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【あと122日】はじめて、箱の中で〇〇した
今日から9月…あと122日で今年も終わり。
一昨日家にずっと家にいて死にたくなったので、昨日は一日外に出ようと、朝家を出てまっすぐ「コメダコーヒー」に行った。
コメダはまったく常連でもない、行ったのは数年ぶり。ただずっと行きたかった。なぜなら「モーニング」というものが好きだから。喫茶店に限らず、ビジネスホテルのモーニングも大好物である。コーヒーと分厚い食パンと卵(主にゆで)で幸せになれる。
朝9時ごろに店に着き、結果11時半くらいまで長いさせてもらった。11時までにコーヒー頼めば、もれなくモーニング(パンとたまご)が付いてくるので、2回頼んでしまった。たまごは、「ゆでたまご」ではなく「たまごペースト」にした塩っけがやや強めで中毒性がある…たまらん。
値段は(コーヒー+モーニングセット)×2=900円、だった。安くはないけどたまにこんなぜいたくも悪くないと思った。
さて、昨日は安部公房の「箱男」を1日かけて読み切った日だった。ホントはカフカの人生論を読みたかったがまだメルカリで頼んだものが来ていないのでしょうがない(発送が遅いうえに、メッセージが一度も来ていなかったので、こちらからメッセージを送ったら昨日のうちに「発送しました」とのメッセージがあった。たまにせかすのも大事だと思った)。
「箱男」は大塚英志の「初心者のための『文学』」で紹介されていたのを読んだが、おもしろそうだけどまったく意味がわからなかったので、ちゃんと原書を読もうと買っていたものだ。
実は先週から読み始めていたが、「まったく意味がわからなかった」ので、一回読むのをやめていた。居心地のいいコメダコーヒーの場所の力を借りて、一気に集中して読もうと思ってきたのが…実は今日だったのだ。
それで読み終わったのは…コメダをとっくに出て、午後少し別の仕事しながら合間に読み続け、夕飯を食べ、ちょっと打ち合わせに出て、風呂入って出て、また読み始め、、昨日が終わろうとする頃だった。
結果「意味が分からん」物語だった。1日かけて読んで意味わからんでは困るので…困りはしないが徒労感半端ないので…解説を求めてググるものの、「解釈は読んでいる人にゆだねられてます」という、これ解説とか言って出してるくせに
「解説書いてるやつも理解してねーな…さては」
と疑わざるを得ないものばかり。今この駄文に書こうにもどう書いたらいいのか悩んでしまうレベル。なので、悔しいのでもうちょっと研究してみますのでこうご期待。
でもせっかくなので、どういう話なのかと、お気に入りの箇所だけは紹介して今日の記事は辞めます。
まず、どういうお話かと言うと…
段ボールの箱をかぶって生活している「箱男」が主人公。ただ、物語の中で何人かが「箱男」になっている。その「箱男」同士が、互いに「自分が本物だ」「お前は箱を脱げ」と戦う話です………うーんどう書けばいいのかさっぱりわからないのでwikipediaに頼ります。
『箱男』(はこおとこ)は、安部公房の書き下ろし長編小説。ダンボール箱を頭から腰まですっぽりとかぶり、覗き窓から外の世界を見つめて都市を彷徨う「箱男」の記録の物語。
ですって。もういいですかね。
絵が浮かばん…と言う方はこちらの動画もご覧ください。きっとこんな感じです。
で私がわけわからんなりにおもしろいと思ったところが「Aの場合」という章の、Aなる人物が箱男を目撃し、「自分も箱男になってみたい」と思ってしまって、冷蔵庫を買った時の段ボールを使って、、1週間かけてちょっとずつ箱男になっていく件(くだり)だ。
1日目“Aはうろたえ、急いで箱を片付けてしまおうとした。ところが実際に彼がしたことと言えば手を洗い、鼻をかみ、せってとうがいを繰り返すだけだったのだ(中略)彼はおずおずと箱の中に這いこんでみた(中略)一分たらずで割れに帰って、箱を出た。多少のこだわりを感じながら、箱の始末はしばらく先にのばすことにした”
2日目“ナイフで箱に覗き窓をつけ、こんどは箱男ふうに頭からかぶってみる(中略)胸の動悸がなにやら危険を告げていた(中略)箱を蹴飛ばした”
3日目“覗き穴から外の様子を眺めてみた”
4日目“箱をかぶったままでテレビを見た”
5日目“食事と、大小便と、睡眠以外のほとんどを箱の中で過ごすようになった”
6日目“はじめて、箱の中で軽く手淫した”
7日目“箱をかぶったままそっと通りにしのび出た、そしてそのまま戻ってこなかった”
箱男の完成である。
個人的には6日目の「はじめて、箱の中で軽く手淫した」がお気に入りではある。手淫を持って箱男は完成したのである。“軽く”がポイントですね。別にムラムラしてないのに、手持無沙汰なので、ちょっと触っちゃったという感じです。そのくらい、普通の当たり前の空間になっていたのです。
それでは詳しくは、今からまた研究して、明日報告します。