カナダに「交際日を祝う日」なんてない
外国では「告白」がない。ゆえに付き合っているのか、遊ばれているのかわからないという女子たちの声をたびたび聞くことがある。まさに、自分も同じ体験をしたので、今回は「こうやって、遊びか本気か確認できたよ」という話。
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私の大いなる勘違いによって、一方的に傷つけられた彼の印象。ひょんなことがきっかけで二人の関係は一気に近づいた。
専属ドライバーが「男」になった
彼が私の働いていたラーメン屋に入社してきた!正確に言うと日本のラーメン屋と日本の商社が運営する合同会社に就職したわけだが、毎日顔を合わせる関係になったのだ。
英語を話せる風の大学生だと思った彼は、実はカナダ人で、英語ペラペラで、私の職場に就職してきて、「今日からよろしくお願いします。」と流暢な日本語であいさつをしている。
大混乱だ。
たとえ私の思い込みだったとはいえ、一度押された「嫌なやつ」スタンプはまだそのまま。
一緒に働くうちに、実は私が住む家と彼の家が比較的近いということが判明。
当時私はマリンドライブというバンクーバーの南側に住んでいたのだが、彼はさらに南へ20分ほど車を走らせた場所が実家だという。位置関係でいうと彼の家と私たちの職場のあいだに私の家がある。バス通勤する私に「よかったら車だから一緒に乗っていく?」という彼。
30分弱のドライブを何度か重ねていくうちにいつの間にか「嫌なやつ」スタンプが消えていた。気づいたら「男」として見るようになっていた。ご飯を食べに行ったり、飲みに行ったりするようにもなっていた私たちの関係が彼の一言で急展開を迎える。
いつものように車で家まで送ってもらい、降りようとしたところで
「Can I kiss you?」
はい?????
キッス?!日本語にしたら「キスしていいですか?」だよね?
あれ?聞き間違えた?そんなことより今までずーーーっと日本語で話してましたやん!なんで急に英語?
決してそうゆう経験がないわけではないのに、いい大人なのに、予期せぬワードを英語で言われたためにパニック状態となった。正気を取り戻せないまま私は「イエス」と言って唇を重ねた。
外国には「告白」がない。は本当だった
キスの許可をとるような彼なので、「Can you be my girlfriend?」とでも聞いてくるのだろうと思っていた。
ところが待てども待てども何も言ってこない。
関係が深まっていくにつれて私は罪悪感のような感情を抱いた。マニュアルどおりではない恋愛に対して、なんだか悪いことをしているような気分を感じるのだ。「告白して付き合う」という恋愛マニュアルの序盤に出てくる工程がすっ飛ばされている。
国際恋愛をする日本人女子が集まると、「あるあるネタ」として話されることだが、海外では「告白」という文化がない。
頭ではわかっていた。そういう文化だって。でも私の目の前にいる男はど~~見ても日本人なのだ。
完璧に日本人の見た目で、彼の口からは流暢な日本語が飛び出す。日本の文化もよく理解しているような話っぷり。
それでもやっぱりカナダで生まれ育った彼に「告白」はないらしい。
始めは罪悪感だった感情も、数回続くと怒りに変化した。
いや、「告白」がないのではなくて、「告白」をしたくないだけなのでは?!
会っていない時間もドキドキしちゃうほどこっち真剣なのに、あんたは遊びなわけ?!今夜こそ絶対に問い詰めてやる!
怒りも一緒に引き連れて、彼から誘われた食事の場にむかった。
するとそこには彼の友人がいて、2人きりのお食事デートだと思っていた私の怒りは少し大きくなった。
「あー!来た来た!She is my girlfriend」
サラッと私のことを紹介する彼の言葉に、私は心の中で何度も何度も質問をぶつけた。
今なんて?girlfriend?ガールフレンド?ガールのフレンドって女友達ともいえるよね?女友達のやつなの?彼女のやつなの?どっちなのーーー??
トイレに行ったすきにGoogle先生に聞いてみると、Yahoo知恵袋先生が答えてくれた。
気づいたら「彼女」「彼氏」になっていたみたい。
こうして私たちは2012年の7月くらいから、交際をフワッとスタートさせた。
海外でも、日本でも、外国人男性との交際スタート期に悩んでいる世の女子たちに伝えておきたい。
「私付き合ってるのかしら」と頭を悩ませているのなら、友達に自分のことをなんて紹介するか確認するといいよ。そして、国際カップルのスタートはフワフワ~っと始まるよ。
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