2○前」「2○後」を表現するのは漢語の方が一貫しており簡単ですね。 しかし、漢語で「前月」を見た

    • 言葉を考える 知能と智慧

      汉语(Mandarin)では人工知能を人工智慧と言いいますが、僕は、知能はIntelligenceであり、智慧はWisdomだと思っているから、この人工智慧という用語には違和感があります。 ちなみにGoogle翻訳で「知能はあるけど智慧は無い」と言う文を翻訳させると、 有智慧但沒有智慧(Yǒu zhìhuì dàn méiyǒu zhìhuì)と自家撞着した文が出ます。 つまり、汉语では知能と智慧を区別していないという事なのでしょう。 でも、ひょっとしたらGoogle翻訳

      • 言葉を考える 〇〇家と〇〇者

        「職業に貴賤は無い」とは言うけれど、 ○○家は尊敬され、○○者は特に尊敬されない職業と考えると、 中国でも日本でも○○家と呼ばれ、一目置かれる人々もおるし、 片方の国では○○家と尊敬されながらも、もう片方の国では○○者という並の扱いの人々もおります。 (漢語)vs(日本語) 政治家 = 政治家 音乐家 =音楽家 发明家 = 発明家 科学家 ⇒ 科学者 哲学家 ⇒ 哲学者 罪犯  ⇒ 犯罪者 囚犯  ⇒ 受刑者 我が国でも殺人犯とか、窃盗犯とか言う様に、〇〇犯という呼

        • 言葉を考える 動詞の時制が必要か?

          过着不平凡的生活,经常去海滩和湖边旅行的1只灰猫,独自进行它最大的冒险:从怀俄明州旅行数百英里到加州。 上記の文章の動詞は进行(=進行)で、ここでは時間の副詞が使われていないから、現在の事を言っているのか、過去の事を言っているのか、わかりにくいですね。新聞の記事だと知っていれば通常は過去の話だとわかるのですが、、。これは文法ではなく、語用論による判断となるのでしょう。 この文をGoogle翻訳に入れると、 == ビーチや湖に頻繁に旅行する、並外れた人生を送っている灰色の猫

          言葉を考える カタカナの乱用が悪い

          言語は思考の道具だから、言語を蔑ろ(ないがしろ)にすると思考力が劣化する。この実例をカタカナの乱用で考えてみましょう。 ユネスコやユニセフという片仮名語を聞いたことが無い日本人は少ないと思うが、では、ユネスコ、ユニセフが何を意味する言葉なのか知っている日本人はどれほどいるのか、、、。 Google翻訳に賭けてみると 日本語:ユネスコ 普通话:联合国教科文组织(Liánhéguó jiàokē wén zǔzhī) 日本語:ユニセフ 普通话:联合国儿童基金会(Liánh

          言葉を考える カタカナの乱用が悪い

          言葉を考える comeとgo

          昼、餃子とラーメン食いながらビールを飲みました。 いえね、諸事情があって「日没前は呑まない」という僕のdiciplinは、ただ今一時停止中で、「暗くなったら外では呑まない(家で呑む)」に変更になっているのです。 そこで、熱烈中華食堂日高屋で昼のビールを飲んだのですが、目の前の注文用端末に表示されつづけている注意喚起文の動詞が気になってしょうがなかった。 いったい日本人は(日本の中学・高校で6年間も英語を教わった人は)、goとcomeの使い分けもできないのか? 問いかけ

          言葉を考える comeとgo

          言葉を考える 世界のTOP10

          言語のTOP10ではなく、どの言語で考える人たちが良い国を作ってるのか、という観点で世界の国々のTOP10を見てみましょう。 U.S. News & World Report社とWharton School of the University of Pennsylvaniaが共同で、良さげな国89カ国に関して、73項目の評価項目を数値化して順位をつけ、その上位10カ国の国名をランキング形式で発表しています。 この調査をした人々が米国で英語を使って生きている人たちだから、キ

          言葉を考える 世界のTOP10

          言葉を考える 母語と母国

          「私たちはある国に住むのではない。ある国語に住むのだ。祖国とは国語だ。それ以外の何ものでもない」、、、エミール・シオラン 彼は日本の様に国家と国語の境界線が厳密に一致している国ではなく、ドイツ語とマジャール語が公用語であったオーストリア・ハンガリー帝国の中で、ルーマニア語が使われるトランシルバニア地方で生まれ、ルーマニア人の両親に育てられながらも、幼少期にトランシルバニア・ザクセン人の家に下宿してドイツ語を覚えたという。 大学時代はルーマニア語図書館とドイツ語図書館に通い

          言葉を考える 母語と母国

          言葉を考える みゃ、みゅ、みょ。

          日本語は難しいので、ほとんどの一般的日本人は外国人に日本語を教えることができません。 言い換えると日本人は日本語の知識が不十分ですが、それでも日本語を使って毎日生活できている。 この事に気づくと、私たちが外国語を多少覚えて、不十分であるけれどその言葉で生活して行くことができる様になる、という自信に繋がりますね。 日本語の発音は母音が5つと、拗音を別の子音と数えても子音が29コ。 5×29の音素から成る比較的簡単な発音体系だというものの、mi行の拗音である、みゃ、みゅ、み

          言葉を考える みゃ、みゅ、みょ。

          言葉を考える 旦那はドナー?

