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国生みの島 渦潮

 淡路島は「古事記」の冒頭を飾る「国生みの島」と呼ばれる。
自然豊かな島で、大阪、神戸といった大都市が近くにある。島なのにその大都市には車で行くことができる。
古事記では一番初めに造られた島と書かれている。
 子供時代、私は、兵庫県の西宮市に住んでいた。大阪と神戸の間に位置するこの都市は、甲子園球場がある場所だ。
この球場からあるいて10分ぐらいの所に住んでいた。
両親に「淡路島に行こうか。」と親に勧められたことがあった。
そのころ私は淡路島を知らなくて、「何処にあるの。」と聞いた
「ここからそんなに遠くないよ、神戸からフェリーがあったはずだよ。」と母が言った。
父は「鳴門の渦潮見に行こう。」
私は「渦潮ってなんだ。」と質問する。
「渦潮を知らないのか?日本人なら一度淡路島へ行ったほうがいい。古事記にも出てくるし。」
「古事記読んでないや。」
「読んだほうがいい、面白いから。」
「神様が鉾で渦を巻いてグルグルしたんだ。」と父が自慢げに話していたのを覚えている。
「鉾でって何、グルグルはどうやって?」
訳が分からず私は聞き返す。父は困ってしまった。
その時を思い出し川柳が浮かんだ。
”淡路島 国生みの島 鉾の渦”


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