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【本の紹介】「しやすい」の作り方(下地寛也著)

今回は私が読んだ本「しやすいの作り方」を紹介します。
日常生活や仕事で「なんだか、しにくいな」と感じる瞬間はありませんか?その原因が“分け方”にあるとしたら??そんな見方を改めて認識させてくれる本でした。
皆さんのお役にたてれば嬉しいです。


どんな本?

ありそうでなかった
「しにくい」を解決する本。
読んでるそばから、
新しいアイデアが思いつくはずです!

Amazon購入サイト より


と、Amazon購入サイトの紹介にある通り、私たちが日々感じる「●●しにくい」について
仕事領域・消費者領域・家庭領域・・・と、あらゆるシーンでの
「しにくい」について、豊富な事例で分かりやすく実践的な方法を教えてくれる本です。読んですぐに実践できるものもありますので、とても実用的な本でもあります。

著者は、文具メーカーの「コクヨ」で様々な経験を経て、現在はコーポレートコミュニケーション室の室長としてコクヨグループのブランド戦略や組織風土改革の推進に取り組んでいる一方で、複業としてビジネススキルに関するセミナーや講演、YouTube動画配信などの活動も積極的に行っているそうです。

ビジネスを進めるための「売り方」につながる「買いやすさ」の視点もさることながら
ご家庭でのエピソードまで、話題は幅広く、読んでいて飽きさせることなく、
一気に読んでしまえる本です。

そんな著者がこの本で訴えるのは
「●●しにくい」というのは「分け方」に課題があり、「分け方」を変えれば「●●しやすい」に変えられるということ、でした。

この本では、「わかりやすい」「動きやすい」「整理しやすい」「買いやすい」「話しやすい」の秘訣、そして、最後に「生きやすい」を語られています。

「そうか、分け方を変えたらスッキリするんだな」と思え、
読後感は「爽快!」を感じる一冊になっています。

私の気づき

私は前職で「業務プロセスのコンサルティング」をしていました。
まさしくこの本にある「しやすい」の作り方にある通り、「分け方」を「目的」に沿って整理する、そんなお仕事でした。

著者はこんな風に言っています。

「使いにくい」「わかりにくい」と感じるときはたいてい、「目的」と「分け方」にミスマッチが起こっている。
(中略)
世の中に溢れる「しにくい」は、その商品やサービスを提供する側の都合で分けられていることで起こっている。このミスは、分ける目的を考えれば防げるはずなのだ。

序章 「しにくい」を「しやすい」に変える より

今まで、こんな風に明確に言語化できていなかったのですが、確かにその通りだと思います。
私のコンサルティング経験では、様々な「切り口」を「キーワード」にして
たくさんある課題を「分けて」提示し、解決していくというものです。

単純に分けるだけではなく、やはり、そこには「目的」が大事。
そのコンサルティングで得たいものは何なのか?実現したいことは何なのか?
といったことを把握してからでなければ「分け方」は定まりません。

つまり、「最終的に何がどうなっていたいのか?」
ということが明確でなければ、得たい成果は得られないものです。

今、本業としているコーチングなどの人の支援の仕事でも似たようなケースに遭遇することがあります。

クライアントさんの中には「ちょっと似ているけれど、違ったニュアンス」のことを、一つの結論に導いてしまっていて、その結果、「うまくいかない」とか「スッキリしない」という状況になっておられる方がいらっしゃいます。

例えば、代表的なものだと以下かなぁと思います。
「好き・嫌い」と「善・悪」がごっちゃになっているケース。これは感情と事実判断の「分け方」でスッキリしたりします。
あとは、「自分だったらこう思う」と「相手もきっとそう思っている」がごっちゃになっているケース。これは、自分と相手との距離の「分け方」で解決したりします。

こうやって「例えば」で文字にすると「そりゃそうだよね」と思ったりしませんか?
ただ、こういうケースって、なかなか「自覚」しにくいんですよね。
そんな時に他者の「目」と「質問」が有効になります。
「●●と××は、少し異なるような気がするのですが、どうでしょうか?」
と、質問すると、感度の良い方は、一気にそもそも解決したかったことを自力で解決されていきます。

そこで笑顔になるクライアントさんは、とても輝かしくて、支援をしているからこそ、もらえるご褒美のような美しいものを拝見させていただいているなぁと思います。

著者は最後にこんなことを言っています。

本を閉じて「自分が今直面している問題は、目的と分け方がズレていないだろうか?」と考え始めてほしい。
そうすることで、あなたの人生が「生きやすく」なるはずだ。

終章 「生きやすい」を作るために より

ご本人からすると、「生きやすい」になっている姿というのは、他者から見ると、「輝かしい」と思える姿になるんだろうな、と思います。

「目的」と「分け方」、ちょっとロジカルで近寄りがたいイメージがあるかもしれませんが、ぜひ、立ち止まって、そんな切り口から整理されてみてはどうでしょうか?

ぜひ、何かの機会に「しにくい」と感じた時には、この本を参考に「目的」と「分け方」を見直してみてください。
きっと日常や仕事が「しやすい」ものに変わり、スッキリしますよ。

そうすることで、自分が意識せずとも「輝くあなたになる」と思います。

おすすめポイント

この本は「様々なケース」で「分け方」の提案をされているところが秀逸な本なので、どんな方でもおすすめなんですよね。

・家庭で物が増えすぎて整理できない、と感じている方
・仕事で「どこから手を付ければいいか分からない」と、手つかずになっている仕事を抱えている方
・お客様目線で売上を伸ばしたいと思っている方
・基本的な「分け方」について知りたい方

本のタイトル通り「しにくい」と思うことを「しやすい」に変えたい方、皆さんにおすすめの良書です。


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