          旦那と言えば、旧来型の夫婦、つまり夫が外から金銭を持ち帰り、妻が家事一切を引き受ける様な役割分担をしていた夫婦で、その妻が夫を呼ぶときに使う名称ですね。 最新型の夫婦、つまり同性婚など最近になって法的に認められつつある夫婦の形においても、外から金銭を持ち帰る役割が一人だった場合に、その人を旦那と呼ぶのかどうか、寡聞にして知りません。 旦那は檀那とも書きます。 寧ろ檀那が本来で、正統で、旦那はその音を画数の少ない漢字で表しただけの、いわゆる当て字だったところ、妾が正妻にな

          言葉を考える 旦那はドナー?

          言葉を考える 中国語には濁音が無い!

          大家好! これは中国語(と言っても中国で話される五十以上の言語のうちのひとつである汉语)で「みなさんこんにちは!」と言うほどの意味で、中国人が独自に決めた発音記号(=拼音、ピンイン)で書くと(Dàjiā hǎo)。 James Curtis Hepburn氏らが制定したヘボン式ローマ字表記に慣れている日本人が拼音表記を見るとDの字が見えるので、これは濁音じゃないか、、、と思いがちだが(Dàjiā hǎo)は濁音が無い。 実際に聞こえる音をカタカナにしてみると、確かに「タ

          言葉を考える 中国語には濁音が無い!

          言葉を考える カタカナが問題だ!

          我らの素晴らしい日本語。 この日本語を劣化させているのはやはり片仮名の乱用だと思うな。 以前、日本人が世界人類の中でとりわけ英語ができない理由は中学・高校の英語教育の問題に加えて、表音力の乏しい片仮名の乱用が英語(+その他の外国語)の単語を覚えられなくしているということを書いた。 女優のAudrey Hepburnの姓をヘップバーンと記述し、 ヘボン式のローマ字記述規則を制定したJames Curtis Hepburnをヘボンと記述するものだから片仮名で記憶する多くの日本

          言葉を考える カタカナが問題だ!

          言葉を考える 日本語が難しい

          中華人民共和国政府支配下の人々の間で使われる50以上の言葉の中でも最も使用人口が多く、65%~80%がこの言語の方言を使っているといわれる言語、それは汉语(hànyǔ)と言われる言葉で、元々漢人の言葉、英国人がChineseと呼び、ドイツ人がchinesischと呼び、フランス人がChinoisと呼ぶ言葉です。 この言葉を勉強しはじめて発音体系が21個の子音と38種類もの母音が構成する約400種類の音節に対して、それぞのれの音節に四種類の声調(Tone)があり、まあ単純に計

          言葉を考える 日本語が難しい

          言葉を考える 言語の最高峰

          登山家は世界最高峰のチョモランマに登りたいと夢想する。 ピアニストなら最高難度のベートーベンのピアノソナタNr.29を演奏したい。 車好きなら世界最高速度のBugatti Veyron 16.4で autobahnを時速400kmで疾走するか、、。 で、言語マニアは? そう、世界最高難度の言語を学習してみたい。 UNESCOの調査によれば、最高難度の言語十傑は、 (Top 10 most difficult languages to learn – by UNESCO

          言葉を考える 言語の最高峰

          言葉を考える 自然言語処理

          久しぶりに、2024年になって初めてChatGPTにログインしてみました。 今日はメタファーの異言語への翻訳可能性と、Schopenhauerの主著に関して聞いてみました。 『Die Welt als Wille und Vorstellung』に関するChatGPTの回答は素晴らしく、この一年で大きく進化している様に見えました。 ===ChatGPTの回答=== ショーペンハウアーの『Die Welt als Wille und Vorstellung』(邦題『意志

          言葉を考える 自然言語処理

          言葉を考える メタファー

          言葉はメタファーである、、、、、、ジョージ・レイコフ 正確には覚えていないし、レイコフが日本語で言ったわけではないw.と思うが、我々の使う言語は、狭義の意味でメタファーでは無い場合でも、概念メタファーとしての語彙が多く、これらの概念メタファーを無視しては言語が成立しない、、だから「言語はメタファーである」と言うほどの意味だったと思う。このレイコフの意見を知ったときの新鮮な驚きは、その後の言語や言語学への興味のスタートラインなったようだ。 大学院ではチョムスキーに直接師事し

          言葉を考える メタファー