見出し画像

言葉を考える 自然言語処理

久しぶりに、2024年になって初めてChatGPTにログインしてみました。

今日はメタファーの異言語への翻訳可能性と、Schopenhauerの主著に関して聞いてみました。

『Die Welt als Wille und Vorstellung』に関するChatGPTの回答は素晴らしく、この一年で大きく進化している様に見えました。

===ChatGPTの回答===

ショーペンハウアーの『Die Welt als Wille und Vorstellung』(邦題『意志と表象としての世界』)における彼の哲学の核心は、世界が二重の側面を持つという主張です。つまり、世界は一つでありながらも、二種類の異なる視点から理解できるという考え方を示しています。

ショーペンハウアーの「世界」の二重性
ショーペンハウアーによれば、世界は以下の二つの側面から成り立っています。

表象(Vorstellung)としての世界:

これは、私たちが知覚し、経験する世界です。すなわち、世界は私たちの意識の中に表象され、私たちが主観的に捉えるものです。この世界は、時空の中で因果律に従って動いており、科学的・経験的な理解が可能です。

意志(Wille)としての世界:

これは、根源的な現実であり、全ての存在の背後にある無意識の衝動や力です。意志は個別の欲望や意識を超えた、無意識的で盲目的な力であり、全ての現象の根底にあるものです。この意志は、私たちが経験する世界の表象を超えたものであり、根本的には理解できないものとして描かれます。

結論
したがって、ショーペンハウアーは世界は二つの側面を持つと主張しています。すなわち、世界は「表象としての世界」と「意志としての世界」という二種類の理解の仕方があると述べているのです。しかし、これらは二つの別々の世界ではなく、同一の世界を異なる視点から捉えたものであると考えられます。

そのため、世界は本質的には一つですが、その理解の仕方において二つの異なる側面を持っているというのがショーペンハウアーの主張です。

===以上、ChatGPTの回答終わり===

この程度の回答をすらすら書くことができる哲学科の学生は全体の何パーセントいるか?

今日のChatGPTの回答は『Die Welt als Wille und Vorstellung』の原文をドイツ語で食って、咀嚼して、吸収して、言語解析した結果を自らのまとめ方で簡潔にまとめているのではないかと思わせる。 

日本人の哲学科の教授なら自分の専門外の哲学者の著書に関して質問されたときに、原書を読んでいないけれど日本人の評論家が書いた日本語の解説本などの二次ソースからの知識で対応する可能性があるが、言語能力、文書処理能力に限界がある人間の哲学科教授よりも、はるかに大量の多言語文献を食い、それらの中身を何らかの抽象化言語で構造化しているとすれば、ChatGPTの方が優れているのではないか、と思わせる程の出来なのだ。

僕は中学校や高等学校の英語教育の費用対効果に懐疑的だ。

中高の(小学校も)の英語教員を1/100にまで削減し、生徒は日本の言語教育研究者が承認した幾つかの認定英語学習システムから好きなものを選んで登録、ログインして自習し、細かい単位で学習達成度テストを受け、Strength and Weakness Analysis Reportをもらい、三カ月単位でレベル査定を実施する様にした方が良い。

すると生徒によっては現行制度で6年掛かる高校卒業レベルを2~3年でクリアできるし、その間の全国の英語教育公務員に支払われる数百億円、数千億円の税金を節約することができると信じているのだが、、、、

もはや、対象の教育内容は英語に留まらず、日本語(国語)や数学、歴史や地理など、哲学以外のあらゆる学科に適用できると思うし、加えて哲学科で教える哲学史(これは哲学ではない)もAI学習環境で必要な知識を獲得し学習達成度試験を受ければ、少なくともも学部卒業程度まで独習可能になるし、20歳で学部卒業認定をクリアして、大学院入試にチャレンジする青年も多く出ると思う。

親が貧しい家庭の子供なら、現行制度では4年分の学費ローンを背負い込むところ、努力と適性で学部卒時の借金を半減させることができ、また彼らが社会のコスト要因である年数を短縮して、若い時期から社会へのコントリビューターとして日本および全世界の社会の貢献できるようになることが期待できるね。

人工知能を活用した知識習得システムを全国的に取り入れ、教育公務員に支払われる莫大な税金を大幅削減し、新しい研究分野、新しい行政分野への財源を確保する教育DXに期待して、乾杯!

いいなと思ったら応援しよう!