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THE YELLOW MONKEY
本当だったら昨日と今日は、THE YELLOW MONKEY 30th Anniversary DOME TOURの東京ドーム公演でした。
残念ながら延期(または中止)だそうです。半年近く前から楽しみにしていたので本当に残念でならなのですが、仕方ない…というわけで、今日はTHE YELLOW MONKEYへの思い入れをつらつらと書き連ねて過ごそうと思います。
思い入れの深い2曲
SUCK OF LIFE
端的に言えば、ゲイの歌です。こうもはっきりゲイを歌う歌があるのかと初めて聴いた時には衝撃的でした。モンキーと出会ったのは大学時代で、好きだった人がよく聴いていたことがきっかけです。社会人だった彼女とは付き合っていたわけでもなく、少し広い彼女のアパートの部屋に入りびたり、彼女の仕事の話や恋愛の話を聞いたりして過ごしていました。彼女はよく音楽をかけてくれて、イエローモンキーの曲やライブの動画を私に見せてくれて。
やがて彼女と一緒にいようとすることがお互いのためにならないと悟った時、距離を置いて、初めて自分の意志で彼女が好きだったモンキーの曲を聴きました。SUCK OF LIFEもその当時に出会った曲です。この曲を聴いて彼女が私を否定せずにいてくれた理由がなんとなく分かったようで、また自虐的なこの歌の歌詞が私自身が自分にうんざりしていた気持ちを笑ってくれているようで、なんだか救われたような気がしました。少なくともLOVINには否定されずにすむのかな…なんてセンチメンタルな感傷にめいっぱい浸らせてくれた思い入れのある曲です。
Four Seasons
この曲も好きだった彼女が教えてくれた曲です。いい歌だから聴けって言って何度もかけてくれて。フジファブリックも好きで、そのカバーバージョンも聴いていましたね。
歌詞の全てが優しくて好きです。
男らしいとか 女らしいとか そんなことどうでもいい 人間らしい君と
私の悩んでることって、気にしなくてもいいのかなって思わせてくれます。一見、わざわざそんなことを気にしなくても不自由のなさそうなLOVINはどんな景色を見てこう言ってくれるんだろう…。また、この曲の中では
アンコールはない 死ねばそれで終わり
とか
大人は危険な動物だし 場合によっては人も殺すぜ
とか、目をそむけがちな世の中のいやな面に忠告をしてくれます。これは名曲「JAM」でも
外国で飛行機が墜ちました ニュースキャスターは嬉しそうに 「乗客に日本人はいませんでした」「いませんでした」「いませんでした」
という、それまでなんとも言えない気持ちになっていた報道の残酷さに疑問を投げかけていました。日本人がいなければいいの…?という言葉にしたことのなかったモヤモヤに言及しつつも、それ自体は否定せず
僕は何を思えばいいんだろう 僕は何て言えばいいんだろう こんな夜は 逢いたくて 逢いたくて 逢いたくて 君に逢いたくて 君に会いたくて また明日を待ってる
とモヤモヤのまま飲み込み切れず大事な人に包まれたい気持ちを率直に現わしています。(みんなもうちょっとちゃんと文脈を知ってくれたらネタにする部分じゃないって分かると思うのですが…巷の扱いにいささか不満です)酷いことが起きて、それに対しての世の中の平然とした冷たさに怖くなって、大事な人と会って安心したくなるような気持ちって感じたことないですか…ないですか?
ちなみに私は、
「好きな歌手とかいるの?」「…イエモンとか…」「へー!俺も好きだよ!」って言った後でカラオケでJAMを歌う人はなぜだかあまり好きになれません。偏見です。すみません。
やさしさと弱さ
こんなにも惹きつけられるのは、やはり歌詞から滲むLOVINがあまりに繊細な感性をまとっているからだと思います。「ああこの人はなぜこんなに辛そうなの」とも思わせるような弱さが、狡くもありやさしくて。実際私はひとのそういう部分にほだされてのめり込んでしまうし、そういうひとのやさしさが好きで、そういうひとの見ている景色を知りたくてつい惹かれてしまうのです。どうしてそんなこと言うのだろうとか、どうしてそんな表情をするのだろう…何を感じていて何を見ているのかもっと知りたい、とのめり込めることが好きとイコールなのかもしれません。ですがここ最近、その知りたい欲求が本当に恋愛とイコールなのかまでは自信がなくなってきました。
少し前まで『亜獣譚』というマンガを読んでいたのですが、映像化されるならモンキーの曲使ってくれないかな…なんてちょっと思ったり。花吹雪っぽい感じでぜひ。
復活して
出会ってから10年くらい経ち、活動中のモンキーを見れるなんて思ってもいませんでした。インタビューなどで笑顔で語り合う4人は仲が良さそうで、家族のような雰囲気を感じます。実際兄弟を含んでいるので家族そのものなのですが、帰るべきところに帰ってきて、また同じ方向に向かって一緒に進んでいくような雰囲気というか、ボーカルもギターもベースもドラムも、皆その人でないと成立しないのがよく分かります。バンドってこんな風に熟していくんだなーなんて感じながら、これからもそんな4人の姿をいつまでも見ていたいなーと改めて思うのでした。
どうせ生きるなら ー目標ー
モンキーの曲に自分の人生を生きることを肯定されて以来、思っていることがあります。どうせ生きるなら、いちファンで終わらずいつか一緒に仕事をするくらいにまでなりたい…と。在京中はそういう気持ちが強く、結局何も成し遂げられないことへの焦りや自分がなんでもない存在であることへの絶望みたいなものが心に押し寄せてくる時もあって苦しんでいたなーと今になって思います。今もチャンスがあったらどうにか横に並んで立てないかという野望を抱き続けているのですが、あがき続けた後が今で、まずは自分自身を再構築することから取り掛からなければいけないと思い知りました。頑張らないとな!
THE YELLOW MONKEYが不滅なら、私の野望もまた不滅です。
何千字でも語れる気がしますがひとまず。
最後まで読んでくれてどうもありがとう。